プラットフォーム型事業の多角化成功事例「ラクスル」 #パーパス #両利きの経営
既存事業においても、新規事業においても、重要なことは「パーパス」だ。何のために事業に取り組むのか。それは未来のあるべき姿としてのビジョンであり、使命としてのミッションであり、顧客への本質的な提供価値であり、KGIであり、経営戦略でもある。
googleに買収された「SCHAFT」の結末 #パーパス #支柱
成熟期の長い企業では、業務を細分化し、分業による歯車を回すことで成立している。だから、過去から現在の延長線上にある未来に対して、計画を立てて進めることは可能だ。しかし、そこにあるロマンは、創業者が作り出したロマンであって、今のチームメンバーのロマンではない。また同時に計画通りに進めるために手段を目的化することで、合理化・効率化・平準化を図るため、ロマンといった個性は足枷になってしまう。
新規事業にはスタートアップと同様にロマンが必要だ。そしてそのロマンを軸に人が集まることが重要になる。そのロマンがパーパスとなり、全ての決断基準となる。誰もみたことのない未来を切り拓くには、過去の判断基準は使えない。計画は立てられない。進んでみた先があっているのか間違っているのかを客観的に判断する指標はないのだ。だから、パーパスを軸に駆動目標を設定し、決断し続ける必要があり、それをチームメンバーが共有していることが重要なのだ。
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Instagramの新規顧客獲得「オイシックス」 #SNS
企業の顧客とのコミュニケーションの取り方も時代によって変わる。一方的にブランドメッセージを伝えるStory、相手を想像し相手の言葉で語るNarrative、そして相互にコミュニケーションをとるInteractiveへ。
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シェアリング商業プラットフォーム「MIKKE!」 #MaaS
これまでココでやると決めた場所でビジネスをすることに縛られていたビジネスモデルも、アフターデジタル、アフターコロナで、その常識を覆すUXが求められている。
令和の時代に新たにフィットするUXは過去の延長線上にはない。妄想と挑戦と仮説検証の繰り返しの先に組み上げられるものだ。
企業の規模の大小にとらわれず、スピーディーに「やってみなはれ」の精神でトライアンドエラーを繰り返すことが、イノベーションの本質そのものだ。
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パラダイムへの固執がもたらす沈没 #ダイナミックケイパビリティ
成熟した既存事業は、先人たちの試行錯誤の末に構築されたオペレーション、マニュアル、経験則などのパラダイムが出来てあがっているものだ。
過去の延長線上にある未来を、必ず到達するものと定義した計画を立てる。その計画から外れるリスクをゼロにし、ミスをゼロにし、しっかりと計画通りに実行することで、その未来にたどり着く。
一方で新規事業とは、どうなるかわからない未来に対して、成功するかどうかわからない手段を定義し、とりあえず歩み始める。歩きながら考え、考えながら歩くというものだ。その中では既存のパラダイムの中での常識や当たり前の批判も含まれる。
いわば既存事業は「体制」であり、新規事業は「カウンターカルチャー」なのだ。そりゃ分かり合えることはない。
いやそもそもわかりあう必要すらないのかもしれない。それぞれが別のパラダイムとして両立するような両利きの経営こそが、今この日本においてもっとも必要なものになるのだろう。
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