もののふが選ぶにほんもの〜十四代〜
こんばんは、もののふです♪
今回は、かねてから「是非この日本酒を一度は飲みたい」と思っていた幻の日本酒【十四代】を紹介していきます。
十四代は、山形県で生まれ、日本酒ファンであれば誰もがその名を知っている有名な日本酒です。
十四代を造っている酒蔵は、高木酒造で、創業は1615年(元和元年)です。400年以上もの歴史を持つ老舗中の老舗蔵元です。さくらんぼの佐藤錦で有名な山形県村山市にある蔵元で、美味しい水に恵まれた地域です。
十四代が誕生した2005年頃は、日本酒界では新潟県の端麗辛口の日本酒が流行りでした。この流行りを無視するかのように風味豊かでフルーティーで甘みのある大吟醸酒『十四代』が現れた事で端麗辛口ブームを超える一代ムーブメントに日本酒界を変えていったと言われています。
2010、2011年の全国新酒鑑評会では、金賞を受賞している、まさに日本酒のキングとも言っても過言ではないでしょう。
その後も日本酒ファンの間では、人気が高まり、かつ醸造を行っている高木酒造が自社メディアを持っていなかった事から『十四代』の情報が出回らず、『幻の日本酒』として知られるようになったのです。
十四代の名前は、14代目である高木辰五郎氏が『十三代』『十四代』『十五代』『十六代』等を登録商標に申請を行ったそうですが、なんと数字は登録商標出来ないルールだったのですが、奇跡的に『十四代』だけ通ったことで名付けられたそうです。
十四代の特別本醸造「本丸 秘伝玉返し」は、十四代の代表的なお酒です。造り自体は本醸造ですが、味は吟醸酒のようです。十四代の秘伝玉返しのラベル文字が箔押しでキラキラ光らせているのは冷暗所などの暗い場所に置かれても目立つように作られています。
素晴らしい香りで、上品なフルーティーのような香りです。それに加え甘味と辛味のバランスがよくまとまった最高級の日本酒です。特に本丸は数ある十四代の中でも、やっぱりこれが一番好きだという声も多く、十四代が大きく有名になるきっかけともなった美しいお酒とも言われています。さらに、フレッシュなのどごしが特徴なので、すっきりしたいときや暑い夏などにもおいしく飲めると思います。
口当たりはとても優しく、冗談抜きで水かと思うぐらい滑らかに入ってきます。余韻には、メロンのような香りと酸味、少し甘味とうま味が残ります。
今回、念願だった十四代を飲むことができて、とても良かったです。「幻の日本酒」と呼ばれている理由がわかりました。
是非一度は飲んでもらいたい日本酒の一つです。