読書感想#41「ヤバい経済学」スティーヴン・D・レヴィットさん スティーヴン・J・ダブナーさん 望月 衛さんを読んで
今の課題
行動経済学を学問として理解するのが難しいので、エンタメとして理解しようと思い、この本を手に取りました。
行動経済学を広く浅く理解することが課題です。
学んだこと
専門家は情報優位性を自分のために利用する
凶悪犯罪からスポーツの八百長、などのどんな問題もほとんど解決できる
通念は大体間違ってる
インチキは行動に対して罰を与えると増える
社員がボスや仕事が好きなら職場は正直になる
会社での地位が高い人の方がインチキをする
小さな地域社会では「恥」の感覚があるため、インチキや犯罪を抑制する
新車をすぐ売りに出すと1/4の価値が下がる
買ってすぐに売りに出すと欠陥車だと思われる
新車を買った人にしかわからない欠陥が分かると思われる
疑問を立てる時の最初の秘訣は立てた疑問がいい疑問かどうかをはっきりさせること
これまで問われなかった疑問には、ほとんどの場合、つまらない答えしかない
答えは正しいデータを見つけられるかどうかにかかっている
正しいデータは正しい人を見つければいい
中絶が増えれば犯罪は減る
死刑制度があっても軽犯罪には関係ないので、減らない
自宅のプールで溺れて死ぬ子供は550人/年
銃で死ぬ子供は175人/年
人が怖がるリスク要因と人を殺すリスク要因は全く別物
車の事故で死ぬ人4万人/年
飛行機の事故で死ぬ人1000人未満/年
乗ってる時間あたりだと同じくらい
コントロールできることと、コントロールできないことでは恐れの比重が違う
危険が大きいが恐れが小さいとき、人の反応は控えめで、危険は小さいが恐れは大きいとき、人はオーバーな反応をする
学校の成績と相関している8つの要因
親の教育水準が高い
親の社会・経済的地位が高い
母親は最初の子供を生んだとき30歳以上だった
生まれたときは未熟児だった
親は家で英語を話す
養子である
親がPTAの活動をやっている
家にたくさん本がある学校成績と相関していない8つの要因
家族関係が保たれている
最近、よりよい界隈に引っ越した
その子が生まれてから幼稚園に入るまで母親は仕事をしなかった
ヘッドスタートプログラムに参加した
親はその子をよく美術館へ連れていく
よく親にぶたれる
テレビをよく見る
ほとんど毎日親が本を読んでくれる子育てにおいて、親が何をするかよりも、親がどんな人かで子供が変わる
選挙の投票率は、社会的インセンティブで変化する
特に小さい地域社会においては、周り(知り合い)に見られている、投票にいくことは国民の義務というような、社会模範が強いところでは影響が大きい
スイスで郵送による選挙に切り替えた場合、都心部より住民の少ない田舎の方が、投票率が下がった
やり続けること
インセンティブを理解すること
ヤバい経済学は今まで読んだ行動経済学の本とは違って、インセンティブによって、人は行動することにフォーカスが当たっているように感じました。金銭的なインセンティブか社会的なインセンティブかは、状況によって変わると思います。
集団ないし、個人にとってのインセンティブで人の動きが変わるので、ここを理解することが肝だと思いました。
昨日と今日で、置かれた状況で変わることが多いと思います。
むずい。