#CatsParade のこと
4/17(金)の夜、Twitterで #CatsParade という取り組みを始めました。
記録のために、今現在までのことを一旦まとめます。
少し長いですが、これを始めるにあたり、FacebookとInstagramに書いた文章を以下に引用します。
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日本に暮らす私たちは、現在、文字通りの瀬戸際に立たされています。
生きるか、死ぬか。
それは決して、ウィルスが原因という意味だけではありません。
弱者を切り捨て、生活を蔑ろにし、その命を奪おうとしているのは、日本政府だと言っても過言ではありません。
一つ一つ記すことはしませんが、この状況において次々に繰り出される、あまりにも低レベルで、幼稚な施策の数々。国民の暮らしではなく、いかに自分たちが利益を得ることができるか、利権を守れるか、そればかりを考えているように見受けられます。いや、実際にその通りなのでしょう。
「この国を、守り抜く。」と言いながら、結局国民を守るつもりなど微塵もないことが、この数週間で明らかになりました。
「日本を、取り戻す。」と掲げながら、国際的な信用を失い続けるばかりか、日本の財産を次々と諸外国に売り渡す。
その先に待っているのは、一体何でしょうか。
もう、これ以上彼らの好き放題にさせるわけにはいきません。
今回、Twitterを中心にして多くの人々の批判が噴き上がり、少しずつ政府の姿勢を変え、何とか一律の現金給付というところまでたどり着きそうですが、それも今後どうなるかわかりません。
しかも野党の提案や国民の声を無かったことにして、さも自分たちの手柄かのように語り出す始末です。
自分たちに都合良く、何もかも変えてきた政権です。
数字もデータも書類も発言も、信用できるはずがありません。
声が上がらなければ、一体どうなっていたでしょう。
声が上がらなければ、本当にわからないのでしょうか。
本来であれば国会前に集まって、デモをしたい。
大声で叫びたい。
ただ、今はそれが許されません。
何しろ移動も接触もできないのですから。
でも、同じような気持ちを抱えている人はきっと多いはず。
それをどうにか可視化できないだろうか。
今の状況だからこそ出来ることはないだろうか。
そんな思いから、イラストレーターの小泉さよさんに、猫の集会の様子を描いていただきました。
動けなくても。
近づけなくても。
気持ちは集うことができるはずです。
いま、猫たちに思いを乗せて。
様々な猫たちが連なる「パレード」のように出来たらと思い #CatsParade を作りました。
もしもデモにご参加いただけるという方は、このハッシュタグを使って、それぞれのSNSで、自分が描いた(撮った)猫たちを行進させてください。
プラカード、花、風船。
持つものは何でもアリです。
持つものが無くても、ただ自由にご参加ください。
きっと私たちの手は、何かを掴むことが出来るでしょう。
目指すゴールは、国会前。
歩きながら、踊りながら、社会を変えましょう。
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このような内容で参加を呼びかけたところ、すぐに多くの方々によって拡散されました(4/21現在、約2,000のRTと「いいね!」、Facebookでも100以上のシェア)。
前日の夜に打診したにも関わらず、これまで展示でご一緒した数名の作家さんたちがすぐさま続いてくださいました。いつも会っている人、ご無沙汰している人、直接のお返事や表明は無くても反応してくださったことに、何より励まされました。
そして、繋がりや面識のない方々も次々に、それぞれのイラストや写真でパレードに参加してくださっています。本当にありがとうございます。
そもそもこの企画を思いついたキッカケは、総理による例の「コラボ動画」でした。あの動画の醜悪さについては、既に多くの方々が言及しているのでそれ以上語ることはありませんが、あの映像を観た時、「この人は、この政権は、市民の暮らしなど一切考えていないのだ」ということがはっきりと分かり、あまりの怒りに身体が震えました。それと同時に、この悔しさ・無念さを何かの形で表現しなければ、またいつものように「何も無かった」「受け入れた」ことにされてしまう、という焦りの気持ちもありました。
これまでも様々なハッシュタグが生まれ、それに適したタイミングで #Twitterデモ が行われています。もちろんその影響力は大きいですし、政府の方針を変えてきたことは間違いないのですが、もっと広く受け入れられやすいもの、それこそビジュアル重視のInstagramなどでも目にしてもらいやすいように、イメージを「可視化」することが必要だと考えました。
それを思い付いた時、頭に浮かんだのは、小泉さよさんのイラストでした。これまで展示などでお世話になっている小泉さんですが、普段の発信に共感することが多くあり、その作品の訴求力にも絶大な信頼を寄せています。今回の企画は、小泉さんのイラスト無しには考えられませんでした。
すぐに4枚のイラストをお願いしました。
・「みんなで生きる」というコピーと、真っ直ぐにこちらを見ている猫たち
・ 様々なプラカードを掲げている猫たち
・国会前に集まっている猫たちを後ろから
・大勢のデモの様子を上空から俯瞰で
この4枚はセットで、どれ一つ欠けても成り立たないと考えました。ただでさえお忙しい中、快諾してくださり、こちらの期待を遥かに上回るイラストを描いてくださった小泉さんには、心から感謝しています。
そして、このイラストに続くような行進を、と思い付いたのが #CatsParade です。頭に浮かんだのは、「民衆蜂起」「世直し一揆」「ええじゃないか」といったフレーズ。イメージはバスティーユ、フランス革命。人々の気持ちが集えば何かが起こるかもしれない。その契機になればと考えました。
#CatsParade が続いたからといって、すぐに大きな変化があるわけではないでしょう。ですが、声を上げること、それを可視化することが、全然難しいことではないというような空気を作り出せたらと思っています。実際に「デモには参加したことが無かったけど、これなら参加できる」「こんな方法があるんだ」「誰でも入りやすい」という声も数多く寄せられています。デモや集会、怒りや不満を表明すること自体に苦手意識や忌避感があったという方々が、これを機に少しでも自らの内なる声を出しやすくなればいいなと思っています。
日本で暮らす外国籍の人やホームレスの人たちにも、一律に給付がなされるとのことで、ひとまず安心していたところ、次は個人ではなく世帯主に給付が、という話が出てきています。一体、私たちは何度添削しなくてはいけないのでしょうか。どれだけ赤を入れればまともな案を回答してもらえるのでしょう。もはや落第どころでは済みません。少し考えれば幾らでも問題点に気付きそうなのものを、あえて無視し、考えないようにしているとしか思えません。古臭い思想、アップデートできない価値観、腐った利権に塗れて、頭が働かなくなっているのでしょう。
この非常事態において、私たちの精神を無駄に削ぎ続ける無能な政府には、一刻も早くこの場から退場してもらうことを願うばかりです。もはや手遅れではありますが、今ならまだ多くの人の命を救える可能性があります。安心してください。代わりは幾らでもいます。本当に国民のことを想い、国のことを考えている、優秀な人たちが、日本にはまだ大勢います。
困窮が続いている人々にとっては「焼け石に水」程度でしかない10万円を、「たった一度」配るだけのことに、これだけ時間を要する(しかも渋々と)政府に、私たちは生活を奪われつつあります。そしてこのままでは、それはこれからも続くでしょう。
非常時だからこそ、批判を。
民主主義だからこそ、選挙で選ばれた人たちへの批判を。
それは改めて言うまでもなく、当然のことです。健全な社会を作るための義務、誰かを守るための責任です。
私たちは声を上げ続けなければいけません。
今この瞬間を、生き抜くために。
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