【詩】キッキ キビタキ!
枝から枝へと黄色の矢
空中に描く光の輪
虫は冷や汗逃げ惑う
人は見上げて群れ集う
めくれや図鑑 震える手
落として割れるハズキルーペ
どこから来たのだね?君たち
「キッキ キビタキ!」とキビタキ
お地蔵さんの硬い肩
ちょこんと乗りくつろぐお方
お遍路さん驚いて問う
「OK Google! いつもこう?」
二度見三度見 見開く目
なんてことだ!とひろげる手
どうして居るのだね?君たち
「キッキ キビタキ!」とキビタキ
探すもどかしさたとえれば
「二階から めんつゆにそば!」
このままいてと切に請う
言い終えぬ間に川向う
さっと飛び込む地平線
「いる」と「いない」の境界線
いずこへ行くのだね?君たち
「キッキ キビタキキ キビタキ!」
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