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【船乗りの特徴⑥/船乗りの呼吸~壱の型~勤務時間編(航海中)】

『ネットで調べたのとなんか違う』

と思ったのが船乗りしはじめてすぐのことであった。

1、航海中の勤務時間(壱の型)


航海中と荷役中、アンカー中だとまた違いますが、まずは航海中から。

航海中というのは船が走っている状態のことです。荷役中というのは荷物の積み降ろしの作業中の意味です。


航海中は基本的に三交代勤務になります。

0時ー4時
4時ー8時
8時ー12時
12時ー16時
16時ー20時
20時ー24時

の6つの時間帯が基本的です。4時間働いて8時間休憩。例えば0時~4時間まで働いたら次は12~16時です。


ここまではネットによくかかれている内容ですね。

ただ開始時間が30分前倒しな航海当直の船もあるので、23時半~3時半という勤務もあります。さらに引き継ぎ時間もあるので23時15分~3時半というのも。
 

合わせると1日の勤務時間は4時間15分×2回=8時間半勤務になります。これが当直(ワッチ)という仕事です。基本的な当直勤務時間であり、船乗りの呼吸、壱の型だろうと。


なおネットとかで検索すると4時間×2回という説明もありますが、引き継ぎ時間とか入ってなかったり。海技士試験でいうなら執務の問題にも当直は~という問題もでていますが。 
  

上記は航海と機関部の3人がいる時の勤怠です。

まとめると一回4時間15分勤務なので、航海中は7時45分がインターバルになります。ただ入港準備、整備作業がそこに加わります。

あとはシャワー、食事時間を除いた時間が自由時間になります。睡眠時間にもなりますので、まとめて8時間以上睡眠というのは厳しいというのも。

なんで通常は寝不足になりがちです。寝られる時に寝るというのがいいかと。


二人体制、一人体制、四人体制だとまた変わってきます。


2、航海当直部員認定



当直に入るためには、船乗り業界独特の資格『航海当直部員認定』の印鑑が船員手帳に押してもらう必要があります。これは海運局などの窓口にいき、申請します。

申請したら30分もかからないうちに印鑑押されて返却されます。ただこの航海当直部員認定を取得するためには、乗船履歴半年が必要となります。他にも認定取得方法もありますが。

当直入るために必要なので、この認定があってはじめて船乗りとしてスタートという認識もあるかなあと思います。

船員手帳取得したら船乗り、海技免状取得でやっと船乗りスタートとかいろいろ人によって意見は違います。


なお、航海当直部員認定は下記の写真のようなのがそうです。


航海当直部員認定



長くなるので、勤務時間の話などは別の機会にでも。最後まで読んでいただき、ありがとうございました🐟️良かったらスキお願いします。

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