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台北のJamsessionで一緒に演奏したジャズミュージシャン

台湾では、ジャムセッションに参加すると、第一線で演奏しているプロミュージシャンと一緒に演奏できることが少なからずあります。これは、日本でのジャズの状況と大きく異なります。
聞くところによると、このプロミュージシャンとアマチュアミュージシャンの境は、アメリカでも結構低いものらしく、ジャムセッションにプロミュージシャンが現れることがよくあるそうです。

それが理由で、僕はたくさんの台湾のプロのジャズミュージシャンと友達になっています。台湾でジャズをやっていると、こんな風に友人関係が広がりますよという例として紹介します。

【Jazz Spot Swing】

カナダのギタリストDenis Changとジプシージャズのライブで知り合った後、彼からSwingでジャムセッションやるから遊びに来ないかと声がかかりました。彼はとても外向的な性格なので、僕が日本人だと知り、Swingでのセッションに誘ったのでしょう。
そこに現れたのは、Julian WitchLarry Chen、ゲストヴォーカルにはCelineも来ていました。

Denis Chang:ギター
Julian Witch 紀安:ベース
Larry Chen:ベース
Celine Shue:ヴォーカル

Swingでいつも一緒にジャズを演奏していた友人が日本に帰るというので、お別れのジャムセッションをすることになりました。その際に、日本人の仲間にベーシストがいなかったので、厚かましくもBrandon Linに協力いただけないか打診したところ、快く引き受けてくれました。
この日は彼のガールフレンドも呼んで、日台合同の和気藹々としたジャムセッションになりました。

Brandong Lin:ベース

カナダのギタリストRoy PatersonがSwingで演奏をした際、ライブの終わった後にジャムセッションになりました。最近Swingではそういった流れになっています。ライブが終わるのが10時頃なので、その後11時ごろまで、お客さんを交えてのジャムセッションになるのです。
しかし、この日のメンバーは凄すぎました。元々のトリオ曾增譯坂本健志に、歐珈妏を加えた4人に混じって、更にお客さんも加わり、ジェットコースターの様な演奏に巻き込まれました。

Roy Paterson:ギター
曾增譯:オルガン
坂本健志:ドラム
歐珈妏:フルート

Swingでの演奏。

【Sappho】

Sapphoでは、週に4回ものジャムセッションが行われています。昔このお店が安和路にあった頃から何度もライブにもジャムセッションにも参加しているので、お店の人にも顔を覚えてもらい、すっかり常連になっています。
そんなジャムセッションの聖地に、既に6年も通い詰めていますので、ここでは本当にたくさんのミュージシャンと演奏をしたことがあります。

王群婷:ベース
許巽舜:ベース
李俊宏:ドラム
簡詩敏:ヴォーカル
Amanda Chen:ヴォーカル
Michael Wang:トロンボーン
Andy Ferris:ギター
劉育嘉:ベース
池田欣穪:ベース
小山郁美:ヴォーカル/ピアノ
馬士函:ドラム
張瑛蘭:フルート
詹宗霖:ピアノ

Sapphoでの演奏。

【河岸留言】

河岸留言では、オーナーのGettyさんが月に一回のジャムセッションを主催していました。比較的人数の少ないセッションで、課題曲を示されそれを演奏する形でしたので、予め予習をしてジャムに臨みました。
(現在河岸留言は、建物の建て替えのために閉店しています。)

Getty Lin:ギター
林后進:ベース

【Bluenote】

Bluenoteでは、現在日曜日にジャムセッションを行っています。ホストミュージシャンはギタリストのBen Holtです。日曜の午後という時間設定ですので、比較的大人しいセッションになっています。

Ben Holt:ギター
林克安:ベース
Andrew Salim 林秀德:ドラム
Damian Garcia:ピアノ

【Rev-Now】

Rev-Nowでは、現在月曜日にOpen Micスタイルのセッションをやっています。ジャンルをジャズに限定していません。
ここでは、ギタリストDenis Changのフェアウェルパーティーをやったことがあり、その時のジャムセッションで錚々たるメンバーと一緒に演奏しました。

Debby Wang :ヴィブラフォン
黃子瑜:ドラム

【露西亞咖啡】、【Dixielane】

露西亞咖啡は、毎週一回定期的にジャムセッションを開催しているライブハウスでした。通常ヴォーカルをメインにおいて、バンドがサポートするという形で演奏をしていました。その様なスタイルのジャムセッションなので、ヴォーカリストが加わることが多く、どちらかというとソフトな感じのジャムセッションになっていました。

現在、露西亞咖啡は閉店してしまいましたが、この時のジャムセッションメンバーは、Dixielaneに活躍の場を移して演奏を続けています。

Babu:ヴォーカル
Falk Bonitz:ピアノ
梁玉軒:トランペット
鄭乃涵:ベース
大包:ドラム
Vicky Sun:ヴォーカル

露西亞咖啡での演奏。

【Vagabond】

士林にあるカフェVagabondでは、2024年になってから新たにジャムセッションを始めています。その初回に参加しましたが、そこではベースの藤井さんをはじめ、たくさんのジャズミュージシャンがジャムに参加していました。

藤井俊充:ベース
林華勁:ギター
張瑛蘭:フルート
徐千雅:サックス
歐珈妏:フルート

【Rhythmscape】

Rhythmscapeでのジャムセッションは、Ladies Jamsessionとうたっているのが特徴です。女性ミュージシャンのミュージックチャージは取らないので、ぜひ遊びに来てください、歓迎しますということです。
この様な形でのジャムセッションなので、女性客の数が多い様に思います。また、ジャムセッション自体もヴォーカリストがメインになって仕切っているので、ヴォーカルフレンドリーなジャムセッションですね。

胡峻銓:ベース
唐寧:ピアノ
Ang Gu:ヴォーカル

【Clash New Taipei】

新北市蘆洲にあるライブハウスClash New Taipei でも最近ジャムセッションを始めています。ここは、新莊の輔仁大學が近いので、そこでジャズを学んでいる学生がたくさん遊びに来ています。
とてもゆったりしたスペースで、最新の機材を使って演奏できるので、最近台湾のジャズミュージシャンの間でも人気のライブハウスになっています。

黃煜傑:ピアノ
林秀康:ギター
蔡定揚:ピアノ
林加恩:ドラム

Clash New Taipeiでの演奏。

【劉俐のジャズワークショップ】

ヴォーカリストの劉俐が、台湾のプロミュージシャンを呼んで毎月ジャズのワークショップを行っています。ここは、どちらかというと、ジャズの初心者向けの体験レッスンといった趣です。しかしながら、参加して指導してくれるミュージシャンはプロなので、結果プロミュージシャンと演奏することができます。

劉俐:ヴォーカル
翁培捷:ギター
詹宗霖:ピアノ
藤井俊充:ベース
歐珈妏:フルート

台北でジャズをやっていると、こんなにたくさんの場所でジャムセッションに参加することができます。そして、そこではプロのジャズミュージシャンに混じって演奏を楽しむことができます。
これは、僕が優秀なわけでは決してありません。台湾のプロのジャズミュージシャンが門戸を広げて、アマチュアミュージシャンの参加を歓迎しており、ライブハウスの方でもこの様な形でお店でジャズが演奏されるのを歓迎しているからです。

ジャズを楽しんでいる日本の皆さん。是非台湾に来て、現地のジャムセッションに参加してみて下さい。沢山の台湾のジャズミュージシャンと知り合うことができます。

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