オフィスワークからリモートワークへ変わる中で経営者に必用な認識の違いは何か
プラットフォームの変化として認識を入れ替える必用がある?
Basecampの記事を読む中で、オフィスワークとリモートワークは、プラットフォームの違いであると紹介されていました。
MacとWindowsというOSという意味では同じだけど、実際の動きが全く違うように、オフィスワークとリモートワークがそもそもが全然違うものと捉えた方が良さそうです。
だからこそ、下記の整理の上で選択していくことが重要なんだろうと考えています。
・オフィスにおける長所/ 短所
・リモートワークにおける長所/ 短所
この整理がなされない中でよく発生することは、今までのオフィスワークとしての慣習(長所)をリモートワークに当てはめて実行しようとすることが課題として上がるのかなと思います。
例えば、オフィスなら「雑談」によるコミュケーションがあり、多くの情報量が共有できたが、リモートワークでは上手く実行できにくい。というお話はよく上がっていることじゃないかと思います。
私自身、同じことを感じているんですが、一方で電話をすることや電話を受けることのハードルが依然オフィスで働いていた時よりも低くなったように感じてもいて、解決できることなのかもしれないなと考えています。
Remote work is a platform
そもそもオフィスワークの歴史は浅い
こちらについては、さくらインターネット田中さんのnoteが凄くわかりやすいので、一部引用させていただきます。
産業革命が起こって、みんなが集まらないと生産ができないということになりました。
おまけに鉄道が走り始めて、近所に働きに行くのではなくて、少し遠くまで働きに行くということができました。
なので、大きな生産設備を入れて、そこに対していろいろなところから人が移動してくるようになったのが、明治以降なわけですけれども、そうなると電車の時間に合わせて人が集まらないといけないわけですね。
おまけに生産機器ってコストがかかりますから、同じ時間に同時に集まって、同時に働いてもらわないと困る、という事情があったそうです。
そういったことで、日本ってそんなに遅刻に対して厳しくなかったみたいなのですけれども、その頃から、もの作りが加速していったりだとか、通勤がどんどん普及していくと、遅刻 “してはいけない” となっちゃったんですね。
引用:「去年の12月に社員の皆さんへ「なんで会社に来ないといけないんだろう」って話した時のこと」
「オフィスで集まることで雑談が生まれ、コミュニケーション量が増えた」というのは、生産設備の集約にともなって、結果的に発生したメリットでもあるのかもしれません。とすると、リモートワークによって発生するメリットも計り知れないものになるかもしれません。
リモートワークにも求められる「効果的なチームに固有の力学」とは?
これは、リモートワークだけの出来事ではありませんが、下記5つを紹介します。
Googleが公開したもので、「効果的なチームに固有の力学」として紹介されています。
・心理的安全性: 心理的安全性とは、対人関係においてリスクある行動を取ったときの結果に対する個人の認知の仕方、つまり、「無知、無能、ネガティブ、邪魔だと思われる可能性のある行動をしても、このチームなら大丈夫だ」と信じられるかどうかを意味します。心理的安全性の高いチームのメンバーは、他のメンバーに対してリスクを取ることに不安を感じていません。自分の過ちを認めたり、質問をしたり、新しいアイデアを披露したりしても、誰も自分を馬鹿にしたり罰したりしないと信じられる余地があります。
・相互信頼: 相互信頼の高いチームのメンバーは、クオリティの高い仕事を時間内に仕上げます(これに対し、相互信頼の低いチームのメンバーは責任を転嫁します)。
・構造と明確さ: 効果的なチームをつくるには、職務上で要求されていること、その要求を満たすためのプロセス、そしてメンバーの行動がもたらす成果について、個々のメンバーが理解していることが重要となります。目標は、個人レベルで設定することもグループレベルで設定することもできますが、具体的で取り組みがいがあり、なおかつ達成可能な内容でなければなりません。Google では、短期的な目標と長期的な目標を設定してメンバーに周知するために、「目標と成果指標(OKR)」という手法が広く使われています。
・仕事の意味: チームの効果性を向上するためには、仕事そのもの、またはその成果に対して目的意識を感じられる必要があります。仕事の意味は属人的なものであり、経済的な安定を得る、家族を支える、チームの成功を助ける、自己表現するなど、人によってさまざまです。
・インパクト: 自分の仕事には意義があるとメンバーが主観的に思えるかどうかは、チームにとって重要なことです。個人の仕事が組織の目標達成に貢献していることを可視化すると、個人の仕事のインパクトを把握しやすくなります。
「心理的安全性」に関する解釈や、説明などは過去多くの方々が取り上げてきたと思います。この状態をリモートワークにおいてどう実現するかということがテーマになるのかなと思っています。
個人的には、Fortniteにハマっていて、その中で上場企業の社長と親睦を深めたり、起業家と近況報告をし合ったりしています。
オフラインにあったものをオンラインにもってくるのではなく、そもそもオンラインだったものに、仕事を載せていくということは可能性の1つじゃないかと思っています。
いくつか参考になりそうな記事を下記で紹介します。
挑戦と安心はセット:心理的安全性は挑戦のため
オフラインとオンラインのコミュニケーション媒介は違うという話(またはZoom飲みが流行らない理由)
リモートワーク化の短所: 物理的制約
ただ、一方で現在の制度上、物理的な制約というのも存在しているのは確かだと思います。
パッと思いつく限りでも下記のようなことは該当するように思います。
これらはリモートワークに完全移行する上で、短所となりえるものかと思いました。
1. 登記住所
2. 郵送物の受け取り
3. 書類や貴重品の保管
4. 在庫などの保管
ただ、こちらに関してもある程度はバーチャルオフィスや倉庫レンタルなどで代替できる部分もあるのかもしれませんが、全ての仕事を移管できる状態とは言えないのが現状だと思います。
オフィスとリモートでの「仕事」
オフィスで働くことと、リモートで働くことは、「働く」という意味では同じですが、そもそもの状況が大きく変わります。
なので、従来の当たり前を、リモートワークに当てはめてしまうと問題が発生していくんだと思います。
そのためにも、次回以降の記事では、オフィスワークとリモートワークの長所/ 短所の洗い出しを考えたいなと思っています。
多くの方の意見を聞けたら嬉しいなと思っています。読んで下さった方で思い当たることがあれば、是非コメント下さい。
さいごに
リモートワークでも投資実行をドンドン決めているので、起業家の方は是非下記からご連絡ください。