【美術】グッゲンハイム美術館 作品群④
トップ画出典:https://tabispain.com/guggenheim-bilbao/
今回もグッゲンハイム美術館の作品について書こうと思います。
前回はこの美術館で最大の絵画を紹介しましたが、今回はこの美術館で最も重い作品です。
出典:https://travel-star.jp/posts/10394
リチャード・セラの作品で『ザ・マター・オブ・タイム(時間の問題)』と言います。
この作品の重さは9百トンを超えており、錆びた銅板を湾曲させて、様々な形を作っています。
一見不安定で倒れて来るのではないかと思いますが、何かの棒に巻きつけた紙は棒を抜いても安定して立っていられることを考えると、実は非常に安定しています。
ものすごい重量のものが繊細なバランスで立っている様に見えるので、この作品も反対の側面を併せ持った作品だと言えるでしょう。
安定と不安定の両面を併せ持つというのは経営に近いのかもしれません。
この作品は間が空いていて、波の様に見えるものや、円の様に見えるものの中に入ることができます。
波の端と端で会話すると、銅板で声が伝わって、すぐそこにいるかのような感じで会話ができるそうです。
これも見に行ってみたいものですね。
吉村先外