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第十六話:忘れていた「救世主症候群」

3月31日の深夜、アカシックリーダーのさとおか陽子さんがフェイスブックのタイムラインに私のリーディング結果を流してくれた。

フェイスブックで公開されていることなので、そのまま引用する。

いま、行動を起こすときに大事にしてもらいたいこと
それは、誰かの役に立つこと、愛すること、救っていくこと
これらを行う事で、成長していく
そんなパターンになっていないか
一度立ち止まって、一度ゆっくり見つめてみてください。

愛することに対して頑張りすぎてはいないか、
強制的に変化を起こそうとしていないか。

そんな時こそ、流れに身を任せ、深呼吸し、頭や思考を
少しお休みする時間をつくってみてください。

本来あるべきバランス、思考や感情、行動をシンプルに
横地さんが横地さんとして生きていくこと、
それがこの世界の癒やしとなります。
自分でいることの安心感や幸福感、生きることって楽しい
そんな幸せな世界をたくさん生み出していき、
愛と勇気を届けていかれます。

今日3月31日で、1年間お世話になったナユタビルの会員を退会した。
勤めていた会社の近くということで、仕事終わりの時間に、簡単な勉強会でもできたらと思い契約し、月1、2回のペースで主にコミュニケーションスキルのレクチャーやトレーニングをやった。
生き方やしあわせについてのシェア会もしましたね。会いに来てくれたみなさん、ありがとうございました。

白紙に戻す

1ヶ月前、全国に臨時休校が要請された新型コロナショック。いまでは首都閉鎖寸前にまで広がり、一向に収束する気配が見られない。
このnoteでもお知らせしたように、2月29日、「ナユタで健康・癒しのマルシェ」を企画・開催。

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しかし、この休校ムードはお客さまの出足を挫き、要請日からキャンセル連絡が入り始め、当日は惨憺たるもの。いらっしゃったお客さまをなんとか出店者の方にお繋ぎするので精一杯、自分自身のことはなにもできず、その後2週間計画したイベントも結局キャンセル。
それを機に、一旦ナユタビルを退会し、自分を見つめ直す時間に充てると決めたところでした。

好きなことをやろうと思って退職したのに、3ヶ月間無収入になり、自分を見失っていたなぁ。
陽子さんの言うように、こんな世の中だからこそ、私が救わねば…
あぁ、また「救世主症候群」が顔を出していたんだなぁと、改めて認識した朝でした。

潜んでいる「救世主症候群」

私の師・宗像は、医師、看護師、教師など対人援助職に就く人の多くは「救世主症候群」なんだと教えてくれた。この言葉については、第九話で触れているので参照されたい。
その源には前回・前々回と紹介してきた「イイコ」が関係していると、第十話で紹介した「『運命愛』は取り戻せる」にある。

なので、もう一度この「救世主症候群」のことを、ここで書いておきたいと思い、急遽原稿を追加した。

トラウマとは,…本当に愛されるべきときに愛されなかったり,人からどう思われようとも自分を守るべき時に守れなかったり,愛すべき人を無条件に愛せなかった自分や他者の過去の未解決な心傷記憶を指しています.

きまじめで,責任感が強く,誠実な人というのは,一見なにも問題がなさそうに思われがちですが,実はこういう人は人に嫌われることを極度に恐れ,そのため自分の本当の気持ちや欲求を抑えて周囲の期待に応えようとするところがあります.

イイコは心の中で,「本当の自分をわかってほしい,認めてほしい」と思いながらも,それを口に出して言えません.本心を明らかにして嫌われたらどうしようという見捨てられ恐怖感があるからです.だからせめて家族には,とくに人生のパートナーである配偶者には自分のすべてをあるがまま受け入れてほしい,そうした完全主義的な願望を強く持っています.

…ここでいうヘルパーとは、「共依存」とも「救世主症候群」とも呼ばれる心理特性を持つ人のことで、「人に必要とされることで自分は認められている、愛されている」と認知する傾向を持つ人を指します。
自分を必要としてくれる人がいないと自分の存在価値を見出せないわけですから、一見自立しているように見えても、他者に寄りかかってしか生きられない「隠れ依存」があり、実は、ヘルパーというかたちをとった「隠れヘルピー」なのです。

また、救世主症候群という字面からも想像できるとおり、この症状を持つ人はボランティア、カウンセラー、医師、看護師、教師、ソーシャルワーカー、宗教家など、人を助けたり人の役に立つことを使命とする対人職分野をめざす傾向があります。

「私がいないと、あの人は何もできないのよ」、「アイツは、ひとりでは何も決められない」と、いかにも自分は自立しているかのような口ぶりで配偶者のことを話す妻や夫をよく見かけます。人は誰でも多少はヘルパーの要素を持っていますが、こう言ってはばからない人ほどヘルパーの傾向が強いと見ていいようです。

私は、最後の文章のようなことを言う人に、とても嫌悪感を覚える。
そして、共依存の関係を、頭では否定している。
私の行うセッションもできる限り早く自立できるように働きかけることが多く、みな巣立っていってくれる。
だから、いまの私は、その要素はあるが、強くはないということだと思う。

これまで何度も「愛着」のことについて書いた。
幼いころ、親の愛を十分に感じられていなくても、宗像が言うように、誰かにあるがままの自分を受け入れてもらえれば、トラウマは癒え、救世主症候群が顔を出すことはないのだろう。

「あるがまま」でいられない非常事態とこれから

今回もう一度、先の宗像の本から引用しておく。

依存心は…誕生してから後の生育環境のなかで培われます…両親の顔色をうかがいながら,周囲の期待に添う生き方をせざるをえないような環境で育ったとしたら….「周りの望むようなイイコでいれば自分を愛してくれるけど,そうでなければ見捨てられるかもしれない」そんな恐怖と不安が,自分しだいではなく,周りしだいという依存的あるいはイイコという〝生きグセ〟をつくっていきます.
胎児期…母親が妊娠中に,夫や親族の顔色をうかがいながら,周囲が期待するイイ嫁,イイ妻としての生き方をせざるをえないような環境に置かれていた場合,子宮の交感神経は緊張し,ノルアドレナリンなどの不安系化学物質が放出されます.それが情報として胎児の脳に伝わり,本人のあずかり知らないところで,依存的な生きグセが母親からしっかり受け継がれるということがあるのです.

とても根深いところの問題なのだが、第一話から読んでいただければ、それを解決する策もあることがわかっていただけただろうと思う。

しかしだ、ナユタでマルシェの頃からの私は、冒頭に書いたように、無収入というレッテルが自尊心を奪い、コロナでイベント集客ができなくなり、あせりになって表出、まわりに変なオーラを出していたように思う。
そこに気づいたから、すべてを白紙に戻し、活動を一旦停止することにした。
それがまさに、今朝の陽子さんからのメッセージに一致するのだ。


私が私であることを許し、本来の私を発揮する。
誰かのためが先ではない、あるがままの私…。
同日午後、以前釧路で生きづらさを売り物にしていた変態採集家のみのりんことショウジミノリさんから、これを後押しするメッセージが届いた。
これが秀逸なので、これも載せておく。

おめでとうございます!!逆転人生の始まり!ここからが真骨頂ですね!
破壊と創造の権化みたいなあなたの、本気の手腕が問われるときです。
出し惜しみしていませんか?
あなたが求められているのはお金という財産のみではありません。そもそも大してお金に執着なんかないくせにー♪
今まで押しとどめてきた、自分全てを放出するときです。(恥ずかしかったり、怖かったりするところから)
世界はとてもあたたかく受け止めてくれますよ。
あなたがコントロールしようとしなければ。自由にはばたく自分を押しとどめたりしないのであれば。
何者でもなく、自分でしかないあなたをどうぞご堪能あれ!
人生は、ここからはじまっていきます。

彼女は潜在数秘というツールで人を診るが、これがめちゃくちゃおもしろい。


そう、私は人まねが大嫌い。
既成の枠が嫌いで、何度もぶち壊し、会社の中で軋轢を生んだこともありました。
破壊と再生・創造の2020年じゃないですか?!
私の年じゃないですか!
お金に対する執着も…、確かにない(笑)
これが私だった。
それが、あぁ、すぐに社会的規範とか、そんなものに揺さぶられる…。
まだまだ自分自身を信頼し切れていないんだ。
よし、そんな時は、第五話でお伝えした「とっておききょうだい」。
これだよ!
天真爛漫なワンパク少年、これを召喚しよう。

恐れることはない。
少なくとも、今日メッセージをくれた2人は、私の真の姿を知っている。
そして、それを存分に発揮しさえすれば、まわりに愛と勇気を届けられると言うのだから。
愛されてるね、私。
ビジネスのやり方?
ターゲットを絞れ!?
高額のバックエンドを創らなきゃ食ってなんかいけないよ!
…そんなもん知るか、
それは会社員時代に十分やった!もう卒業したんだよ。
何億というお金で、いろんなことをさせてもらった。
その時はいつも主体だった。だからもういい。
あとは、こんな自分を楽しみ尽くす!

陽子さんとみのりん、こんな時だからなのか、2人とも無料でこんなことやってるの。
すごいよねー。
私がいまやりたいのも、そのところなんだよ。


これからまだ当分、新型コロナは暴れまわり、この社会をズタズタにするだろう。
けど、片方では、大気がきれいになり、地球の温暖化が少し緩んだなんて話も聞く。
経済主義に偏りすぎた社会が変わり、地球と人にもっと優しい世界になればいいと私は願う。
でも残念だけれど、このゴタゴタの裏で、まだまだそれとは逆の動きも見え隠れしている。
フクシマであれだけ思い知った原発だって、平気で再稼働させている、
遺伝子組み換え食品や農薬だって、知らない間に摂取させられてる、
コロナに負けないように免疫力を高めろ、そんなこと言われたって、学んでないだろ?
人と競争させられてばかりで、お上の言うことに逆らえば叩かれる。
…そんな社会っておかしくないかい?
きっといま、みんなも時間があるだろうからさ、
ダラダラテレビなんて見てないで、ゲームなんかやってないで、
この先、自分がどうありたいか、どんな人生を送りたいかを、
一緒に考えてみないかい?


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