「『おカネの教室』ができるまで」の表紙ができるまで
このほど、noteで連載してきた「『おカネの教室』ができるまで」シリーズを、番外編を含めて統合して、Kindle本としてリリースした。
Kindleストアのリンクを下に貼っておきます。
この3連休はさんで5日間、無料です!
「おカネの教室」ができるまで 兼業作家のデビュー奮闘記
連載終了済みのnoteの記事を加筆・修正し、発売直後の著者インタビューを加える構想だったので、テキストの材料はほぼそろっていた。
問題は表紙である。
小さなサムネイルとはいえ、「顔」は売れ行きを大きく左右する。
第一作は長女がアート担当
ちなみに2017年に個人出版した「おカネの教室」では表紙のデザインを高井三姉妹の長女がリードした。
(長女作成の表紙。なかなかの出来)
今回は、長女が大学受験の真っ最中ということもあって、中学校の美術部でメキメキ腕を上げている次女に発注した。
私はが提示したのは「2000円+Kindle本のロイヤリティー収入の1割」というオファーだった。
案の定、次女が食いついた。
チョロいものである。どうせ、大して売れないのに…
(長女に「金の亡者」よばわりされる次女)
週末のうちにWordテキストの体裁をKindleに最適化して準備した。
あとは表紙がそろえば発売するだけ、という状態だった。
この時点で、次女は表紙作成に全く未着手の状態だった。
「おカネの教室」でイラストを担当してくれたウルバノヴィチかなさんのラフなどの使用許諾をいただき、私からは次女に表紙について、
「ラフに『おカネの教室』のイメージカラーの黒板グリーンを配して、なんかメイキングドキュメンタリーっぽくしてよ」
というアバウトな発注だけ伝えてあった。
そして迎えた月曜日。夜、仕事を終えて帰宅すると、次女はまだ表紙には手を付けていなかった。
「表紙ができたら出せるんだけど」
と軽く催促したが、どうもやる気が起きないらしい。
ま、三連休中にやってくれたらいいか、とあきらめかけたころ。
「表紙、やろっかな!」
次女が突然、やる気を見せた。
どうも、取り掛かっていた数学の問題で行き詰って、現実逃避したくなったようだった。
驚異の早業
理由はともかく、作業に取り掛かった我が娘を見て、ただただ感心した。
仕事がメチャメチャ早いのだ。
取り掛かる前に、次女からは「映画のフィルムを黒板グリーンにして、ラフとかを張り付けたりすれば、いい感じなりそう」というアイデアは聞いていた。
正直、なんとなくしかイメージは湧かなかった。
これが、最初に次女が描いた下書きのようなものだ。
ちなみにソフトはClip Studio Paint、ペンタブはワコムのBamboo Funを使用している。この人は毎日のようにこれでお絵描きしている。
ここまで来て、ようやく私にも、次女の意図する方向性が見えてた。
「これ、ムッチャええやん!」
想像以上に「メイキング感」のあるええ感じのデザインに驚いた。
もっと手作り感というか、チープな感じになっちゃうだろうな、とイメージしていたからだ。
横から見ていると、次女の作業スピードはほんとに驚異的だった。
正直、詳細は操作が早すぎ&複雑すぎて理解が追い付かないのだが、ものの1時間ほどの間に、以下のような感じでどんどん仕上がっていくのだ。
横から長女が「バックは1色とかじゃない方がいい」と口を挟めば、「そうそう」といいながら、個人出版のKindle版用に買った教室の画像をサクッと配置。フィルムには「後ろ」にあるほどフェードがかかるように加工し、素材画像も1つ当たり1~2分で「コマ」に押し込まれてく。全体の色調の調整も、ホイホイと進む。
なんなんだ、これは。
どうも、レイヤー機能を駆使すると、その辺りの調整は朝飯前ということらしい。
私は横で作業を見ながら、「これ、自分でやったら10時間でも終わらないな…」と驚異の念に打たれていた。
さすが、デジタルネイティブ世代…。
そして、ほんとに、ものの1時間で、この表紙が出来上がった。
Kindleストアのサムネイルは、さほど大きくない。
もう、これは十分すぎるほど、素晴らしい「顔」だ。
ま、親馬鹿なのは承知してますが。
娘に甘いお父さんは、期待以上の出来に感激し、約束の2000円にプラス500円を次女に支給したのだった。
いや、画材とか、ペンタブとか、ソフトとか、画集とか、欧州の美術館巡りとか、惜しまず投資してきた甲斐があったな、と。
ということで、note連載からスピンオフしたKindle本、リリースしました。
この3連休で無料キャンペーンするので、その間にダウンロードしちゃってください。
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