自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義👣
今回は
自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義 ブライアン・R・リトルさんの本からシェアいたします!
本当の自分はどんな人間なんだろう?
隣にいる人はどんな価値観で動いているんだろう?
最高の人生とはどんなものだろう?
この本はこのようなことを考えるのに役立つ"パーソナリティ心理学"について最新の知見をまとめた本です。
私たちはよく、誰かのことを「こんなタイプの人」と言うふうに考えますが、私たちがそう解釈する理由はなぜなのでしょうか?
パーソナリティを「タイプ」に分類するテストを受けたことがある人は多いはずです。しかし、人のパーソナリティーは、このようなテストでは十分に捉えられないと思った事はないでしょうか。
あるいは、人間の行動は、性格タイプよりも、状況に大きく左右されると言う説を聞き、本当にそうなのだろうかと疑問を抱いた人もいるかもしれません。
●「他人の行動」を解釈するアプローチ
レストランに入るとしましょう。隣のテーブルにいるのは男性の2人組。そのうちの1人(小ぎれいな格好した若い方)が、運ばれてきたステーキを「焼き方が良くない」と言ってウェイターに突き返しています。しかも、これで3度目です。それに気づいたあなたは、彼についてどのような印象抱くでしょうか?
ここでは、3つのアプローチをとることができます。
・1番目は、その男性のパーソナリティーの「特性」(自己主張が強い、外交的、思いやりがない、感じが悪いなど)を思い浮かべることです。
・2番目は、ステーキを突き返した若い男性と、同席していた年配の男性のやりとりを観察して、若い男性に「肉の焼き加減にこだわる」以上の意図があったと推察することです。つまり、彼は「パーソナル・プロジェクト」と呼ばれる、自分自身にとって大切なプロジェクト(上司を感心させる、または同席者に自分は相応しいものしか受け入れない人間であると言う姿勢を示す、など)を遂行しているのかもしれません。
・3番目は、男性の行動を説明する「物語」を作ることです。「金が今夜これほど苛立っているのは、仕事でひどく落ち込む出来事があったからだ。だからミディアムレアがわかっていないウェイターをしているのだ」と想像するのです。
この3つのアプローチは、組み合わせることもできます。例えば、「隣のテーブルの男は偉そうだし、嫌な感じだ。だけど、昼間に何かがあったのかもしれないし、同席している相手に何かをアピールしようとしてるのかもしれない」と言う具合です。
このように見知らぬ人を解釈しようとする方法を見れば、あなたがパーソナリティーをどのように捉えているかについても多くを学ぶことができます。
見知らぬ他人を解釈する場合、相手の特性、パーソナルプロジェクト、物語などは、あくまでもこちらの想像であり、事実に基づいてはいません。人は、「他者」の振る舞いの原因を「パーソナリティー」で、「自ら」の振る舞いの原因を状況で捉える傾向があります。
しかしこの場合は、今見えている場面でしか男性のことを判断できません。彼のレストランでの振る舞いは普段とは違う可能性もあるので、嫌な奴だと決めつけるのは公平ではないと言えるでしょう。また、彼が上司を完成させようとしているのか、あるいは単にイライラしていてウェイターに過剰に反応しているのかを見分けるための確かな情報もありません。あなたは「直感的な省察」によって、目に止まった誰かがどのような人間かを説明しようとしたに過ぎないのです。
興味がありましたらぜひ、読んでみてください。