ストレスがもたらすニオイとは?
10月2日、化粧品メーカーの資生堂が「緊張によるストレスで皮膚から特徴的なニオイが発生することを発見」したことをニュースリリースしました。(リンク参照)
外部のリリースでは、ストレートに「ストレス臭」と表現しています。
資生堂の発表によると、その主要成分は2つ。ジメチル トリスルフィド(dimethyl trisulfide, DMTS)、アリル メルカプタン(allyl mercaptan, AM)です。
DMTSは、日本酒の劣化臭にもふくまれる成分であったり、においは、たくあん臭と表現されています。DMTS自体、直接嗅いだことはありません(いい香りを創るのには使わないので)。
わたしの知っているのは、似た成分、鳥(トリ)がない(^-^)、ジメチルスルフィド(DMS)。これは、ごはんにのせる海苔の佃煮のにおいに似ていたり、口臭(呼気)に含まれる成分なのでDMTSを直接知らなくても何となく想像はできます。
アリル メルカプタン(allyl mercaptan, AM)は、ネギ属(アリウム)に含まれる、においの成分です。
具体的には、ネギをはじめ、タマネギ、ニンニクが仲間になります。メルカプタンというとわたしはなんとなく、ガス臭いイメージを持っています。
また、AMは、アリルチオール(allylthiol)という別名もあります。チオールというとわたしは、チオ系 → S → ガス臭い → ドリアン系 という連想をしてしまいます(書籍:嗅ぎトレで、この連想記憶法にふれています。10/26以降、ご確認を)
話は戻りますが、資生堂は、この2成分を「STチオジメタン」と名付けたそうです・・・。資生堂といえば、「加齢臭」の名付け親ですね。
他の媒体では、「ストレス臭」とストレートに表現していますが、資生堂のサイトでは、そうは直接いっていません。そのあたりが、個人的には気になりますが。
「臭」と言う文字が付くと、ちょークサイニオイなのでは?と想像しがちですが、鼻を突き刺すような強烈なニオイではないと思います。
ニオイの濃度の問題なのですが、これらのふたつのニオイは、濃度が薄くても、なんとなくニオイが感じられるという性質のにおい成分です。
たとえば、トロピカルフルーツのマンゴーを食べて、何となくガス臭いかな?って言う感じに近いと思います。
それはさておき、ここのところクサいにおいが嫌われ者として世の中を巡っています。
しかし、クサイは意外と役に立つ!
これは個人的見解ですが、クサイにおいをあまり毛嫌いしすぎないようにしてほしいものです。自分自分を否定しているように感じてしまうからです。
たとえば、おならのニオイに含まれるにおい成分も、体にいいことをあったりします。(こちらも本をご参照いただけたら(^^)。宣伝が多くてすいません)
クサイは意外と役に立つ!こんなこと思うのは、私だけですかね?
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