Bリーグファイナル観戦記 & 日本のバスケの黄金期に向けた私的提案
昨年に続いてプロバスケ、Bリーグのファイナルを横浜アリーナで観戦した。元バスケ小僧として、観戦リポートとともに、黄金期を迎える準備が整ってきた日本のバスケについて思うところを記しておく。
富山・阿部選手と観戦という贅沢
会場は昨年と同じ横浜アリーナで、決勝のカードも「千葉ジェッツ」対「アルバルク東京」と昨年と同じ顔合わせ。コートサイド2列目の極上シートという席も同じだった。こんな視界です。たまらんです。
ここまでは昨年と同じだったのだが、今年は1つ、大きな違いがあった。
「お隣さん」がこの方だったのだ。
なんと、富山グラウジーズのキャプテン、阿部友和選手!
これは偶然ではなく、昨年に続いてチケットを手配してくださった友人Kさんが千葉在籍時から阿部選手とご縁があり、「一緒に観戦しましょう」という流れだった。
試合中、要所要所でプロの解説を伺えて、おまけに試合後は3人で食事等々までご一緒して、日本のバスケの将来について熱く語り合えた。
阿部選手、Kさん、至福の時間をありがとうございました!
なお、阿部さんとはいろいろとお話しましたが、以下の観戦記および日本バスケへの提言については、あくまで私個人の見解であることをお断りしておく。事実誤認や非現実的な妄想などなど、すべては私の個人的なものです。
また、すっかり千葉ジェッツファンになっているので視点が偏っている(かもしれない)のもご容赦を。
今年も満席!横浜アリーナ
このnoteに書いた1年前の観戦では「おいおい、これが日本のバスケの試合って、ウソだろ!?」と驚愕したものだった。
今年も横浜アリーナの盛況ぶりは変わらず、会場に着いただけでテンションが上がりまくる。1万3000枚のチケットが20分でソールドアウトというのは、尋常ではない。ホントに、キてます、日本のバスケ。
グッズ販売コーナーには長蛇の列ができ、会場内やコート上では、ショーやクイズ、おもちゃのゴールを使ったシュートコンテストなど豊富なイベントが行われ、男女問わず幅広い年齢層のファンが楽しめる仕掛けにあふれている。バスケファンなら、どっぷり楽しめるイベントです。
試合開始前のイベントで興味深かったのは、Unified Sportsの試合だった。以下はBリーグのサイトの説明の抜粋・要約。
知的障がいのある人(アスリート)と知的障がいのない人(パートナー)が混合チームを作り、練習や試合を行い、 スポーツを通じてお互いに相手の個性を理解し合い支え合う関係を築いていくプログラム。スペシャルオリンピックス(SO)で国際的に展開されている。障がいという垣根を超え、スポーツを共に楽しむことで障がいのある人たちへの理解を深め、 ともに生きていく社会を目指しています。
不勉強を恥じるしかないが、こういう試みがバスケで行われているのは知らなかった。エグジビションマッチには、大神雄子&吉田亜沙美というえげつないレベルの女子バスケのレジェンドを招く力の入れようで、ファイナルという最高の舞台が普及に一役買っていた。バスケって、素晴らしい!
試合開始が近づくにつれ、シートはぎっしりとファンで埋まっていく。さあ、もう少しでTip Off という時間に阿部選手が到着。千葉のファンが歓声を上げ、次々に握手を求める姿が印象的だった。
失礼を承知で書くが、「日本のバスケ選手にファンが殺到してサインや握手を求められる」ということ自体が、かつてのショボかった時代を知るオジサンには信じられないような光景で、涙腺に来るものがあった。
まさかの番狂わせ
報道等でご存知でしょうから結果を先に書いてしまうと、アルバルクが連覇し、ジェッツは終盤の猛追及ばず、雪辱を果たせなかった。
これは「番狂わせ」と言っていい結果だ。
今シーズン、直接対決では5勝1敗とジェッツが大幅に勝ち越していた。
ジェッツは勝率リーグトップで、フィールドゴール(2点の普通のシュート)と3Pの成功率でもはっきりとアルバルクの上を行っている。1試合の平均得点はジェッツ86.0点に対してアルバルク78.2点だ。
チームの勢いやスタッツ上は明らかに千葉優位だったのだ。
それでもアルバルクが勝ったのは、
「相手に自分たちのバスケをやらせない」
「自分たちのバスケをきっちりやる」
という2つの戦略が見事にかみ合ったからだろう。
観戦記の前に、両チームの概要を少々。選手は敬称略とします。
ジェッツはスピード命の「平面」のチームだ。チーム構成自体がユニークで、そもそもメンバーにセンター(C)がいない。
エースは日本が誇るスピードスター、ポイントガード(PG)の富樫勇樹。170センチに満たない富樫が大男の群れに切れ込む速度と勇気は、現役時代、「あと5センチ背があれば…」と悩み続けた元バスケ小僧(172センチです)としては、いつ見ても胸がすく。目の前で見ると、ほんとに異次元で、それだけで観戦に行く価値がある。
3人の外国人パワーフォワード(PF)もダンカン以外はSF寄りで、ポストで勝負するタイプではない。ピック&ロールの起点となり、動きと流れのなかでゴール下への切り込みを狙う。身長も200~206センチと超大型ではない(いや、むっちゃデカいけどね、近くで見ると)。
対するアルバルク。オフェンスは、極言すれば「ピック&ロール」一辺倒のチームだ。
シューティングガード(SG)田中大貴とスモールフォワード(SF)馬場雄大に、アレックス・カークや竹内譲次というビッグマンがスクリーンをかけてマークをずらすところからすべての攻撃が始まる。
もう1つの特徴はディフェンスの強度。ビッグマンが内を固めてリバンドは取りこぼさない。後述するように、11日はPGの安藤誓哉含め、ガード・フォワード陣のディフェンスも際立っていた。
決勝全体のスタッツを振り返ってみよう。
以下、様々なデータは公式サイトのこちらのリンクを参照している。豊富なデータにハイライト動画まである。ご興味あればぜひ。
これだけだと「ジェッツの3Pがあとちょっと入っていれば勝っていた」ように見える。2点シュートとフリースローを見ると、フロントラインのサイズで優位なアルバルクがインサイドオフェンスで押した形跡もない。
だが、観戦していた印象はかなり違う。
スタッツを見て「やはりそうか」と改めて思ったポイントは、6対14というオフェンスリバウンドの圧倒的な差だ。
ターンオーバーはアルバルクの方が4つ多いが、オフェンスリバンドによるセカンドチャンスの獲得を考えると、これだけでオフェンス機会(ポゼッション)は4回も差が出る。
これは結果論ではなく、「そういうゲームにアルバルクが誘導した」というのが私の見解だ。
そして、それは、チームの地力の差を考えると、正面衝突ではなく、「勝ち目のあるギャンブルを仕掛ける」という選択をした結果ではなかっただろうか。
以下、元バスケ小僧の妄想を開陳する。私個人の妄想です。
驚異的なジェッツの爆発力
クオーターごとのスコアを見てみよう。
ご覧のように3Qのアルバルクの引き離しと、4Qのジェッツの追い上げがすさまじい。
残り27秒でターンオーバーから富樫が3Pを決めて2点差まで詰め寄り、直後に仕掛けたフルコートプレスでボールを奪った瞬間には、「これは延長か、下手したら逆転まである」と会場の興奮は最高潮に達した。ここでまさかの痛恨のパスミスが出てしまったのは、実に惜しかった。
ほぼ均衡した前半から後半の怒涛の展開で、最後まで悶絶が続くエキサイティングな試合だった。実際、試合終了後、絶叫しすぎて私の声は軽く枯れていた(笑)
最後のパスミスは結果論というか、勝負のあやだ。決定的なプレーではあったが、勝負を分けたのはそこではないと思う。
ジェッツびいきの私は、1Qの段階で「嫌な感じ」をかぎとって苦戦を予感した。ゲームがアルバルクペースで進みそうな気配が濃厚だったのだ。同じ想いを抱いた観客は多かったのではないだろうか。
4Qの猛攻が示すのは、「フルスロットルで歯車が合ったジェッツはアンストッパブルだ」ということだ。この時間帯だけ、試合の主導権は完全にジェッツにあった。「ゲームの流れ」のギアが明らかに1つか2つ上がり、富樫を中心にジェッツの選手の躍動感がコートを支配した。
私の仮説は、この「アンストッパブル・ジェッツ」の時間帯を極小化するためにアルバルクはギャンブル的な戦術をとったというものだ。
ギャンブルとは、「SFとPFのミドル・ロングシュートのチェックはある程度捨てる」というディフェンスの選択だったように思う。
このギャンブルに「賭ける価値」を持たせる条件は2つある。
1つは、富樫の「蹂躙」を許さないこと。
2つ目は、石井講佑にフリーで3Pを打たせないこと。石井は今季、45.2%をたたき出して3P成功率リーグトップに輝いている。ちなみに石井は、私自身がシューターだったこともあり、ジェッツで一番好きな選手だ。
この2つの条件は連動している。富樫とフロントラインのピック&ロールが生み出す圧力でディフェンスが「内」に寄れば、外から石井に決められる。この「どうすりゃいいのよ」という「逃げ場無し感」が千葉の強みだ。
「アンストッパブル状態」を防ぐには、起点の富樫の働きを抑制するしかない。そういう意味で、ファイナルの番狂わせのカギを握ったのは、アルバルクのPG安藤、SG馬場、SF田中の3人のディフェンスだった。
富樫個人が光る場面はあっても、このトロイカ包囲網が機能して、チーム全体のギアを引き上げるところまでの「蹂躙」を許さなかった。石井のマークが外れるシーンもほとんどなく、持ち味を消されてしまった。
この仮説の傍証は4Qのジェッツの猛攻だ。あの怒涛の反撃が加速したのがPG安藤の抜けた時間帯だったのは偶然ではないだろう。いったん「蹂躙」の封印が解けてチームのギアが上がってしまうと、安藤が戻ってもジェッツはアンストッパブルなままで、勝負は「あや」で決まるところまでもつれた。
結果的に優勝をもぎ取ったわけだが、これはやはり「ギャンブル」だっただろう。なぜならジェッツのSF・PF陣は十分なシュート力を持っているからだ。自然な形でシュートチャンスが来れば、計算通りの結果が出せるプレイヤーたちだ。
だが、実際には、1Qから3Qまで終始「打たされている感」が強かった。意図的なフィニッシュの形ではなく、「打とうと思えば打てるから打つ」という、タイミングと居心地の悪そうな単発のシュートが目立った。
こういうシュートは成功率が低くなりがちだし、実際、結果もそうだった。そして、サイズに優るアルバルクのインサイドには「オフェンスリバウンドは絶対取らせない」という意思統一ができていた。
対照的に、アルバルクのオフェンスは「ピック&ロールでマークをずらし、田中・馬場がゴール下に切り込むか、フリーの選手がセットアップシュートを狙う」という基本方針を愚直なまでに貫いていた。
驚くような展開力はないが、徹底的にアンセルフィッシュなパス回しは、まるで練習風景のようにスムーズで、各選手は自分のタイミングで快適にシュートを打っていた。ジェッツとは対照的で、シュートフォームに入る時点で「これは決まるな」と感じるシーンが多かった。点差が開いた3QにPF/Cの竹内が2本の3Pを決めたのが象徴的だ。
もっとも、1Q時点で「嫌な感じ」はしたものの、スコアがその通りになるとは限らないのがバスケの面白いところだ。計算外のファクターが試合の行方を左右するダイナミズムがこの日も起きた。2Qにチーム総得点18点のうち14点を叩き出したSG田口の大活躍がそれだ。
田口のここまでの「ホットハンド」は、アルバルクにとって誤算だっただろう。「たられば」でしかないが、田口のシュート成功率が「平常運転」だったら、前半は2点の僅差ではなく、2桁近いリードをとれたはずだ。そこから3Qがあの展開になっていたら、4Q開始時点でジェッツの「心が折れる」ところまで点差が開いた可能性もあった。
だが、この「ホットハンド田口」は、ジェッツにとっても、「嬉しい誤算」ではあるが、計算通りの試合運びとは言い難かったのではないか。
スコア上は離されないで済んだが、結局、ジェッツは「自分たちのバスケができない」という状態が解消できず、相手のギャンブルに乗ったまま後半に入ってしまった。そして3Qにアルバルクの思い通りの試合展開を許した。
終わってみれば、アルバルクは、田中が3本の3Pを含む16点を稼ぎ出し、インサイドで奮闘したカークが15得点。馬場と安藤もきっちり仕事をして、カーク以外のビッグマンたちはフリーかそれに近い形で「外」から得点を重ねるという計算通りの成績を各選手が残している。70点前後というロースコアもアルバルクの「土俵」で事が進んだのを示唆する。
「強いチームが勝つのではない。勝ったチームが強いのだ」というのは、スポーツの世界では言い尽くされた言葉だろう。
アルバルクは強かった。
練られたピック&ロールとディフェンスのハードワーク。個人技でも、田中とMVPに輝いた馬場の出来は素晴らしかった。「美しい」という形容詞がぴったりくるバスケットボールを展開していた。
そして、「1発勝負」のファイナルで地力が上の相手から勝機をもぎ取った戦略には痺れた。まあ、「ギャンブル」仮説は私の妄想だが、これもスポーツ観戦の醍醐味だから、ご容赦いただきたい。
敗れたとはいえ、ジェッツも強かった。
4Qの猛追撃は「あきらめたらそこで試合終了ですよ」というあの名言を地で行く執念のなせる離れ業だった。
富樫の鬼気迫るワンプレー、ワンプレーに鳥肌が立ち、ジェッツファンは歓喜の叫びを、アルバルクファンは悲痛な叫びを上げ、1万3000人の観衆の魂を揺さぶった。
3Qの流れのまま終わっていたら、2年連続でファイナルの観客の「不完全燃焼感」は半端じゃなかっただろう。最後の最後にリーグ最強チームの最良のプレーを披露し、ファイナルにふさわしい見せ場を作った。
素晴らしい試合を見せてくれた両チームに感謝したい。
本当に、メチャクチャ、面白かった!
アルバルク東京、連覇おめでとうございます!
ファイナルを5ゲーム制に!
大満足なファイナル観戦だったが、1つ、引っかかることがある。
なぜファイナルは1発勝負なのか?
これは「どちらのホームでもない横浜アリーナでファイナルを行うのは、いかがなものか」という問題とも関連する。
ここで長々と自説を垂れようと思ったら、Facebookに「おっしゃる通り!」という記事が流れていたので、そちらをシェアする。
私はこの菊地慶剛さんの記事に全面的に賛同する。
賛同ポイントを要約すると、以下のようになる。
・ファイナルは完全ホーム&アウェー方式の3戦先勝5試合制とすべき
・フォーマットは2-2-1(勝率1位のホームで最大3試合やる)
・会場は各チームのホームコートとする
・慣れたコートと「ホーム感」で試合の質も上がる
・ファイナルの全試合中継や特別スポンサーで収益増のチャンスはある
・それは新アリーナ建設に向け大きなアピールになる
もう、一から十までおっしゃる通り。付け足すことのない良記事だ。
でも、ちょっと付け足します(笑)
私が5ゲーム制(何なら7ゲームでも良い)を主張するのは、それがときにドラマを生む装置になるからだ。
私は昔、80年代後半から90年代前半のNBAのポストシーズンを可能なかぎり全試合チェックしていた。DVDやSports Illustrated誌や選手・コーチの自伝、スポーツライターのルポなど、テキストでも大量の情報を吸収した。
この辺りの時代のNBAに詳しい方となら、何時間でも、どころか、2泊3日くらいシラフでトーク合宿を楽しめる自信がある。
たとえば1979~80年のNBAファイナルの伝説的な逸話。
組み合わせは「Dr.J」ことジュリアス・アービング率いるフィラデルフィア76ersと、伝説のセンター、カリーム・アブドル=ジャバー率いるロサンジェルス・レイカーズ。レイカーズにはこの年、マジック・ジョンソンがルーキーとしてジョインしていた。
3勝2敗で王手をかけたレイカーズの先行きには暗雲が垂れ込めていた。絶対的支柱のジャバ―が第5戦で足をくじき、戦線から離脱したのだ。当時、ジャバ―は全盛期にあり、対戦相手の選手がインタビューで「スカイフックが夢に出てうなされた」というほどの存在だった。そのエースがアウェイの第6戦に同行できないほどの怪我を負ってしまった。
第6戦、敵地に向かうジャバ―不在の機中。20歳の小僧だったマジックが大胆にもジャバ―の「定位置」のシートに座り、チームメートにこう告げる。
"Don't fear, 'cause 32 is here”(ビビんなよ。「32番」はここに居る)
ジャバ―の背番号は33番。33番は確かにいない。
でも、「32番=マジック・ジョンソン」はここにいる。
繰り返すが、このとき、マジックはわずか20歳のルーキーだった。
そのルーキーは、敵地に乗り込んだ第6戦で、ジャバ―に代わってセンターとして出場し、ポイントガードからセンターまですべてのポジションをこなして42得点15リバウンド7アシスト3ブロックを記録し、14本のフリースローを全て決め、ルーキーとして空前絶後のファイナルMVPを獲得した。
"Don't fear. 'cause 32 is here”
このセリフが、マイケル・ジョーダンにバトンを渡すまで続く「マジック・バード時代」の幕開けだった。
その後も黄金期のNBAファイナルには、7ゲーム制ならではドラマが次々と生まれた。
Bリーグこそ、ギャンブルの打ちどころだ!
ドラマを生むのは、熱と起伏と緩急だ。
バスケというスポーツは試合の展開が早い。1つのゲームは、好ゲームであるほど、あっという間に終わる。「熱」はゲームが生んでくれる。
ここに起伏と緩急が加われば敵なしのはずだ。複数試合制はそのポテンシャルを上げてくれる。
横浜アリーナのチケットが20分で売り切れるのは、すごい。
でも、地元のアリーナが5戦もの間、熱狂的なファンで満席になる方が、熱い。想像するだけでメチャクチャ熱い。
その「地元のアリーナ」が、今より一回り「ハコ」になれば、熱いなんてもんじゃない。
そんなコンテンツをメディアが放っておくはずがない。
巨額の費用がかかり、高い集客力の維持が求められる「ハコ」の拡大は、ある種のギャンブルだ。
そして、Bリーグはそろそろこのギャンブルに打って出ても良いステージに来ているように見える。
「ハコ」の拡大というギャンブルを視野に入れて、まずは世間の耳目が集まる最大の山場のファイナルを「ホーム&アウェイ方式5ゲーム制」に切り替えるのは、最良の一手ではないだろうか。
日本のバスケの未来は明るい。
2度目のファイナル観戦で、私のその確信は深まった。
最後に今回、会場で体験した美しいシーンを共有して本稿を閉じたい。
試合前、コート中央に優勝トロフィーが置かれると、会場の照明が落ちた。
スポットライトがトロフィーを照らし出す中、観客席には、場内アナウンスに促されてファンたちが灯したスマホのライトが、満天の星のように輝いていた。
この光、一つ一つが、これからの日本のバスケを支えていく、希望の星だ。
バスケ万歳!
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