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営業再開決断までの葛藤も残しておく

先月、緊急事態宣言に伴い臨時休業を決めたのが1ヶ月前。

社員も僕も突如在宅勤務となり、資金調達に、刻々と変わる助成金や補助金の情報、各地域の感染状況や休業要請、補償情報の収集に追われ、休業に伴う返金やオペレーションの変更、各加盟店との調整。それらの合間を見ながら色々な種まきも。そしてこれまでの生活で家にいる時間のほうが圧倒的に少なかった自分が、ここ一週間は自宅と近所のファミマにしか行っていません。すごいぞコロナ。

コロナウイルス。人類の共通の見えない敵とか言われますが、果たして我々が戦っているのはコロナウイルスなのかよくわからなくなってきました。本当に戦っているのは人間同士のような。。

そして先日、その緊急事態宣言は5月末まで延長されました。勉強カフェは一部店舗を除き5月31日を待たずに段階的に営業を再開することを本日発表しました。

(予想通り)GWに入ってもまったく出てこない情報。5月6日までの休業要請の中、国の発表が4日、それを受けての都による対策の発表が翌5日。残り1日。当社に限らず多くの店舗オーナーを悩ませたことでしょう。これって、別にウイルスが1日の猶予しか与えてくれないのではなく、国の政策によってそうなったものであって、もう少しやりようがあったんじゃないですかね。。皆さん大変なのは分かるのですが。。

情報が出てこない中、推測ベースで相当時間を費やしました。社内でも会議を重ね、どの判断を下したらどうなるか、何パターンも想定しました。FC加盟店オーナーもリスク評価はそれぞれです。経営者が10人いれば、10通りの考えがあります。でももうこれ、正解なんて出ないんです。決めて動くしかない。

正解がない問題

正直な話、休業を延長する側からも、営業再開する側からも、もっともな理由付けはいくらでもできます。

コロナウイルスに対する各人のリスク評価は、もはや完全に割れていると思います。嫌なことですが過度な反応や危害を加えるといった行動を示す人も増えました。勉強カフェは明日より段階的に営業再開をしますが、早速利用しに来店される方もいるでしょうし、緊急事態宣言が終わっていないのに再開するなんて非常識だと捉える方も出てくるはずです。ご意見は甘んじて受けます。でも全員にとって共通の正解がないのです。ですので我々は営業再開します。それに対して利用する/しない、会員を継続する/しないは委ねることしかできません。

熟慮した結果、順次開けていくという判断をしました。臨時休業を決めるときも腹を決めて真っ先に決断しましたが、あのときは一致団結でGW明けまで頑張ればという共通のゴールがありました。しかしながらあったはずのゴールは遠のき不確実性が増した中での現在。判断までの時間の猶予もなく情報も乏しい中で他の企業の動向も探る前に判断しなければならない。それだけに苦しかった。

潰れるわけにはいかない

自分でもっともな理由付けはいくらでもできると書いたので、シンプルに1つだけ。防衛。それを最優先に考えたということです。各社今すぐ店を開けないと今すぐにも倒産するとかそういうことではないです。

しかしながら緊急事態宣言が5月末で終わるかどうかも不透明な中、自社だけならまだしも、当社はFC本部でもあるので、国に従い休業し続けることが原因でFC加盟企業を潰すことはできません。

国や自治体からの今回の助成は本当に有り難く思っていますが、オリエンタルランドではないので、まったくもって足りないのです。補償は店舗単位ではなく事業者単位なので、1,2店舗の運営ではなくそれなりの店舗数や社員数を抱えている当社はダメージが大きく大変です(汗)しかも潰れたらそのときは自己責任。そういったルールの元で事業を行っている以上の判断です。

再開しても厳しい状況には変わりませんが、一方でコロナウイルスによる今回の休業がキッカケでできたこと、見えてきたこともあります。およそ1.5ヶ月の休業という授業料は高額ですが、収穫も間違いなくあったとも言えます。Postコロナの社会は大きく変わります。その中でできることを積極的にしていきたいと思います。

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