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そろそろ戦がはじまる季節

昼頃に沖作業から戻ってきたら、漁港内の雰囲気が少し変わってました。

むき身牡蠣を専門にしている漁師さんたちは、今月末から今年の牡蠣シーズンがはじまる。
みんなその準備で、船に牡蠣を水揚げするときに使う機械の積み下ろし。
もうそろそろだね。

毎年"10月1日"は築地で行われるむき身牡蠣の初セリ日。
むき身を専門にする漁師さんたちにとって"10月1日"はとても大切で、今年1年を左右する重要な日。

私が普段いる小友町の漁師さんたちが育てた牡蠣は、そのシーズンが始まる1番最初のセリで日本で1番高い値段がつけられる人たちなのです。

高い値段がつくってことは、それだけ市場で良い評価をされているということ。

みんなはそれをめちゃくちゃ誇りにしてて、それを励みに日々の作業をこつこつと、手間ひまかけてやっています。

殻付き牡蠣は市場からの注文制であらかじめ値段が決まった販売をしてるんだけど、むき身牡蠣はセリで値段が決まるから毎日が勝負。
自分たちが手間ひまかけて育てた牡蠣と様々な技術力が反映される。

手とむき身専用のナイフだけを使って、ひとつひとつ牡蠣をむいていく。
何年、何十年と積み重ねた技術力がないと牡蠣の身を傷つけず綺麗に素早くむくのは難しくて、ほんとにすごいとしか言いようがないです。

今年も"日本一"と呼ばれる値段がついたらうれしい。

一足早く牡蠣シーズンに入る方々を遠目に見ていて、なんとなく気合が入るような、そわそわする感じがした日でした。

これからどんどん、冬場の繁忙期にむけて本格的な牡蠣シーズンに入るよ。

(うちを含めた殻付き牡蠣の漁師さんたちは、豊洲移転の関係で今年のシーズンがはじまるのはもうちょっと先です。)


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三浦 尚子 / Hisako Miura / ura
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