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postコロナにどんな旗を掲げるか

明日、初めて社員全員が在宅でのオンライン合宿をやるのですが、その中で私から話す時間があり。その原稿を最初はEvernoteに書いていたのですが、せっかく#オープン社内報というタグがあったのでnoteに書いてみました。

preコロナには戻らない

ほんの数ヶ月前までの毎日が嘘のようです。現在17店全てのスタジオが臨時休業。地震や台風といった災害による短期間の閉店は想定していましたが、1ヶ月に渡り全店が休業し、会費も全額返金するような事態が起きるとは想定外でした。さらに言えば臨時休業も想定外ですし、サービス業を生業としているブックマークスにおいて、皆や僕も在宅勤務を1ヶ月もすることになるとはびっくりですね。

各自新型コロナウイルスに関するニュースやSNSを見る機会も多いでしょうから、色々な考えに触れていることと思います。今起きていることへの捉え方も三者三様でしょう。

僕は、今回の新型コロナウイルスにより社会は大きく変わり、今年1月くらいまでの"preコロナ"には戻らない、と考えています。

災害大国の日本ですので、これまでも東日本大震災や原発事故、大型台風などを経験してきましたが、今回の新型コロナウイルスの問題は違う。

これまでは、一時毀損した状態から、ここまで戻れば、元の生活に戻れるという目安がありました。そこまでもどれば「復興」できた。しかし今回がこれまでと大きく違うのは、戻る地点がなくなってしまいました。

"postコロナ"において、新型コロナウイルスを人類が駆逐して、数ヶ月前までそこにあった生活にまた戻るということはもうないと考えます。

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例えば海外旅行。いずれは海外に行けるようになるとは思いますが、これまでのように気軽に海外に行けるときは果たしてくるのかというと否定的です。これからは海外に行っても、現地での行動は監視、または捕捉され、制限されるはずです。少しでも体調が悪くなれば隔離されるでしょう。また航空会社は多くが破綻するでしょう。とても残念ですが、LCCによりどこへでも安く気軽に行けた海外がまた遠くなってしまいました。自由気ままに海外旅行はもう過去のものになってしまったのかもしれません。

海外旅行だけじゃなく、スタジアムで飛び跳ねながらマリーンズを応援したり、映画館で映画を観たり、居酒屋で食事をしたり、などなど、ついこないだまでなんの疑問もなく当たり前にしていたことが、次々とリスクになる世界になりました。なんだろうこのディストピア。まさに事実は小説よりも奇なり。

元に戻れないのは、人の心だ

ウイルスへの感染が収束を見せるには数年かかると言われていますが、いずれにせよ相当時間がかかるのだと思いますが、僕がもっとも厄介だと考えるのは、一旦「コロナモード」になった人の心は簡単には元に戻れないということです。

僕は過度に恐れているタイプではありません。冷静に捉えている方だと思います。そんな僕ですら、今は電車で隣や向かいにマスクを付けていない人が来たらやはり警戒します。電車の中で咳をできない空気感、すごいですよね。駅や道を歩く時にも、極力人と近づかないようにしなきゃと無意識に思ってしまっています。もっとも今は電車に乗ることも街に行くのも最小限になりましたが。一度そうなったら、これがpreコロナの感覚に戻るには、収束後相当な時間が必要になるはずです。

先行事例もあります。最初に新型コロナウイルスが流行した中国・武漢では、外出禁止令が解除され市民はレストランで食事をしてもよいとなっているようです。しかし、解除されても、2ヶ月間自宅に籠もっていた市民が、再び夜に外食に来るかといえば来ない。

​日本もこれから当然同じことが起きるはずです。新規感染者数が減ってきたら飲食店の売上がもとに戻るのかといえば恐らくそうではなく、本当に厳しい。

仕事はどうでしょう。そもそもここ数年、テレワークが話題になるようになり、フリーランスになる人や複業する人も増える流れはあったわけですが、我々社会人の働き方も一気に動くと思います。

とにかく田舎から都市に人が集まり「職住近接」がキーワードになっていたのが、今回「外圧」のような形で半ば強制的に在宅勤務をやってみたら、案外できてしまった。思ってるほど問題なかった。むしろ通勤時間の時間が浮いた。

そう感じたあとで、我々はまた満員電車に乗ってオフィスに月曜から金曜まで通うライフスタイルに戻りたいと思うでしょうか?(このあたりは独身者と既婚者、小さな子供の有無で考えは異なると思いますが)

いずれにせよオンラインで繋がることで在宅で仕事ができるのなら、人が密集する都市部に高い家賃を払って済む理由はなんだろう?そう思う人は増えるはずです。だったら自然豊かで家が広く、生活コストも低く生活できるところに移住しよう。そういう人も出てくるでしょう。

他にも色々なことがpreコロナとpostコロナで変わってくるはずです。

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非常時に必要なものは「旗印」

どちらかというと今回の一連の対応にはガッカリすることが多いですが、それでも安倍首相は本当に大変な立場にいるなと心中察します。何を選んでも叩かれる。相当な胆力がないととても務まる職務じゃないです。本当にお疲れさまです。お身体気をつけてください。

(世界を見てもこの国のやり方がまだ最適解だと断定できないので尚更難しいわけですが)首相には今一度、日本はどうやってpostコロナの時代をやっていくのか、ビジョンを表明してほしいなと思います。つまりは、目の前の人命最優先でstrictに引き締めを強化していくのか、ある程度の犠牲は社会的に受容しながらコロナと付き合っていくのか。今、両極で分断が起きていて、皆がそれぞれ相手方にストレスを抱えて皆がしんどい状況になってきている気がしています。非常に良くない。

国もそうですが企業も同じ。そんななか当社はどうpostコロナの時代を生きていくのか。

平時と呼べる時は急に終わりを告げ、非常時に入りました。これまで当たり前だった常識や前提が大きく崩れたわけなので、そもそもから見直していきます。前提が変わるのですから、それに応じて既存事業をアジャストしていくのは当然として、それだけではなく、様々なことがpreコロナとpostコロナで変わってくるということは、人々が抱える課題や不満も大きく変わるということになります。

今こそ自分に向きあい、学び直す絶好の機会

不満や課題に対して解を提案するのがビジネスの本質ですが、今は非常時。先行きがわからない時代においては、何を拠り所にしたら良いのか不安な人も増えます。「学びを通じて幸せになる大人を増やす」ために集まった我々にとって今注目すべきは、今回の出来事があまりにインパクトが大きすぎるがゆえ、我々ひとりひとりがこれまでの生き方を考え直す、内省の機会になっているということです。

「これまで大切にしてきたものが実はなくても問題なかった」

「これまでないがしろにしていたものに向き合う時間が出来た」

皆さんもいつもと違う生活をするようになって、自分の将来について思うところが少なからずあるのではないでしょうか。

内省の次は行動を変える第一歩を踏み出すべき。緊急事態宣言が出て外出を自粛されている今こそ、通勤時間が削減されて自分に向き合う時間が生まれた今こそが学び直す絶好の機会でもあります。YouTubeやゲームもいいけど、それだけじゃだめだ。postコロナの時代はまだまだ続きます。こういう時代だからこそ、今こそ、勉強しよう。勉強を始めよう。そういう旗印を掲げていきたいと考えています。

これから、苦しみ、悩む人がたくさんでてきます。
そんな局面を打開して一筋の光となるのが、新たな学びということは十分にありうる。誰かの役に立つのが仕事。考えていきます。

#オープン社内報

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