【動物生薬たくさん!】参馬補腎丸(じんばほじんがん)は腎陽を補い、体力や免疫力を向上!

参馬補腎丸(じんばほじんがん)について解説していきます。

参馬補腎丸(じんばほじんがん)の成分とその詳細な作用

  1. 人参(にんじん)

    • 学名: Panax ginseng

    • 科名: ウコギ科

    • 作用: 気を補い、脾を健全にすることで消化機能を向上。免疫力を高め、疲労回復に寄与し、精神的な疲れやストレスへの抵抗力を強化します。

  2. 茯苓(ぶくりょう)

    • 学名: Poria cocos

    • 科名: ハナチュウ科

    • 作用: 水分代謝を改善し、むくみを解消。脾の機能を助け、消化を促進し、心の安定をもたらします。

  3. 縮砂(しゅくしゃ)

    • 学名: Alpinia oxyphylla

    • 科名: ショウガ科

    • 作用: 胃腸の働きをサポートし、消化不良や食欲不振を改善。特に寒気による消化不良を和らげます。

  4. 地黄(じおう)

    • 学名: Rehmannia glutinosa

    • 科名: ゴマノハグサ科

    • 作用: 血を補い、体を温める。体力や持久力を高め、女性の生理不順や更年期症状の緩和に効果的です。

  5. 海馬(かいば)

    • 学名: Hippocampus spp.

    • 科名: タツノオトシゴ科

    • 作用: 性機能を向上させ、全身のエネルギーを補充。精力増強に古くから用いられています。

  6. 鹿茸(ろくじょう)

    • 学名: Cervus nippon

    • 科名: シカ科

    • 作用: 筋肉や骨を強化し、成長促進や体力向上に寄与。特に高齢者や疲労感を抱える方に効果的です。

  7. 鹿腎(ろくじん)

    • 学名: Cervus spp.

    • 科名: シカ科

    • 作用: 腎機能を高め、体力を回復。エネルギーの底上げに寄与します。

  8. 淫羊霍(いんようかく)

    • 学名: Epimedium spp.

    • 科名: バラ科

    • 作用: 性機能を改善し、活力を高める。ホルモンバランスを整える効果も期待されます。

  9. 補骨脂(ほこつし)

    • 学名: Cuscuta chinensis

    • 科名: ツヅラフジ科

    • 作用: 骨を強化し、腎を補う。特に骨粗鬆症予防に有効です。

  10. 杜仲(とちゅう)

    • 学名: Eucommia ulmoides

    • 科名: ニレ科

    • 作用: 腎陽を補強し、体力を向上させ、血圧を安定させます。

  11. 五味子(ごみし)

    • 学名: Schisandra chinensis

    • 科名: マツブサ科

    • 作用: 腎を補い、肺の機能を高め、収斂作用により汗や水分の漏出を抑えます。

  12. 竜骨(りゅうこつ)

    • 学名: Os draconis

    • 科名: 爬虫類(特定の科は不明)

    • 作用: 神経を安定させ、不安感や緊張を和らげる効果があります。

  13. 山茱萸(さんしゅゆ)

    • 学名: Cornus officinalis

    • 科名: ミズキ科

    • 作用: 腎を養い、精神的な安定をもたらします。ストレスや不安を軽減する効果が期待されます。

使用に関する特徴

  • 対象: 腎陽虚の症状を持つ方、疲労感、むくみ、消化不良、性機能低下、冷え性など。

  • 体質への適合: 日本人の体質に合っており、胃腸が弱い方でも使いやすい処方。

  • 妊娠中の使用: 妊娠中の女性にも比較的安全とされ、エネルギー不足や体力低下に対処するために使われることがあります。

結論

参馬補腎丸は、腎陽を補い、体力や免疫力を向上させる非常にバランスの取れた漢方薬です。ストレス社会における生活習慣病や体調不良に悩む方にとって、非常に有用な処方であり、整体的なアプローチで体を元気にし、日常生活の質を向上させる手助けをします。

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