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書斎のすすめ

最近読んだ本で気になった内容が書かれていたのでここにも書いてみようと思います。

書斎の鍵 (父が遺した「人生の奇跡」) 喜多川 泰 

この本は前半部分が小説になっていて、その中でキーポイントになっていた本(「書斎のすすめ」)がそのまま後半部分に書かれています。実際の本の作りも前半と後半で異なっています。

特に後半部分の「書斎のすすめ」という本の内容にかなり引き込まれました。

私と同じくらいの主人公が、前向きになれない出来事があるとすぐに自分が作った逃げ場に入り込んで、幸せになることを放棄してきた人生が描かれているのですが、父親が亡くなったあとに残していた遺書に書かれていたことを謎解きしていくうちに、ある1冊の本にたどり着きます。その本が「書斎のすすめ」という本で、昔、主人公の父親がこの本を勧めたにも関わらず拒んだ過去があり、それ以来、読書を放棄してきました。しかし色々なきっかけで主人公の周りの人がこの本を読んで、輝かしい人生を送っているのを見て、今までかたくなに読まなかった主人公が最終的にこの本を読むことになります。そして本の後半部分がその「書斎のすすめ」の内容になっています。

書評がへたくそなので伝わりづらいですが、主人公のモヤモヤした心の葛藤、そこから段々と前向きになるココロの動きに引き込まれました。

「書斎のすすめ」は簡単にいうと読書が人生を豊かにするという内容ですが、「一日生きれば、身体は汚れる 一日生きれば、心も汚れる。’ 日々、身体の汚れを落とすためにお風呂に入るけれど 心の汚れを落とすために、心のお風呂に入っているか?」という表現にハッとさせられました。ここでいう「心のお風呂」というのが書斎で読書をすることですが、斬新な視点で読書が書かれていて個人的に衝撃的でした。

最近、読書にはまっているのでその点でも引き込まれたと思いますが、読書に飽きた時にまた読んでみたいと思わせる内容でした。私自身、作家である喜多川 泰さんは存じ上げていなかったのですが、調べてみると自己啓発小説の旗手らしく、この本も感動的な内容だったので、他の作品も読んでみたいと思います。

「手紙屋」 (喜多川 泰シリーズ) 喜多川 泰 


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