【WACK外伝】盲目の吟遊詩人1-06「竜のしっぽ」
第1章 旅のはじまり
第06話 「竜のしっぽ」
火🔥と水🌊と風🌀と石🪨の世界
四元素と時🕘を操る神さまの話👼
【登場人物】
フーゴ 風の国王子、メンドくさがり
Hiro 🐦フーゴの相棒、神の遣い
石頭 六人衆の頭、石の国王子
六人衆 ガイコツの戦士集団
天空の竜 風の国守護神、心配性
【前回までのあらすじ】
白ちゃん 白オオカミ🐺牙狼拳使い手
ワディさん 勇者様🙋♂️魔法剣士
ドゥギーさん ヘイスト加速の使い手
ゆきみんさん ルーン守りの使い手
パイ(phi)さん 蒼魔法🧙♀️の使い手
ピカ山君ちゃん ⚡️雷魔法の使い手
【前回までのあらすじ】
🌀風の国の王子フーゴは、🐦Hiroとノートガルドの街へ向かう途中、🪨石の国の王子“石頭“と、💀ガイコツ六人衆に囲まれ大ピンチ!自分たちだけでは勝てないと悟ったフーゴは、Hiroを先にノートガルドへ向かわせて、🐺オオカミの白ちゃん、👲勇者のワディさん、💪戦士のドゥギーさんと合流し、仲間を集め、反撃に向かう!フーゴの救出に間に合うのか?
第06話「竜のしっぽ」
フーゴは、竪琴を鳴らす
ビィーーーン
目が見えないフーゴは音だけが頼りだ、でも目が見えないかわりに人間離れした聴力がある。
反響した音の微細な変化で周囲の状況を把握する。潜水艦のソナーのようだ
いち、にい‥ 6人、やはり僕を囲むように、きれいに等間隔で円を描いたように、半径1kmほどの大きな円陣を組んで、ジリジリと円陣の大きさを小さくしてくる。
「敵ながらあっぱれだな‥これじゃ僕の竪琴による精神攻撃も、必殺技の“天空の竜“を出しても、攻撃は届かないし、天空の竜を出したら、魔法陣による結界で閉じ込めるつもりか‥」
一方、ノートガルドに向かった🐦Hiroは、勇者ワディと戦士ドゥギーにフーゴの救出をお願いし、二人と別れた後に、🐺オオカミの白ちゃんと、さらに仲間を探していた。
🐺「敵が魔法陣を組んでるなら、ルーン守りの力が必要だ、ゆきみんに応援を頼もう」
🐦「そうだな!あとこちらも攻撃魔法を使えるヤツはいないか?敵の属性がまだわからないから、万能な⚡️属性を持つヤツが助かるが‥」
🐺「それなら、⚡️ピカ山君だな‥」
🐦「!そいつはどこにいる?」
🐺「だいたい行きつけの喫茶店☕️かな‥、オレからの依頼だと言えばきっと助けてくれるよ」
🐦「じゃあ白ちゃんはゆきみんさんと合流して、北のゲートで落ち合おう、こっちはピカ山君に声をかけてからいく」
🐺「らじゃー」
Hiroが街で仲間を集めている間、フーゴは一人で考えていた。
このままだと、だんだん円陣が小さくなり、どっちにしろ詰みだな。。
Hiroが戻るまで、どんなに速く飛んでもあと30分くらい、仲間を呼んでくれたとしても間に合わないな。。
その時、フーゴの頭に呼びかける声がした‥
「おーい、ワシじゃぁーフーゴ、早くワシを呼ばんかーい、囲まれとるぞー」
フーゴは、心の声で“天空の竜“ゼフィロスと会話ができる
「ゼフ爺、ダメだよ、敵はもう魔法陣を完成させてる、ゼフ爺が出てきたら、捕まっちゃうよ!」
「フーゴ‥その“爺“ってやめてほしい、ワシ3000年ほど生きとるけど、竜の中ではヤングなんじゃぞ!」
「3000年生きてたら、りっぱな爺さんだよ‥ゼフ爺‥」
「それより参ったな、敵ながらあっぱれだよ、打つ手無しだよ‥、もう仲間の到着までなんとか耐えるしかない‥」
「ふぉっ、ふぉっふぉー、フーゴは諦めるのが早いのう‥、そうやって、すぐに考えるのをメンドくさがり、あきらめてしまう‥、悪いクセじゃ」
「じゃあどうすりゃいいのさ!」
「ヒントやろうか?」
「イヤ‥答えを教えて」
「そうやって、すぐ答えを欲しがる‥、悪いクセじゃ」
「じゃあ、ヒント!」
「しょうがないのう。。
ヒントは“しっぽ“じゃ」
(つづく)
次回「勇者ワディ VS 石頭」