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「Hirotomusicと読書」第1回 吉本ばなな 「TUGUMI」
「Hirotomusicと読書」第1回
これから自分が好きな本、もしくは影響を受けた本を紹介していきたいと思います。
私がこういう企画を始めようと思ったのは、自分はよく読書をして、考えたことや、思い浮かべたイメージを自分の作る音楽に反映させてきたので、自分の読書の趣味に共感してくださる方が居れば、その人に自分の音楽も聴いてほしいなと思うからです。これからよろしくお願いします!
それでは、さっそく本を紹介したいと思います!
「TUGUMI」吉本ばなな
私が今のように読書が趣味と言えるようになったのはこの本のおかげです。
この本に出逢ったのは、高校の図書館。
それまでは図書館に、事前に何を読むか決めて、本を借りに行っていましたが、その時はたまたま何も決めずに、自分の直感を頼りに、惹きつけられたタイトルの本を選ぶことにしました。
そして、選んだのがこの本。
なんとなく良い名前だと思ったし、手に取って最初の数行を読んで、文体と作品の空気感がとても素敵だと思いました。実際、読んでみると、読みやすいし、面白い。
また、舞台が海辺の小さな町の旅館っていうところにすごく惹かれました。
私はすごく大当たりを引きました。
そこから代表作の「キッチン」など、他の吉本ばなな作品を読むようになり、読書にハマるきっかけとなりました。
この「TUGUMI」は、初めて読んでから、3年が経つ今でも、なんとなく日常から離れて、海に行ってみたくなった時、いつも手に取って読む作品です。
自分の音楽の世界観も実は吉本ばななさんの文体の心地の良い余白感や雰囲気にとても影響を受けている気がします。
実際に、「Winter Song」という曲は高校の教科書に載っていた「バブーシュカ」という吉本ばななさんの作品の世界観を参考にして作った曲です。
ということで、今回は吉本ばななさんの小説「TUGUMI」を紹介しました。読んでくださった皆様、ありがとうございました!
告知です!
2\21(水)に下北沢mona recordsで行われる『Kit Hughsen Japan tour Shimokitazawa』という公演に出演しますので、お時間ある方はぜひお越しください!
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