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【詩】オフィーリア

雨粒一つ 手の甲に
落ちてはじめて 空を見る
見慣れた山が ある方に
蛙のような 雲がいる
追い払っても 詮無いことで
もっと詮無い にらめっこ
濡れる足元 重くなる袖
仰向けに倒れ 込むラッコ
空の海落ち 街を飲み込み
ソーラーパネル 魚になった
アルバム一つ 波間漂い
あの頃の夢 消え去った
肺に後悔 今流れ込む
こんなものさと ただ涙飲む
しかしふと見た 霧の先には
「まだよ」と首振る オフィーリア

「まだよ」と首振る オフィーリア



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