「無名」を観た
やっとこちらでも公開になったので観てきましたとも。
トニー・レオンと王一博(ワン・イーボー)W主演のスパイノワール「無名」
はっきり言おう。
難しいっス!!!
第二次世界大戦下の上海を舞台に、中国共産党、国民党、そして日本軍。お互いの素性が分からない中でスパイたちが繰り広げる一進一退の攻防劇。
時代背景の知識がそれなりにないとストーリーを追うことも難しい。
過去と現在のシーンが伏線としてあちこちに散らばっているので「ここで繋がるのか!」という場面が多い。
集中力が試される…
なので、これから観に行くなら1940年代の中国事情を軽く調べて予習しておくといいです。
しかしこの映画は、そういう「いやそんな難しいのわかんないし」「イボさえ観られればそれでいい」「うわー、トニー・レオン久しぶり!相変わらずかっこいい!!」とか、そういう層にも充分面白いのが恐ろしいところ。
オールバックのイボ
スーツ姿のイボ
返り血を浴びたイボ
咥え煙草のイボ
トニー・レオンと肉弾戦するイボ
酔っ払い海老を食べるイボ
もうこれだけで1800円値あるっしょ!!!
私が王一博を知ったのは御多分に洩れず「陳情令」の藍忘機なのですが、未見の人はぜひ観てほしいな〜〜
さて、映画館から帰ってきてなにをしてるかというと、youtubeでイボのダンスを探してます。
あ〜〜眼福〜
私世代はふた昔前の「中国」を知っていますから、まさかあの中国がこんなアイドルを生み出す国になろうとは…
まあ韓国もですけどね。
お若い方にはピンとこないでしょうが、時代が変われば国も変わるんです。
かつて(改革開放以前)は中国映画が日本で公開になって集客するなんて考えられないことでした。
香港で作られた映画が「香港ノワール」というジャンルでコアな人気だったんですよ。
日本もどんどん変わっていかないと、アイドルもドラマもアニメも、追い抜かれてしまうなあ。