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【台湾の地質環境】二つの地質博物館

台湾にはたくさんの博物館があります。歴史博物館、海洋博物館、自然史博物館など。その中で台湾の地質環境について詳しく説明した地質博物館が2つあります。今回はこの博物館のことを紹介します。

宜蘭縣立蘭陽博物館

蘭陽博物館

これは「台湾の面白い建物」のコーナーで紹介した博物館です。デザインが面白いので見に行った建物ですが、博物館としての展示もデザインに負けず劣らず興味深いものでした。それは、宜蘭というこの土地が地質学的にとても面白い場所からなのですね。

台湾島が成立するためには、ユーラシアプレートに対してのフィリピン海プレートの沈み込みが大きく影響しているわけですが、そのことが如実にわかるのは台湾の東海岸です。特に宜蘭では蘭陽平原の成立、海に現れている龜山島など、フィリピン海プレートによる地殻運動が大きく影響して景観を形作っています。
そのような宜蘭の土地に関する地質学的な見解を詳しく説明しているのがこの蘭陽博物館です。僕が台湾の地質環境について初めて興味を持ったのも、この博物館の展示を見たからですね。台北からも行きやすいところですので、興味のある方は是非足を運んでみてください。

最寄りの駅は頭城。歩くと少し遠いのでバスかタクシーでの移動が良いと思います。

住所:宜蘭県頭城鎮青雲路3段750號

嘉義市立博物館

嘉義市立博物館

嘉義市には地理的に特別なことがあります。それは、北回帰線がこの市を横切っていることです。そのため、北回帰線をテーマにした建物もあります。そのような関係からでしょうか、嘉義市立博物館にも地質学的な展示がありました。

蘭陽博物館がもっぱらフィリピン海プレートと宜蘭を初めとする東海岸の地形をテーマにしているのと比べると、嘉義市立博物館では台湾島全体の成り立ちをテーマにしていました。嘉義からは阿里山に向かう鉄道がありますので、阿里山や玉山、中央山脈と西側の東シナ海の生成過程などが詳しく説明されていました。

住所:嘉義市東区忠孝路275-1號

(確認してみたところ、嘉義市立博物館の展示は最近改装されて、この地質環境に関してのものは無くなってしまったようです。残念!)

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