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「HIROSHIMA BARREL RELAY PROJECT」スタート!【NARUのGreeting from HNB vol.17】

おひさしぶりです。みなさん、お元気でしたか?
「HIROSHIMA NEIGHBORLY BREWING(ヒロシマ・ネイバリー・ブリューイング/HNB)」でPRODUCERを務めるNARUこと福本成美です。

BEERのSEASONの夏ということで、いろいろバタバタしてましたけど、今日はみなさんにNEWSがあります。

広島のクラフト酒メーカー5社が広島を盛り上げるためにタッグを組んだ、「HIROSHIMA BARREL RELAY PROJECT」がスタートしたのです!

まずこのPROJECTのことを説明する前に、「バレルエイジドビール」のことをお話しないといけませんね。BARREL AGED BEERというのは、その名の通り「樽で熟成させるビール」のこと。

これは海外ではPOPULARなSTYLEで、たとえばウイスキー樽にBEERを入れるとウイスキーの味や香りがBEERに付くし、シェリー樽ならシェリーの香り、バーボン樽にはバーボンの香り……と、さまざまなBARRELにBEERを詰めることで、BEERにBARRELの香りを植え付けようとするものです。

BARRELの種類も中に詰めるBEERの種類もルールはなく、ハイアルコールのBEERからフルーツビールまで詰めるものは何でもOK。BARRELの状態や熟成期間も自由なので、BREWERYやBEERの種類、BARRELとの組み合わせによってさまざまなTASTEが楽しめるのが魅力なのです。

バレル樽です。

私たちHNBはまず最初、廿日市の「SAKURAO BREWERY & DISTILLERY」さんにお話して、SAKURAOさんの3年熟成の桜尾シングルモルトウイスキーの樽に、ウチの「インペリアルコーヒースタウト」という黒いビールを詰めさせてもらうことにしました。これが昨年の9月のこと。

SAKURAOのスタッフさんと一緒に仕込み。

そして、広島にはいろんなジャンルのクラフト酒メーカーがあります。せっかくだから他の酒造メーカーさんにもお声掛けしたらどうだろう? コロナ禍でなかなかお酒に遠ざかる雰囲気が続いていた中でもあったので、もっと広島で新しいことができたら面白いんじゃないか? 新しいものを生み出すことで広島のクラフト酒が盛り上がれば……

ということでこのIDEAにご賛同くださったのが、「賀茂泉酒蔵」さん、「藤井酒造」さん、「Vinoble Vineyard」さん。これにHNBとSAKURAOさんを合わせた全5社でBARRELを回し合い、新たなコラボ商品を作っていこうというのが「HIROSHIMA BARREL RELAY PROJECT」です。

広島県内の5社でBARRELを回し合います

それにしても我ながら素晴らしいTEAMができたものだと思います。
BEER(HNB)、ウイスキー(SAKURAO)、日本酒(賀茂泉、藤井酒造)、ワイン(Vinoble Vineyard)とお酒のジャンルはバラバラ。これまでお互いに知っていたものの、こうして一緒にPROJECTを進めるのは初めてです。

「ウイスキー樽×ビール」「ワイン樽×日本酒」「ワイン樽×ビール」「ワイン樽×ウイスキー」といった感じで単体でバレル(樽)リレーをやってるところはありますが、たくさんの会社で樽を回してるところはあまりないのではないでしょうか? しかも県内だけでそれが成立してるって。

それはつまり「広島にはいろんな地酒があるよ! だから遊びに来てよ!」という観光APPEALにもつながっていくかと思います。

湯崎知事を表敬訪問したときの様子

そういうMESSAGEも込めて、先日8月19日、このPROJECT MEMBERみんなで湯崎英彦広島県知事に表敬訪問に行きました。

そのとき知事にお渡ししたのが、「HIROSHIMA BARREL RELAY PROJECT」の第1弾商品となる「隣期桜変(りんきおうへん)~インペリアルスタウト~」です。

ボトルもデザインもこれまでと一味違います

「隣期桜変」はHNB発のBARREL AGED BEER。先ほどお話したように昨年9月に仕込みをし、その後SAKURAOさんのシングルモルトウイスキーの樽にHNBの黒ビールを詰めて、10ヶ月の熟成を経て完成したものです。

「はればれ」店内でずっと熟成させていたのです

私たちにとってもBARREL AGED BEERは初めてだったので試行錯誤しながら進めていきましたが、おかげで満足いくものができました。グラスに注いだときに立ち昇るウイスキーの豊かな香り、そして黒ビールの強いTASTEに寄り添う樽からの味わい……まさに秋の夜長にじっくり味わってほしい贅沢な一本です。

アルコール度数が8%と高いのも特徴で、知事にお渡しするときには「ちびちび楽しんでくださいね」とお伝えしたんですけど、知事はお酒がお好きなようで「ちびちび飲まなきゃいけないの?」って。いや、お好きなら一気にいってもらっても全然かまいませんよ!(笑)

お酒の好きな知事も楽しんでくださっていると思います!

「隣期桜変」という名前は、お“”の街にある“”尾さんと共同で、“”間をじっくりかけて味を“”性させていったBEERだから。なかなかうまいNAMINGだと思いませんか ? これウチのSTAFFの命名なんです!

「隣期桜変」は8月18日に発売になりましたが、もう残り少なくなってます。うちは小さなBREWERYなのでそうたくさんBARRELを置けず、SAKURAOさんからお借りした2樽で作れたのが300リットル、ボトル400本。ありがたいことにボトルはすでに完売済で、あと楽しめるのは直営店・姉妹店で出す樽生のみ。こちらは、直営店の「CRAFTBEER と炭火 はればれ」、姉妹店のGOLDEN GARDEN」、「RAKU BEER」で提供するので、「飲みたい!」と思う方は急がれた方がいいですよ。本当にあともうちょっとですから!

残念ながらボトルは完売……

私としてはこのPROJECTをきっかけにクラフトビールの楽しさをもっと多くの人に知ってほしいと思います。BARREL AGED BEERっていう楽しみ方もそうだけど、クラフトビールっていろんなものがあるんだな、一回飲んでみようかなって思ってもらえれば嬉しいです。

そしてもうひとつは、これを起点に広島がもっともっと盛り上がればいいなってこと! 面白いことに今回のMEMBERって広島市(HNB)、廿日市市(SAKURAO)、東広島市(賀茂泉)、竹原市(藤井酒造)、三次市(Vinoble)と拠点がバラバラで、うまい具合に広島全体に散らばってるんです! ここでそれぞれの取り組みを知った方には現地の醸造所を訪ねてほしいし、スタンプラリーみたいなものを作ったら観光コンテンツになるのかも? 「ひろしま地酒テイスティングツアー」なんてちょっと楽しそうじゃないですか!?

これからこの5社の間で、いろんな形で樽のリレーを展開していきます。HNB関係でも、「隣期桜変」を仕込んだ樽はSAKURAOさんに戻して、今度はそこにウイスキーを入れて「ビールカスクエディション」が作られる予定です。秋以降には再びSAKURAOさんから樽をお借りして、今度は別のスタイルを入れてみようかと。

まだまだ試したい組み合わせはたくさんありますし、こうしたNETWORKができたことを皮切りに、もっともっと面白い取り組みをしていけるような気がします。ますます広島でのBEER LIFEをENJOYしていきたいですね!

今週も素敵なHAPPY HOURを!

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