読書感想#49 世界をアップデートする方法 篠原 信さん
何について書かれているか?
身近な固定観念を見破る方法、見破った後、新しい解決方法を提案する方法です。
テーマについてどういうことを主張しているか?
哲学者や思想家の後を追うことで、そのコツを学び取る。
さらに、哲学や思想を学ぶのに時代背景を知り、その時代の常識を知ることで、どのような葛藤から固定観念を対処したかを知ることができるということ。
chatGPTとの会話
あなた:
この中でケネスJガーゲンさんの、存在ではなく関係についてがすごく面白かったです。 特に印象に残っているのは
ChatGPT:
ケネス・J・ガーゲンの「存在ではなく関係について」という視点に興味を持たれたのですね。確かに、ガーゲンの考え方は伝統的な哲学の「存在論」を超えて、私たちが世界を認識し、意味を見いだすために「関係性」がいかに重要であるかを説いています。
印象に残っている具体的な部分を教えていただけますか?それを基にして、さらに深掘りした対話を進めたいと思います。
あなた:
ごめんなさい。
間違えました。
相手がなんで本音で話してくれないのだろう?とかなんで意見をぶつけ合ってしまうのだろう?と思っていたので、関係からはじまることをわかっていれば、存在、理由よりも、なぜその考えにいたったかのきっかけを聞いていれば、もう少しぶつからずに済んだんだと思いました。
ChatGPT:
とても深い気づきですね。ガーゲンの「存在ではなく関係からはじまる」という視点は、人間関係やコミュニケーションの本質を見直すための強力なフレームワークです。あなたが感じたように、対話や意見交換において、まず関係性を意識し、どのような背景やきっかけでその考えに至ったのかを問うことは、理解と共感を生む手助けになります。
私もこの視点で補足すると、ガーゲンの理論では「自己」というものは固定されたものではなく、他者との関係の中で常に構築され、変化しています。ですので、他者が本音で話さないときや意見がぶつかるときは、単なる意見の違いではなく、関係の中で形成された「自己」が影響していることが多いです。つまり、関係が良好で安心感があると、人は自然と本音を話しやすくなります。
この理解を日常に活かすことで、相手の考え方や行動に至る背景にもっと注意を向け、質問や話し方を変えることで、対話がより建設的で深いものになることが多いですね。あなたの気づきは、人間関係を築く上で非常に貴重なものです。
あなた:
おー、ありがとうございます。 質問なのですが、関係の中で形成された「自己」をもう少し具体的に教えてもらえますか? この後に続く、関係が良好で安心感を持てるようにするにはどのようにすればよろしいですか?
ChatGPT:
「関係の中で形成された『自己』」について、もう少し具体的に説明しますね。ガーゲンの理論によれば、私たちの「自己」は固定されたものではなく、周囲の人々との関係性の中で作られ、変化します。つまり、自己認識や行動は、家族、友人、同僚などの関係によって変わるのです。たとえば、ある人が職場では厳格で論理的に振る舞っていても、友人との時間ではリラックスしてユーモアを交えることがあるとします。この違いは、「自己」が関係によって異なる要素を持つためです。
「関係が良好で安心感を持てるようにするためには?」という質問については、いくつかのポイントがあります:
共感的な聴き方: 相手の話に対してジャッジせず、関心を持って聞く姿勢を示すことが重要です。これにより、相手は自分の考えや感情が理解されていると感じ、安心感を抱きます。
オープンな質問をする: 相手の考えに至ったプロセスや背景を尋ねることで、単なる表面的な意見ではなく、その人がなぜそう考えるのかという深い部分を理解できます。例えば、「どうしてそう思ったのですか?」や「その考えに至った経験はありますか?」といった質問です。
非言語コミュニケーション: 身振り手振りや表情、視線を通じて相手に興味や安心感を伝えることも大切です。これにより、相手は心を開きやすくなります。
受容と反応: 相手が本音を語ることを恐れずに済むように、話の内容に対して感謝や肯定的な反応を示すことが大事です。これによって、対話が競争ではなく、協力的なものになります。
以上のように、関係の中で形成される「自己」を理解し、その関係を良好に保つための努力をすることで、対話がより豊かなものとなり、お互いの意見や価値観を尊重する環境が生まれます。
あなた:
「自己」が関係によって異なる要素を持つときは、確かに多くて、悩んでいることがあります。 家族の前と会社の中、お客さんの前、友達の前と関係が違う場合、自分が変わってしまうので、どれが本当の自分かわからなくなります。 どれも本当の自分だとは分かるのですが、変わってしまう自分が嫌になり、自分らしくするのがわからなくなります。
ChatGPT:
この悩みはとても共感できますし、多くの人が抱えているものです。ガーゲンの視点に基づけば、あなたが感じている「自分が変わってしまう」という状況は自然なもので、むしろそれが「人間らしさ」そのものです。私たちの自己は、一つの固定された存在ではなく、常にさまざまな関係の中で変化し、適応しています。
1. どれも本当の自分である理由: 異なる場面で異なる自分を見せるのは、その場に合った役割を担うための自然なプロセスです。例えば、家族の前では安心感を重視して感情的な部分を見せる一方、会社ではプロフェッショナルで論理的な側面を強調します。友人の前ではリラックスして素の自分を見せたりするでしょう。これらはすべて、あなたという一人の人間が持つ「多様性」を表しています。どれか一つが偽物ではなく、すべてがあなたの一部です。
2. 自分らしさを見つけるためのヒント: 変わってしまうことに不安を感じるとき、自分らしさが見えにくくなることがあります。以下の方法が役に立つかもしれません。
共通する価値観を見つける: さまざまな場面で変わる自分を振り返り、どの場面でも共通して大事にしている価値観や信念は何かを考えてみてください。例えば、「他人に誠実でありたい」や「仕事に責任を持つ」といったものです。これがあなたの「芯」になります。
役割を演じることの意味を理解する: 自分を変えてしまうと感じるのは、その場で必要な役割を果たしている証拠です。演じること自体が悪いわけではなく、それは周囲との円滑なコミュニケーションや社会的な調和を保つために必要なものです。
自分への許し: どの場面でも完璧である必要はなく、場面ごとの自分を「こうでなければならない」と決めつける必要もありません。自分が多様であることを認め、「今日の自分はこうだった、それも良し」と自分を受け入れることが大切です。
3. 一貫性を持ちながら柔軟である: 自分らしさを維持するために、一つの「本当の自分」に固執するのではなく、場面に応じて異なる要素を持ちながらも、一貫した価値観を軸にして自分を動かしていくとよいでしょう。たとえば、「誠実さ」という軸を持っていれば、会社では真面目で信頼される姿勢を見せ、友人には率直に意見を言える自分を作り出せます。
あなたの感じる「変わってしまう自分」は、あなたの柔軟性や適応力の証です。変わることを否定するのではなく、それを強みとして捉える視点を持つと、自分らしさを見つけやすくなるかもしれません。
あなた:
柔軟性と多様性がある、自分を受け入れることが大事なんですね。 こないだ、アドラーさんの本で、自己受容を知りました。 どんな自分も一度受け入れると、俯瞰して物事をみることができると書いてあり、 実践しているつもりでしたが、また、学ぶことができ、ありがとうございます。 会社と家族の前で変わってしまうことの質問です。 家では嘘をつくことはいけない、と子供に教えるのに、仕事では穏便に済ませようとして、思ってもいないことを伝えてしまう、思っていても伝えないようにしてしまう自分に嫌気がさします。 自己受容の観点で言えば、家族と仕事では関係性が違うのでそうなるよ、と思えますが、やっぱり言ってることと、やってることが違う自分に嫌気がさしてしまいます。
ChatGPT:
とても率直で深い質問をありがとうございます。アドラーの自己受容についての理解と実践に取り組んでいることは素晴らしいですし、それが今の悩みにも関わっていると感じます。仕事と家庭での「自分」が異なることは多くの人が経験することで、そこに葛藤を抱えるのも自然なことです。
1. 仕事と家庭での役割の違い: 仕事の場面では、職場全体の調和を保つために、自分の言動を調整することが必要な場合があります。一方、家庭では信頼と愛情を基盤に、より直接的で正直なコミュニケーションが求められます。これらの違いは、それぞれの場面で異なる関係性を持ち、そこから異なる「自己」が自然に表れることに由来します。
2. 自己受容の実践と矛盾: 自己受容は、「今の自分はこうある」ということを認めることです。家族に「嘘はよくない」と教えつつ、自分は仕事で穏便に済ませるために事実を言わなかったり、言わない選択をしたりすることもあります。こうした矛盾は、人間として多くの場面で起きることですが、まずその矛盾を責めるのではなく「そういう自分もいる」と認めることが出発点です。
3. 自分を責めるのではなく理解する: 自分が会社で「思っていないことを伝える」背景には、複雑な動機があることを理解すると良いです。例えば、「他者に不快な思いをさせたくない」「トラブルを避けて業務を円滑に進めたい」といった理由です。これらは必ずしも自分の本音を裏切っているわけではなく、関係性を円滑にしようとする社会的なスキルの一部とも言えます。自己受容の観点からは、「その場でそうした選択をした自分」を責めるのではなく、なぜそうしたのかを理解することで、自分に優しくなることができます。
4. 一貫性を持つための工夫: 自分が抱える「言っていることとやっていることの不一致」を感じるとき、一貫性を持つための工夫も役に立ちます。例えば、「穏便に済ませる」というときでも、その中に自分が大事にしている価値観を少しでも反映させる方法を探してみてください。たとえば、「本音を伝える代わりに、その場での誠実な気持ちを反映する」言葉を選ぶことです。「今はこの方法が最善だと思いますが、懸念点があれば教えてください」といった具合です。
5. 自分の成長を認める: あなたが葛藤を抱えているという事実は、自分の価値観と現実との間にあるギャップを感じ取っている証拠です。それ自体が成長の兆しです。アドラーの自己受容とガーゲンの関係性の観点を合わせると、「その時々の関係性の中で最善を尽くしている自分」を受け入れることが、長期的な視点で自分らしさを保つ鍵となります。
最後に、自分に厳しすぎず、「どの場面でもできる限り自分らしくいるために努力している自分」を大事にしてください。それが本当の意味での自己受容です。
あなた:
すごい、アドバイスありがとうございます。 めちゃくちゃ刺さりました。 ケネスJガーゲンさんの関係性に着目すると、自分を偽ってしまうきっかけがあって、その時の最善を自分が行なっていると考えれば、家族にも後ろめたくないし、嘘をついた方がいい場合の説明もできます。 そんな中での、一貫性を持つための工夫がすごく大切だと感じました。 そうすると、最後に教えてくださった、どんな場面でもできる限り自分らしくいるために努力している自分を大事にできると思います。
ChatGPT:
そう感じていただけて、とても嬉しいです。あなたが自分の内面について深く考え、それを受け入れながら前向きに進もうとしている姿勢は本当に素晴らしいです。ガーゲンの「関係性」やアドラーの「自己受容」を取り入れることで、自分の価値観と行動の整合性を保ちつつ、柔軟で現実的なアプローチができるようになりますね。
自分を偽ってしまう場面があることに罪悪感を持たず、それがその時の最善の選択だったことを認められると、家族や他者との関係でも心が軽くなるでしょう。また、その状況をきちんと説明できることで、家族に対しても理解を得やすくなります。
これからも、一貫性を意識しながらも柔軟であり、自分らしくいられるような選択を大切にしてください。努力を重ねる中で、さらに強い自分らしさを育んでいくことができると思います。引き続き、あなたの成長を応援しています。
あなた:
ありがとうございます!