自分中心設計で描くビジョンが新価値を創造する
✔︎ 独自の提供価値は、自分中心設計に基づいて描かれるビジョンによって成立する
✔︎ 他者に左右されず、自分の内なる声に従い、自分だけの価値を追求しよう
✔︎ 自分自身が本当に望む未来を創り上げることこそがイノベーションだ
自分自身の内面から、ビジョンを形作る
新価値創造とは、上司などからの単なる指示に従って行うべき作業ではない。自分自身の内面から湧き上がる情熱や、強い欲求によって推進されるべきものである。やりたくてどうしようもないという感情が湧き上がったときに初めて、真の価値を創造することができるのだ。
まずは、自分自身の内面と徹底的に向き合い、自分が本当にやりたいこと、実現したいビジョンを明確にする。他者の期待や外部の要請に応じるのではなく、自分自身の内なる声に忠実に従い、その声に基づいてビジョンを描く。
自己探求が生む独自性
自分自身の内面から湧き上がる想いに基づいてビジョンを描くことで、独自性のある価値を創造することが可能となる。ここでのビジョンとは「あるべき未来像」だ。市場や他者のニーズに迎合するのではなく、「本来未来はこうあるべきなのに」という強い内なる欲求や願望からビジョンは描かれるべきである。
自分自身の内なる情熱と誠実に向き合い、自分自身が真に求めるものを探求し、それを事業やプロダクトに反映させることで、他にはない独自の価値を提供することができる。イノベーションとは、まさに自分の価値観やビジョンを具現化する行為であり、だからこそアートと比較されるのだ。
成功した起業家たちの多くは、自分が心から信じるビジョンに基づいて行動している。彼らは他者の期待に応えるためではなく、自分自身が望む未来を実現するためにビジネスを立ち上げ、その過程で新しい価値を生み出している。
ビジョンを具現化するためにも、自身の内面と向き合い続ける
ビジョンを描いた後、デザイン思考のプロセスで顧客と向き合うときも、決して顧客の声に迎合するのではなく、あくまで向き合うは自分の内なる心であるべきだ。常に自分自身の内なる声と対話し続けることが求められる。
フォード創業者のヘンリー・フォードは、『もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは「もっと速い馬が欲しい」と答えていただろう。』という言葉を残している。
しかし、もちろん、他者のフィードバックや市場の動向を無視するのではない。それらを自分のビジョンにどのように統合するかを考えるのだ。イノベーションが、自分一人で完結することはない。あくまで自分のビジョンを中心に据えつつ、他者との協力や市場の声を取り入れていくことで、より実現性の高い戦略へと落とし込んでいくことが重要だ。
しかし同時に、ビジョンはブラしてはいけない。全ての判断軸であり、全ての帰着点であり続けなければならない。自己の欲求や価値観に対して誠実であり続けることは不可欠だ。
「自己中心設計」がもたらす未来
自己の価値観や願望・欲求に素直に従い、イノベーションをデザインしていくことを「自分中心設計」とここでは呼ぶ。自分中心にビジョンを描き、自分中心に具現化していけば、独自性のある新しい価値を創造することに繋がる。
そしてこのプロセスは、同時に、単にビジネスの成功を目指すだけでなく、自分自身の生き方や価値観を反映させた事業を通じて、社会に貢献することにもつながる。
未来を切り拓くためにこそ、自分の内なる声に耳を傾け、そこから生まれるビジョンを実現していくことが重要だ。他者に流されることなく、自分自身が本当に望む未来を創り上げることこそがイノベーションなのだ。
自分中心設計で描くビジョンが新価値を創造する
新価値創造は「自分中心設計」に基づいて描かれたビジョンの具現化によって成立する。他者の期待に応えるのではなく、自分の内なる声に従い、自分だけの価値を追求しよう。そのビジョンが、独自の価値を生み出し、未来を切り拓く力となる。
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