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てのひらいっぱい、おおきなありがとう

昨晩むすめと読んだ絵本『もりのてがみ』で、
近所の空き地にすみれが咲き乱れていたことを思い出して
むすめと今年度(といっても9月以降)活動した
自主&野外保育「遊ぼう会」の終わりの花添えに、
今朝、少しだけ頂戴してみんなへのおみやげにしました。

すみれと思っていた花は、はなだいこんだったけど
花大根:「知恵の泉」「変わらぬ愛」 ふたつの花言葉を知りました。

「知恵の泉」はちょっとびっくり。
わたしがこのところよく思う言葉そのものだったから。

この地域の「遊ぼう会」自体は10年以上、
代々受け継がれ続いてきた活動なので、
自分の手で終わりにさせることに、もちろん抵抗も迷いもあったんだけど
発足メンバーのひとりがたまたまわたしの親しい友人だった
ということもあってこれも縁だと強く感じています。

「変わらぬ愛」
未就園前の子どもとの時間を、孤独になりがちなママたちが
身体と知恵を惜しみなく使い、心を開き、勇気を出して、人と繋がり、
週に一度、同じ場所で集い続けたこと。
子どもたちの「遊ぼう!」を見守り、育み続けたこと。
森と呼ぶには小さな雑木林だけど、地域の人たちが守る憩いの場所も
幾重にもありがとうが積もって、ふかふか落ち葉。きらきら木漏れ日。
その年どしの顔ぶれは少しずつ変わっても、変わらぬ、愛。
それはこれからも、ここを行きかい、育ち、根付くのだろうな。
ほんとうに木々たちにも、ありがとう。

今日の会では絵本は開かなかったけれど、
夜、眠る前に、むすめと読んだ絵本は、今の気もちにぴったりだった。

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おおきなありがとう
てのひらいっぱいあったらいいな

直接的に卒業や巣立ち、別れを描いた作品ではないけれど、
ちいさなひとたちのはなむけに贈るのにぴったりだなと気づきました。

てのひらいっぱいあったらいいな 
これから君の人生に。だいすきなこと、うれしい出逢い。

おおきなありがとう 
きみがきみであるということが、いちばんの、世界への贈り物。
ちいさなありがとう? すてきだな。つぶつぶがきらきらしてる。
おおきなありがとう? それはつまり、きみのなまえ。
きみがいるっていうとっておきの光のこと。


絵本のこと、投稿するのはちょっと久しぶりですね。
『てのひらいっぱいあったらいいな』(神泉 薫 文 / 網中 いづる 絵)は
出逢ってすぐに好きになりました。
森のようちえんでも読んだなぁ。
『もりのてがみ』(片山令子 文)
『おおきなありがとう』(きたむらえり 文)は
いずれも、絵が片山健さんです。わたしが憧れる絵本作家のおひとり。
やっぱりいいなあと、つくづく思ってしまいます。
なんというか、片山健さんの良さを、文を別の方が手掛けているものに
強く感じるような気がするのは、わたしが文章作家だからなのでしょうか。
(健さんが絵も文も手掛けられる作品も多くあり勿論すばらしいんです)

ふと思ったのは、もう二度とこの文章と絵は、離れられないっていうくらい
ぴったりと、吸い付く感じ・・・。
わたしの感覚では、健さんの絵がその効能を存分に放っている気がする。
見えない文章と文章のすき間に、行間に? も入り込んでるような。

でも、神泉さんと網中さんの『てのひらいっぱい~』もそうで、
わたしはやっぱり、素敵な、文絵別の作家による絵本作品に
何度も何度も学び直し、救われていたりするものです。



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大川久乃
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