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気になるスタートアップ5選 vol.10 :: #AI医療 #保険 #クラウドソーシング #クチコミ #イベント



✔︎ AIドクター「バビロンヘルス」
✔︎ デジタルノマド向け医療保険「SafetyWing」
✔︎ 印クラウドソーシング「UrbanClap」
✔︎ 美容医療の口コミアプリ「トリビュー」
✔︎ ユーザデータによるイベント企画立案「Fever」

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#人工知能 #AI #医療 #HealthTech

人工知能を活用したAIドクターの実現を目指す英国のスタートアップ「バビロンヘルス(Babylon Health)」
バビロンのサービスは医療コストを削減することが可能で、NHS(英国の国民保険サービス)とも契約を結び、従来は医師が家庭を訪問して行っていた診断を、アプリやチャットボットを活用したものに置き換えている。

医療は、経験則がモノをいう世界で、ドクターがいかに多くの症例と向き合ってきたかが、腕のいい医者になるための条件だった。

しかし、それはAIで代替できる。血液検査と症例、呼吸音と症例、心音と症例など、様々なデータを多角的に高次元化することさえできれば、いわゆる「振り分け外来」は人がやるよりも精度が高くなる。

だからといって「医者」が将来いらなくなるかというとそういうわけではない。AIは教師データが必要であって、そこからの外れ値には対応できない。つまりいくらAIが進歩したからといって、人による医療を全て無くすのはナンセンスだ。

テクノロジーはツールだ。その得手不得手、人の得手不得手をいかに組み合わせるかが、より良い未来を作るために必要なことだ。

#保険 #医療保険 #ノマド

デジタルノマドのための医療保険を提供するスタートアップSafetyWingは、(中略)デジタルノマドのためのセーフティーネットを構築すべく、医療保険などを提供しているノルウェー出身のスタートアップで、Y Combinatorを卒業したばかりだ。
同社が目指しているのは、国境を超えて働く人に対して本来国単位で提供される保険などの社会保障を提供することである。特にアメリカ出身の起業家やリモートワーカーの中で、タイやコロンビア、メキシコなどの生活コストが低い国に住みながら働く人を想定しているという。現在販売している保険商品としては、旅行保険と医療保険が含まれたパッケージで保険料が4週間で37ドルになっている。

大量生産、大量消費の時代が終わり、人々の趣味嗜好が多様化し、すべてがパーソナライズド化していく時代において、マスど真ん中の金融ですらマスカスタマイゼーションへの変化が起きている。

フリーランスやリモートワークの社会的地位が上がり、スタートアップが中心でありつつも、名だたる大手企業へもこぞって普及が進んでいる。

これまでの社会制度やサービスが成立しない時代へと移り変わっているとも言える中で、大手企業が参入しにくい領域においては、スタートアップがマスカスタマイゼーションで一気にサービスを立ち上げ、大手企業へ売却するという流れも加速するだろう。

#クラウドソーシング #ギグエコノミー

UrbanClapは、2014年に元Twitter社のインド人エンジニアだったRaghav Chandra氏が、デリーで開始したギグエコノミー・スタートアップだ。サービスの内容は、掃除・修理・エステ・マッサージ・写真撮影・ヨガなどの様々な生活サービスをユーザーへとマッチングするオンラインプラットホームである。
UrbanClaphが他の一般的なギグエコノミーサービスと異なるのは、サプライヤーとなる専門家がプラットホームに参加するにあたって、様々な審査を課している点です。具体的には、面接や犯罪歴の有無の確認、そしてスキルテストです。実際に審査を通過できるのは応募者の20〜25%程度だとされていることからも、サプライヤーの質がある程度担保されていることが分かります。

どんなに大きく広がったサービスでも、「不」が100%解消されるわけではない。むしろ新たに立ち上がったサービスほど、新たな「不」を産み出していることも大いにありえる。

それを解消するだけでも、新たにピンホールなサービスになったり、はたまた大元のサービスを駆逐するような新たなサービスになったりするわけだ。

新規事業を考える際に「もう既に○○があるじゃないか」は禁句だ。あるならそれによって顧客にある残課題や新課題に着目すべき。それをクリアにすれば、顧客がスイッチしてくれる可能性は大いにあるのだから。

#クチコミ #美容 #医療

トリビューは健康保険適用外の美容外科、美容皮膚科、矯正歯科を対象にした、美容医療の口コミ・予約アプリ。ユーザーによる15万枚以上のビフォー/アフターを含む経過画像と7000件以上の体験談投稿を集めており、施術価格や施術する箇所、クリニックのエリア、満足度によって、クリニックやドクターが比較できる、いわば「美容クリニック版の食べログ」のようなサービスだ。2017年10月のリリースからの累計ダウンロード数は15万件を超えている。
リリース時には口コミ機能を中心としたコミュニティの要素が強かったトリビューだが、その後、情報収集や比較に加えて、クリニックの予約申し込みができるサービスにアップデート。カウンセリング予約はチャット形式で行える。また希望する状態の写真をアプリ内のメモに保存しておき、カウンセリング時にドクターとやり取りをスムーズに行うための機能も追加された。
トリビューのビジネスモデルは、美容医療を受けたいユーザーとクリニックのマッチングだ。また最近では、クリニック探しからさらに踏み込んで、自分に合ったドクターを探す動きがスタンダードになってきていると毛氏はいう。

クチコミサービスは、今2つの方向に進んでいる。

1つは、Google Mapsへの集約だ。位置情報と深く紐付き、万人が探すような情報は、Google Mapsが最適だ。飲食店の検索・クチコミは既に駆逐が始まっている。

もう1つは、専門特化型アプリだ。Google Mapsなどのマス向けサービスは、ある領域に機能的に特化することが難しく、基本的には全領域に同じ機能を提供せざるを得ない。

飲食店は、食欲や娯楽欲といった万人の欲求に対してのものであるため、マス向けサービスでカバーできてしまう。しかし、美容医療のように万人ではなく、求める人ぞ求めるニーズに応えるサービスは、Google Mapsのようなマス向けサービスではカバーしきれない深いニーズやペインが存在する。

マス向けサービスが流行ったのなら必ず「X for Y」のアナロジで、業界特化で考えてみる。そこに新規事業のアイデアの種は必ず存在する。

#ビッグデータ #イベント

マドリードとロンドンにオフィスのあるFeverのアプリは、ユーザーのために個人化されたイベントリストを作り、それを同社のSecret Media Networkに送る。そのネットワークは、企業のソーシャルメディアチャネルからもユーザーデータを集める。匿名化されたそれらのデータはFeverのアルゴリズムで分析され、企業のイベント立案を助ける。過去の例としてハリウッドの「The Alice in Wonderland MaddHatter G&T」や、ハロウィーンをテーマとするロサンゼルスの「House of Spirits」、若者向けのクラシック音楽コンサート「Candlelight Concerts」などがある。

これまで人のクリエイティビティだけによって成立し、当たるも当たらないもその人のセンスだけに賭けるという博打のようなビジネスだった領域にもビッグデータ解析はメスを入れる。

現にハリウッドでは、当たる作品のプロットを過去の作品の傾向から導き出すといったと試みは、昔から進んでおり、それをビッグデータとAIがさらに加速させている。

ソーシャルメディアの隆盛とともに、toC向けビジネスであればなおのこと教師データは世の中に溢れている。それをどう活用しビジネスに活かすかにこそ、人のクリエイティビティが求められている。

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