アカウンティング基礎Day3
アカウンティング基礎の授業も折り返しのDay3。
前回までの授業で、財務諸表の読み方や各々の意味するところを知り、全体像を掴んできた・・はず。そして今回は、財務分析を行うための数値指標について学んできました。
今回の授業の教訓は、「急がば回れ。木を見て森を見ず。」です。
アカウンティングの授業、Day3にして初めて、ケースメソッドが登場。
みんな大好きお値打ち価格で美味しい「サイゼリヤ」と高級レストランの「ひらまつ」の2社の財務諸表と周辺情報から数値指標を計算して、二つの企業の違いについて考察を行うという課題。
指標は、総合力、成長性、収益性、効率性、安全性を表すもの、そこから数字の違いを説明していくのですが、ここに大きな落とし穴が・・・、
予習において、数字の違いを説明しようとしても、数字は数字。
この違いをどう説明していけばいのか、全く良いアイディアが浮かばずに、机の上で「うーどう説明すればいいんだ・・・」と、睨めっこを続けるだけの数時間。授業前日になれど、この状況で、焦るがうまくまとめられず、中途半端な課題提出となってしまいました。無念・・・。
そして、授業にて担当講師から言われたのが、
「財務指標は、事業活動の結果ですよね。そもそもサイゼリヤ、ひらまつがどんな事業をしているかを整理しましたか?」という一言。
数字ばかりを追ってしまい、数字が出てくる過程の事業活動という観点をしっかり見れていなかったことに、ここようやく気づく自分。
流石に、サイゼリヤは「薄利多売」、ひらまつは「高利少売」であることは、予習でも理解はできていた。
しかし・・・、
この事実をしっかり押さえて、それぞれの売上高を高める施策、売上原価や販管費のコストを抑える施策などを考えてみる。すると、その考えを裏付けるように指標の数字が説明できるようになっている。
このことがわかり、なるほど〜!と、目から鱗がポロポロ何枚も落ちる体験をしてきました。
具体的にいうと、例えば、ひらまつの棚卸資産回転期間(商品の仕入れから販売までにかかる日数)が約150日。サイゼリヤは約50日なので、3倍長く、同社で比較した二年間でも150日→165日に長くなっているという指標の数値に対して・・・、
ひらまつは、高級料理店。売上高を上げていくためには?
料理の提供スピードを上げて回転率を上げるようなケチなことはしない。
客単価を上げることで売上高を伸ばすと考えられる。
客単価を上げるには、ワインを薦めるのが良さそう。
おすすめできるワインの銘柄を増やす。
ワインは在庫を抱えても日持ちして、保管が効く。
ひらまつが、ワインを積極的に入荷して、お客さんにお勧めしているであろうことが、ひらまつの売上高をあげていく方法でわかる。そして、財務諸表を確認すると、サイゼリヤよりも棚卸資産回転期間の日数が長く、同社でも15日ほど長期間が伸びていることが確認ができる。これってすごくないですか?!
講師の先生からは、数字に飛び付かずに、まずは分析する企業の事業についえ深く知って、財務諸表のイメージを持ってから、数字を見ていくべしとの教えをいただきました。
まさに、急がば回れ!指標という木に飛び付かず、森をみて全体感を掴ん無ことが大事ということを学んだのでした・・・!