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Like a Rolling Stone

ハイキングで転んだ。ハイキングと言っても軽目の登山。ちゃんと登山靴も履く。岩場を下る途中、石に躓き顔面から前に倒れた。一瞬大怪我が頭に過った。咄嗟に右肩で受け身を取り、大事には至らなかった。日本に帰った時にまとめ買いするMontbellのパンツとウェアを着用していたこともあり、擦り傷程度で済んだ。日本人の体格にあったサイズ感。他社の追随を許さない品質と価格帯(にわかの独断)。Montbellサイコー。

それにしてもちょっとショックだった。運動神経は良くも悪くもないはずだけど、転ぶなんてことは中学生以降の記憶に無い。20代、30代は少し太りやすくなった程度で、身体の衰え的なものはあまり感じなかった。最近は今までと違うフェイズに入ったことを実感する機会が多い。お酒をほとんど飲まない(というか飲めない)せいか、同年代より老化は遅い気がするが、はあ、これが40代なのか。

ハイキング終わりにカフェでコーヒーを啜る。目の前の桟橋で寛ぐ若者達。なんだか楽しそう。目の前の若さがとても眩しく感じた。若さが自分から遠ざかってゆく現実を少しずつ受け止め、時にはやり過ごしながら生きていくのが成熟ということなのかもしれない。というか今日は天気が良く、実際にめちゃくちゃ眩しい。腕は痛いが気分は最高。綺麗な声の鳥も頭上で鳴いている。どんな気持ちなんだろう。

めちゃくちゃ眩しい
いい声の鳥

突如、けたたましいエンジン音が鳴る。ハーレーの集団が現れた。ロックンロールやレゲーを大きな音で流しながら日曜日の昼を楽しむ50代、60代と思われる人集団。ハーレーというモンスターマシーンと自己を同一化させ、現実に少しでも抗いたいのだろうか?どんな気持ちなんだろう?いつまでも若くいたいという思いがあるとすると、なんとなくわかる気がした。写真を撮っていたらこっちに向かって手を振ってくれた。

ハーレー集団と星条旗。Bob MarleyのI shot the sheriffがかかっていた

家に帰ると野良猫のチビが駆け寄ってきた。多分生後9ヶ月くらいだと思う。人間だと13歳らしい。中二病と呼ばれる年齢にも達していない。今、何考えてんだろう。キミには若さを謳歌して欲しい。

How does it feel?

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