【勉強不足?】中医学(中国医学)はなぜ否定的な意見を受けるのか?

私は医学が好きで個人レベルでも学習を続けています。医学の中でも、西洋医学と中国医学に分類(ユナニ医学とかアーユルヴェーダとかいっぱいありますが)されほとんどの人は西洋医学を学習します。そんな中でも私個人は薬膳茶と漢方薬が体にぴったりあって元気になった経験がありますので中医学が好きです。もちろん西洋医学も多少は学習しています(一応登録販売者)
しかしながら、中医学(中国伝統医学)が否定的に捉えられてしまっているというのは事実の通りです。今回はそんな理由について主に以下の点に起因すると考えたため解説していきます。

1. 科学的エビデンスの不足

  • 中医学は何千年もの歴史を持ち、経験と観察に基づいて体系化されていますが、西洋医学の基準で科学的に証明されていない理論や治療法も多くあります。現代医学では、薬効や治療法が厳格な臨床試験を経て証明されることが求められますが、中医学の理論は必ずしもその基準に合致しないため、批判されることがあります。
    ※中医学の中でエビデンスがあるものもあります。論文を検索してみてください。エビデンスがなくてもちゃんと患者さんが治ればそれは成果です。治ったのがエビデンスです。科学が中医学に追いついていないと私は考えます。

2. 統一された基準の欠如

  • 中医学の診断や治療は、患者の体質や症状に合わせて個別に行われます。そのため、治療効果を一律に評価するのが難しく、標準化や再現性の確保が困難です。現代医学では治療法が統一されているため、比較的簡単に科学的な検証が可能ですが、中医学では個々の治療が異なるため、科学的な実証が複雑になります。
    ※弁証論治はオーダーメイドなので、一人一人に治療法が違います。
    中医診断学はその膨大な量を何千年もの歴史で積み重ねた学問です。

3. 理論の抽象性

  • 中医学は「気」「陰陽」「五行」など、抽象的で哲学的な概念に基づいており、これらを現代科学の言語で説明することが難しいです。科学的な視点からは、これらの概念が物理的・生理的に具体的な形で証明されていないため、理解しづらく、批判されやすくなっています。

4. 現代医学との対立

  • 西洋医学では、病気の原因や治療法が具体的に解明されることを重視しますが、中医学では身体全体のバランスを整えることに焦点が当てられます。このアプローチの違いが、中医学を否定的に見る要因の一つです。特に、急性疾患や緊急性の高い病気では、西洋医学の方が効果的である場合が多く、中医学の有用性が疑問視されることがあります。
    ※西洋医の多くは中医学を勉強しないので、余計にややこしくなります。

5. 偽医療や誤解の存在

  • 中医学に基づいた治療を謳う非専門的な治療者や偽医療が存在し、効果が証明されていない療法を宣伝することが、中医学全体の信頼性を損なう要因になっています。また、中医学の知識が一般に正確に理解されていないこともあり、偏見や誤解が生じています。
    ※オウム真理教の松本智津夫死刑囚は自ら謎の医療で儲けることで、財を成して宗教団体を拡大しました。

6. 動物由来の薬材に関する倫理的問題

  • 中医学では、サイの角やトラの骨など、希少動物の一部が薬材として使われることがあり、これが動物保護の観点から批判されています。これにより、中医学に対する否定的な見方が強まることがあります。

まとめ

中医学が否定的に捉えられる背景には、科学的な実証が難しいことや、西洋医学の基準に合致しにくいことが挙げられます。しかし、中医学には慢性疾患の緩和や体質改善などで効果を発揮する場合もあり、補完医療としての価値も見直されています。現代では、両者を融合させた医療アプローチも試みられており、今後の研究や実証が進めば、中医学の理解がより深まる可能性もあります。※繰り返しますが、どんな治療であれ治ればよいのです。元気になって遊びに行きましょう。

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