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antique books

僕は本が好きだ
それも古い本が。
古い本には内容だけじゃなくて
誰かから誰かに渡った本そのものにも
物語があると思うから。

歴史と共にある本には
経年劣化のほかに
日に焼けた色、その人の好きなページに
強く残る折り目、古くなった紙の匂い
コレクションを表す蔵書印や献呈署名
一つとして同じものはなく
そのどれもが違った表情を持っている。

ある人にとってはバイブルになるような
人生を変える物
ある人にとっては辛い時や苦しい時に
支えてくれるお守り
またある人には読めば読むほど
心の闇が大きくなっていき
憎くて仕方が無く感じてしまう。
でも
僕にとって本は僕そのもので
時には自分の命よりも重い価値を持つ。

片親で朝早くから夜遅くまで帰ってこない
母の代わりに祖父が本を読み聞かせてくれた。
本は泣いてばかりの僕の人生に
差し込んだ一筋の光だった。
そんな僕にとって本が
何物にも変え難い存在になることは
必然であり運命なのだと思う。

本が生まれた奇跡、現代まで語り継がれる
言葉たちを生み出してきた文字書き達に
感謝と尊敬を。

最後に僕の大切な一節を残しておく

自信モテ生キヨ、生キトシ生クルモノ
スベテ コレ、罪ノ子ナレバ。

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