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ニューロテックにおける5つのボトルネック (乱文)

ニューロテックは一般に普及するのか?

ニューロテックを研究したり開発したり推進したりする我々にとっては、何がボトルネックになるのか議論を行うことがある。

中でも、簡易に脳活動を計測できるデバイスの開発は一番議論されているところだ。

なぜなら、通常ヘッドギアを日常的につけることは困難であり、またこれらのヘッドギアも現状はS/N比もそれほど良くはないと評価されている。

ここが一番のボトルネックだが、他にも幾つかのボトルネックがあると私は考えている。

このボトルネックも含めて、いくつかを記述しておく。

  1. 簡易型の脳活動を抽出できるデバイスの開発 (計測技術)

  2. 脳活動に精度良くかつ介入するデバイスの開発 (刺激技術)

  3. データから精度良く脳の状態を推定することができるモデルの開発 (解析技術)

  4. 多種多様な大量のデータの獲得 (蓄積技術)

  5. デバイスと人間の活動を繋げるUXの開発 (ヒューマンインターフェイス技術)

これらは相乗効果があり、ニューロテック普及には1.が1番のボトルネックだとしても、他の技術も進展することなしに利用メリットがないと考える。

ここでは、雑に文章として残しておく。

刺激技術の発展

これは言わずもがなで、抽出したデータをもとに、特定の脳領域、脳活動に介入できる技術がなければ、脳活動の操作は容易ではない。

この技術の発展には、実は、解析技術、特に脳活動の予測モデルも必要になると考えている。

解析技術の発展

いくつかの研究で、脳活動への介入のタイミングが重要であることが示唆されている。また、個人ごとに刺激する領域やタイミングも異なるであろう。

その際には事前にどのような刺激パターンが適切かを推定する技術が必要になるはずだ。

その一つとして考えられる技術として、もちろんニューラルネットワークのような機械学習モデルであったり、Gustavo Decoらが提案するような全脳モデルのようなものが考えられる。

ここは現在進行形で、ニューロツインと呼ばれるヨーロッパを中心に広がっているムーブメントはここの領域を狙っている。

しかし、これらの技術には、事前に直近のデータをもとにモデルを構築するデータ同化の技術も発展する必要があるだろうし、日常的にデータを蓄積することでより精度の良い脳活動が抽出できるだろう。

蓄積技術

解析技術の発展に伴い、現在研究室で集中的に蓄積されているデータが、個人で保有される必要もある。他にも医療機関や多くの状況で得られるデータにもアクセスできるようにならなければならない。

ここには、個別のデータベースが横断して利用されることで、解析技術は高まっていく。

たくさんの人から雑に集めても仕方がないという証拠もあるが、1人の人からいろんなデータを持つ意味は大きいかもしれない。ここはまだよくわかっていないし、経時的な効果もまだちゃんと調べられていない。

現在、データの横断性は全くないし、そもそもデータを蓄積させる動機が一般の人にはない。

ヒューマンインターフェイス技術

蓄積技術に関しても発展していくだろうが、一般の人がデータを自主的にデータを蓄積させる動機もまた重要な観点である。

キラーコンテンツが出てくるかが問題と言い換えても良いだろう。

もちろん医療機関による健康診断は一つ1-4の技術を通じてデータを蓄積する動機はある。他にも日常的に健康をチェックするアプリなどを通じてデータは蓄積させるかもしれない。仕事の領域でも増えていくだろう。広告でも変わるかもしれない。

他にも、ゲームは大きな動機づけになるだろう。e-sportもそうだ。プレイの精度も高まるかもしれない。

もう一つはやはりインセンティブ自体を再設計することで変えられるかもしれないと思っている。クリプトにおけるx2earnはもしかするとこの動機づけとして利用できるかもしれない。

兎にも角にも人と1-4の技術をつなぐヒューマンインターフェイス技術が高まる必要がある。

それぞれの判断

1-5.についてどうなるのか?

どうするのか? それぞれの状況に応じて、それぞれの判断になる。

私は、ニューロテックが広がるには、x2earnも関係しているが、ブロックチェーン技術を利用できるかもしれない。そのようなことを考えている。

どういうわけか?
それは別の機会にかく。


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