
〜書き残したあの風景〜【深名線】
【写真集P.104〜105 深名線 Photo &column】
『〜宴のあと〜 廃線直後の風景』
1995年9月3日
深名線最終日。
道内にいた私は、その場所を訪れることなく、
深名線の最期を迎えた。
ある時、気づいたことがある。
思い入れの強い路線ほど、その最期を見届けないほうが、
いつまでも自分の心の中で走り続けてくれるということだ。
1995年9月4日
廃線初日の深名線を訪れた。
きのうの宴の賑わいをわずかに残した、それぞれの駅構内。
驚いたことがひとつあった。
それは、2本のレールがすでに錆びつき始めていたということ。
廃線からわずか半日。
鉄路はすでに呼吸することを止めていた。
永久の眠りにつき始めた鉄路は、
きのうまでとは違う時間の流れの中で、
静かに自然の懐へと還りついてゆくのだろう。
〈深名線 政和駅〉
〈深名線 添牛内駅〉
〈深名線 天塩弥生駅〉
〈深名線 共栄仮乗降場〉
〈深名線 添牛内駅〉
〈深名線 鷹泊駅〉
〈添牛内〜共栄仮乗降場 JR北海道 深名線代行バス〉
〈深名線 政和駅〉
〈深名線 天塩弥生駅〉
〈政和〜添牛内 JR北海道 深名線代行バス〉
〈深名線 鷹泊駅〉
未発表写真 〈深名線 天塩弥生駅〉
《撮影日:1995年9月4日》