【婦人科三大処方①】加味逍遙散は日本人女性に超ぴったりの薬!
加味逍遥散(かみしょうようさん)は、伝統的な漢方薬で、心身の健康を整えるために使用されます。
この薬は、特にストレスや精神的な不調、または血行不良などに対応するために処方されることが多いです。以下に、その成分や効能、使用方法について詳しく説明します。
※婦人科三大処方と呼ばれます。婦人科系の疾患と判断されると出される可能性大です。
参考記事
1. 構成生薬
1.1. 疏肝解鬱作用
柴胡(サイコ):肝の気を巡らせ、精神的なストレスを緩和します。肝の機能を高め、感情の安定に寄与します。
薄荷(ハッカ):爽快感をもたらし、気の流れを良くします。熱を冷やす効果もあります。
1.2. 補気健脾作用
生姜(ショウキョウ ※ショウガ):消化を助け、胃腸を温める効果があります。体を温めることで、気を増やします。
甘草(カンゾウ):他の生薬の効果を引き立てる働きがあり、ストレスや疲労を緩和します。
白朮(ビャクジュツ):健脾作用があり、胃腸の働きを助け、気を補います。
茯苓(ブクリョウ):体内の水分代謝を助け、気の巡りを良くします。心を落ち着ける効果もあります。
1.3. 補血作用
当帰(トウキ):血を増やす作用があり、特に女性に多い血の不足を補います。月経不順や冷え性にも効果的です。
芍薬(シャクヤク):血液の循環を改善し、腹痛や不快感を和らげる効果があります。
1.4. 清熱・鎮静作用
牡丹皮(ボタンピ):余分な熱を取り、血流を良くする効果があります。特に、体の上部に血が昇るのを防ぎます。
山梔子(サンシシ):体内の熱を冷まし、炎症を和らげる作用があります。
2. 効能と効果
加味逍遥散は以下のような効能があります:
気と血の補充:気(エネルギー)と血液の不足を補うことで、体全体のバランスを整えます。
肝機能の改善:肝の機能を高めることで、ストレスや精神的な不調を軽減します。
精神の安定:ストレスや不安、抑うつ症状の軽減に寄与し、心を落ち着ける効果があります。
ホットフラッシュの緩和:更年期の症状(特にほてり)を軽減する効果があるため、女性にも非常に人気のある薬です。
3. 使用方法と注意点
適応症状:気の滞りや血の不足、ストレス、倦怠感、冷え性などがある人に適しています。
使用上の注意:冷え性の強い人や、身体に余分な熱感を感じていない人には、逍遥散(加味されていないもの)を使用する方が適切です。必要以上に冷やす可能性があるためです。
4. 男性への使用
加味逍遥散は男性にも使用可能で、特有の制限はありません。ストレスや疲労、血行不良などの症状に悩む男性にも効果があります。
※メーカーによって取説に書かれている説明が違ったりする矛盾があります。理由は謎です。
5. 医療機関での処方について
病院で加味逍遥散が処方された場合、逍遥散への変更を希望することは可能ですが、医師の判断が必要です。漢方薬局でないと入手できない場合もありますので、事前に確認が必要です。
6. まとめ
加味逍遥散は、気と血のバランスを整え、心身の健康を促進するための非常に優れた漢方薬です。特にストレスや精神的な不調に効果的ですが、個々の体質や症状に応じて、使用する際には専門家のアドバイスを受けることが重要です。