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地方でのゲイライフとか遠距離恋愛について考える【Twitterスペースにて】

ゲイは都会に出ないと(仲間がいないから)幸せになれない。だから君は絶対に東京に出なさい」と13年くらい前に初めて地元で知り合った男性に言われた。

当時の僕には「多分そうなのだろう」と納得できる言葉だった。mixiのようなSNSに個人サイトが混じり合ったようなサービスが主流の時代であり、ゲイ活動というのは身内同士のローカルな場で行うもの、つまりそのローカルな場(東京)に自分が足を踏み入れなければ参加できないものというイメージだったからだ。

それから10年以上が過ぎた。

僕はその時言われたように東京に出てきた。楽しい時間を過ごさせてもらったし、東京に出てきたことは良かったと思っている。

しかし、コロナの影響で在宅ワークが進み、個人による発信が増え、オンラインで趣味の人とつながることが増えた今、東京で暮らしている意味はあるのだろうかと、ふと考えることがある。

そんなことを一度考え出すと、実際のところ現在の地方ゲイライフはどんな感じなんだろうという疑問で頭が支配されるようになってくる。

僕の知識は10年以上前に自分が暮らしていた時点で止まっている。だから多分、地方でのゲイライフが10年分アップデートされていることを知らない。

そんなわけで、現状の生の声を聞き知識をアップデートさせるため、Twitterスペースにて「地方で暮らしている人」というテーマで話してくれる人を募集してみた。

当初の想像と違う意見が集まった

僕の持つ10年前の知識上では「ゲイは地方では暮らせないし、暮らしたとしても自分の属性を隠しながら生活するという制限を与えられる」というものがある。だから、もしかしたら今回のスペースではネガティブな意見が多くなる可能性があるかもしれないと思っていた。

結論から言うと、地方での生活をポジティブに捉え、話してくれるスピーカーの方が多く感じた。これには驚いた。(※もちろん、スピーカーにあがってくれる人はゲイの中の一部でありネガティブな意見をもっている人がたまたま集まらなかったのかもしれないし、自身の話をする時点でポジティブ方向に少し偏るというのはあるかもという前提で)

マッチングアプリやSNSの発達により、仲間を見つけるというハードルは低くなったし、むしろ大多数の出会い候補の中で自分に合った出会いを発見するよりも、ある程度限られた数の中で出会う方が自分に合っているという意見もあった。

面白い意見だなと思った意見たち

話した内容全てを記載することはできないので、聞いていて(自分の価値観や知識と違っていて)面白いなーと思った意見を抜粋いたします。

・シングルマザーが多い地域なので、シングルでいることに意外と疑問を抱かれない(北海道)

・結婚して子供がいますがゲイですという価値観が、ローカルで許容されている場がある(それが善か悪かはともかく)

・遠距離恋愛だけど、月の半分くらいをリモートワークにして一緒にいる。それくらいが自分達の距離感的にあっている(遠距離恋愛×リモートワーク)

・もし今も東京にいたら、もっと恋愛に頭を支配されていたと思う。

・地方に移住し、その場に集まれる場がないと分かったので、アプリ等で知り合った人たちと共同でバーを作った(賃料は、複数人で割れば月のお小遣い程度)

・「ゲイじゃなかったら、こんなに多様な人と出会えなかった」というのが通説のように語られているが、東京のゲイは割と属性による細分化、コミュニティ化が進んでいるように感じる。相対的に地方のバーは多様な年齢、属性の人と出会える場としての価値が上昇しているかもしれない。

などでした。特に一番下の意見と、あと遠距離恋愛の考え方が面白かったですね。

こんな感じで、不定期にTwitterスペースで色々な人の話を聞く場を設けています。ご興味のある回があれば、ぜひ参加してみてください😁


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