ビートルズ・オリジナル編集アルバムを作ってみた
YouTubeにビートルズ公式曲から独自の編集アルバムを作るという企画があった。なかなか興味深い内容だったので、それに倣って私もチャレンジした。アルバムタイトルは『我が青春のビートルズ』
アルバムのオープニングを飾る曲は『ロック・アンド・ロール・ミュージック』
私にとっての最初のビートルズは幼い頃に白黒テレビで観た武道館コンサート。これが一番強烈だった。
A面2曲目は映画『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』から『恋する二人』
移動中の列車の中で女の子に囲まれて演奏するシーンは可愛さいっぱい。彼らはリーゼントをやめて革ジャンを脱ぎ捨てた。したたかに天真爛漫なアイドルに変身した。
A面3曲目は映画『ヘルプ!4人はアイドル』から『恋のアドバイス』
初めて親に買ってもらったシングル盤がこれ。10歳くらいだったかな。それまでは「鉄腕アトム」や「ウルトラマン」といった子供向けソノシートだった。
A面4曲目は『プリーズ・プリーズ・ミー』
デビュー2曲目としてレコード会社が用意したのはプロの作曲家による曲だったが、ジョンはそれに負けないオリジナル曲を書いた。ローカル誌のチャートながら初の第1位を獲得。私が一番好きなビートルズナンバー。
A面5曲目は『今日の誓い』
アコースティックギターによるマイナーコードがノスタルジックな雰囲気を醸し出す。地味な曲だが聴けば聴くほど味わい深い。
A面6曲目は『ガール』
哀愁漂う歌詞と、麻薬を吸い込むような音、そして乳房を意味するスラングの連呼。初めて聴いたのは小学生だったが、禁断の世界に踏み込むようなゾクゾクした感覚は忘れられない。
A面最後は『アイ・アム・ザ・ウォラス』
ジョンが愛読書である『鏡の国のアリス』にインスパイアされて書いた曲。彼は「100年経っても楽しめる」と言い残し、今ではサイケデリックロックの最高傑作とされている。
B面1曲目はヘビィメタルの元祖といえる『ヘルター・スケルター』
ポールは「史上最もやかましい曲を目指して書いた」と言っている。最後にリンゴが「指にマメが出来ちゃった」と叫ぶところはご愛敬。
B面2曲目は『ハピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン』
ジョンが全米ライフル協会の雑誌からインスパイアされて書いた曲。後期の作品としては珍しくメンバー全員がお気に入りの曲として挙げている。特にポールは歌詞が素晴らしいと言っているらしい。性的内容を連想させるとして放送禁止になったという逸話もある。
B面3曲目は『マーサ・マイ・ディア』
最もビートルズらしくない曲。それもそのはず、ジョンもジョージもリンゴも参加していない。それでも個人的には好きな曲。ポールの弾き語りにジョージマーティンが編曲したオーケストラをオーバーダビングして完成。
B面4曲目は『アンド・ユア・バード・キャン・シング』
作曲したジョン自身が何故か否定的だったこともありコンサートで演奏されることはなかった。軽快な心地よいサウンドを維持しながら意味深な歌詞を盛り込んだ野心作。LP『リボルバー』の曲だが、個人的にはキャピトル盤『イエスタディ・アンド・トゥデイ』のB面最初の曲という印象が強い。
B面5曲目は『サムシング』
過小評価されていたショージ・ハリスンの作曲家としての才能が見事に開花した。エルトン・ジョンは「最高のラブソング、『イエスタディ』よりも遥かに優れている」と評したが同感だ。
B面6曲目はロックバンドの原点に戻って『ユー・キャント・ドゥ・ザット』
ジョージの12弦ギターのリフにジョンのリードギターが入る導入部はスリリング。リンゴのドラム、ポールのベース、そしてコーラス、全てが最高にかっこいい初期の傑作。
アルバム『我が青春のビートルズ』のフィナーレを飾るのは『アイム・ダウン』
1967年以降、ビートルズはスタジオバンドに変わったが、彼らの本質はライヴバンドだと私は思っている。迫力満点のポールのヴォーカルはリトル・リチャードの『のっぽのサリー』に負けていない。
下記にプレイリストのリンクを貼り付けています。
楽しんでもらえるアルバムになったでしょうか?
ビートルズ・ファンの皆さん、コメントを入れてもらえると嬉しいです。
ちなみに私がこの企画にチャレンジするきっかけとなった動画がこちら
アルバムタイトルは『Additionally』