答えよりも課題を正確に捉える力が求められている。
こんにちは、ほりごめ(@hiroyuki_ho)です。
さて、2年前から横浜商科大学の講義の社会力基礎演習の「ビジネス課題チャレンジ発表会」の学外審査員をさせていただいています。(僭越ながら...)
誰かの発表に対して自分なりの評価を伝える、というのはなかなか緊張感があります。先週末も審査員をしてきました。
今年の会場は鶴見公会堂。講義は必修ということで大勢の学生が参加していました。当日知ったんですが、新入生や保護者の皆さんもいらっしゃっていたそうです。
講義はは地域の3企業からビジネス課題を出してもらい、その解決策を学生チームが考えるというもの。
今日は学生11チームのプレゼンテーションを聞いて感じたことを書いてみようと思います。
課題の本質はなにか
企業から学生に与えられた課題はざっくり書くと「若者の利用者を増やすためにはどうしたら良いか?」「リピーター客の獲得法」「スタジアムへの来場者を増やすためには?」といったもの。
まず僕が感じたのは、こんなに実践的な講義を学生のうちに受けられるのは良いなと。座学だけではなく、最後は出題者からのフィードバックも受けられるのは、社会と向き合うことのできる貴重な機会になっています。
学生のプレゼンテーションはどれも熟考されていて、気づきやハッとすることが多くとても良い時間でした。
そのなかで、特に考えさせられたのが「その課題は誰にとって、どんな困りごとになっているのか」を正確に捉える力が求められているということでした。
その課題はもしかするとクライアントですら正確に捉えることができていないかもしれない。
発表の中でも様々なデータを分析している様子が伺えました。まさにデータを読み取る力も非常に重要で、的を外すと、「だから何?」と思われてしまします。
そのデータを踏まえた上で、本質的な課題がどこにあって、そこに対してどんな施策が考えられるのか。そのために必要な協力者はだれか。
僕自身、学生の頃にまちづくり系の講義は受講していましたが、ここまで実践的なカリキュラムではなかったので、とても興味深かったです。
走り始めることに価値が出てきている
発表後に出題企業さんからのコメントもとても好印象でした。いくつかのプロジェクトは実際に実施できるか検討します、とのこと。
正直、ある程度のターゲットと課題が見えて仮説が出来上がっているのであれば、最小コストで実施できる形でトライしてみることが大事だと思います。
その中で、仮説の立て直しを繰り返して、ゴールへ近づいていく。
やり方や発信する手段が多様になったいま、クラウドファンディングという資金調達もあります。
ゼロベースでアイデアを考えて、あまりお金をかけずに実施することも可能になったのが今の時代。まずは走り始めることに価値が出ていきています。
さいごに
2年前からこの講義の審査員をしていますが、過去と比べるとアイデアの幅が広く、考えられる施策も長期スパンを見通したものが増えた印象でした。
インターネット時代、簡単に様々な事例に触れることもできるし、考えるための材料を集めるコストは限りなくゼロに近くなりました。
だからこそ、これからは自分ならどうするかを日々、考える習慣をつくること、自分なりの考えを話すことがますます大事になっていると思います。
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