マネジメント基本と原則 (エッセンシャル版)👣
この記事は
P.F.ドラッカーの マネジメント基本と原則 (エッセンシャル版)からのシェアです。
マネジメントの基礎や使命、必要性、原則が説かれています。企業とは何かから入り、マーケティングやイノベーション、自己管理、マネジャーの資質がどういうものか、戦略計画、意思決定、コミュニケーション、管理、目標達成、マネジメント方法など詰まったものになります。
マネジメントの役割は3つあるといいます。
1.自らの組織に特有の使命を果たす。すなわちそれぞれの目的を果たすをために存在する。
2.仕事を通じて働く人たちを生かす。現代社会においては、組織こそ、1人1人にとって、生計の資、社会的地位、コミュニティとの絆を手にし、自己実現を図る手段である。働く人を生かすことが重要な意味を持つ。
3.自らが社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題の解決に貢献する役割がある。
マネジメントをするにあたり 時間 という要素が役割とはいえなくても、とても大切になります。常に現在と未来、短期と長期を見ていなければならないと言います。
そしてもう一つ役割が管理 することです。
すでに存在し、すでに知られているものを管理する。同時に、マネジメントは起業家とならなければならない。成果の小さな分野、縮小しつつある分野から、成果の大きな分野、しかも増大する分野へと資源を向かなければならない。そのために昨日を捨て、すでに存在しているもの、知られているものを陳腐化しなければならない。明日を創造しなければならない。成果を上げること、人をいかすこと、社会に与える影響を処理するとともに貢献すること、これらの課題全てを今日と明日のバランスのもとに果たすこと、と仰っています。
●マネジャーの仕事
役割りは2つあります。
第1の役割は、部分の和よりも大きな全体、投入した資源の総和よりも大きなものを生み出す生産体を創造することである。
これはオーケストラの指揮と一緒とのことです。指揮の行動、ビジョン、指導力を通じて、各パートが統合され生きた音楽となる。
マネージャーは、自らの資源、特に人的資源のあらゆる強みを発揮させ、あらゆる弱みを消さなければならない。これこそが真の全体を創造する唯一の方法なのです。
マネジメントの一員になり、事業のマネジメント、人と仕事のマネジメント、社会的責任の遂行という3つを果たさなければならない。そしてこの3つが1つでも犠牲にする選択をすると、組織を弱体化させるとのことです。
第2の役割は、あらゆる決定と行動において、ただちに必要とされているものと遠い将来に必要とされるものを調和させていくことである。
犠牲を最小限にとどめ、その犠牲をいちはやく補わなければならない。
実際にはほとんどのマネジャーは、マネジメント以外のことに多くの時間を使う。分析や生産の報告や大切な顧客と話したり、マネジャーではないものでもする仕事もします。
あらゆるマネジャーに共通の仕事は5つである。
1.目標を設定する
2.組織する
3.動機づけとコミュニケーションを図る
4.評価測定する
5.人材を開発する。
マネジャーにとって1番大切なことは真撃さである。
愛想良くしたり、人を助けること、人づきあいすることが最近は重要視されていると言われてますが、それだけでは十分であるといえないとのことです。
マネジャーにできなければいけないことは後天的に身につけられるが、始めから身につけていなければいけないものは、あらゆる才能ではなく真撃さであるとドラッカーは言います。
少しわかりづらい表現がありますが、
「真撃さ」を持つリーダーに幸いにも沢山出会うことが出来ています。恵まれていますね。
いつか上の立場になった時、忘れないように努めていきたいです。