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パリの日本の詩人

詩人加藤英俊は僕の若い友人である
今同人誌VOYを持ってパリにいる

パリの詩人たちと交流し、仲良くなって、詩のイベントに出かけた、とレポートがあった

写真は、パリのカフェである。なんというアメリカン

僕らが70年代から80年代に憧れたアメリカのレトロじゃあないか

フランスの詩人はこのインテリアに何を感じるのだろう。
加藤くんは、毎日本屋にも通っている

本棚に詩のしめる割合が広くて驚いている
日本の詩のコーナーもある

そこには日本の現代詩人の詩集はほとんど皆無で、俳句が中心だという

パリの本屋


モダニズムは、俳句の影響から生まれたと、エズラ・パウンド関連の文章で読んだことがある
向こうではホックというのかな

とにかく、短く簡潔にポエジーを表現する詩の形式、イマジズムは俳句と能から生まれたことは確からしい
それが、エリオットやヘミングウェイの誕生の孵化装置になったことは、日本人は誇りに思っていい

もともと漢詩が主流だった 日本の現代詩は、新体詩からはじまり、初めはイギリス、それからエドガー・アラン・ポーやフランスの象徴詩の影響を受ける それが口語自由詩の誕生につながり シュール・リアリズムやモダニズムへ、
戦争を経てモダニズムは表現を抑圧され
戦後詩へ 禁欲的で閉じた観念詩へ

西脇順三郎がパウンドの推薦で
ノーベル賞をとる可能性があったけど、結局 川端康成が受賞し 日本文学は世界的には小説が主流になった 
そして俳句(俳諧)である

パリの本屋
ボードレールの悪の華がメニューに
詩人の会 あるカフェにて


僕は、日本の韻律や、伝統的な音韻にたよらない翻訳可能なイメージがあると思う 世界中が同じコンテンツを同時に見聞きすることが可能で かなり近いイメージを共有している今 韓国の音楽や映画が世界市場を席巻し Netflixを世界中の若者が鑑賞する今 日本から発信する詩は 世界の人に響く領域をうまく使うことが可能だ

それを翻訳前提として組み立てれば 世界の人に響く イメージが日本語で構築可能だと思う アニメや漫画はその可能性をかなり高くしている

今日はここまで


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