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Robert Merton Solow 1924-
ソロー By David R. Henderson
Cited from Econlib.org
Robert Solowは「経済成長理論への貢献により」1987年にノーベル(経済学)賞を受賞した。彼の(経済)成長についての最初の主要論文は「成長理論への一つの貢献(A Contribution to the Theory of Growth)」であった。その論文の中で彼は、Harrod-Domerの成長モデルの一つの表現versionである数学モデルを提供した(Roy F. Harrodを見よ)。彼のモデルとHarrod-Domerモデルとの間の主たる違いは、賃金が労働を完全雇用を保つように(自ら)調整できるというSolowの仮定にあった。常識にとらわれない(out the window)Harrod-Domerの結論は、経済とはナイフの歯の上にあるというものであった(訳注 Harrod-Domerモデルでは、資本と労働がともに完全に利用されることはむつかしく、遊休資産あるいは失業が生じやすい。)。
間もなくソローはもう一つの革新的論文「技術変化と集計生産関数(Technical Change and the Aggregate Production Function)」を発表した。この論文が公刊されるまでは、経済学者は資本と労働が経済成長の主たる要因だと信じていた。しかしソローは(この論文で)経済成長の半分は、資本と労働の増加に帰することはできないことを示した。この経済成長の(要因を)判断できない部分は今では「ソロー残差 Solow residual」と呼ばれているーソローはそれを技術イノベーションによるものとした。彼の論文は、成長の様々な源泉を判断することを始めたが、経済学者はそれを、資本、労働、技術変化のそれぞれの影響の推定に用いている。
ソローは、またさまざま稼働年数(資本年齢 vintage)の資本をもつ成長モデルを初めて開発した。そのアイデアは、資本は既知の技術で生み出され、また技術は進化するので、新たな資本は古い資本より価値があるというものである。
ケインジアンとしてソローは、マルクス経済学者やJohn Kenneth Galbraithのような介入主義者や、ミルトンフリードマンのような比較的非介入主義者までの経済学者に対して、機知に富んだ批評家だった。ソローはかつてガルブレイスが普通の消費財を嫌うことは、ある男爵夫人を思い出させると書いたー彼女は男爵に尋ねた、セックスについてなんでも知っているのは、普通の人には過ぎたことではないかと。ミルトン・フリードマンについてソローはこう書いたーすべてのことがミルトンに貨幣供給を思い出させる。さて、すべてのことが私にセックスを思い出させるが、私は論文でセックスのことは書かないと。
ソローはハーバードでWassily Leontiefのもとで学び、Ph.Dを得た。そして1950年以来、MITで経済学教授を務めた。1961年から1963年まで彼はJohn F. Kennedy(大統領)の経済顧問会議で上級エコノミストだった。1961年に彼は、40歳前のもっとも優れた経済学者に与えられるアメリカ経済学会John Bates Clark賞を受賞した。1970年に彼は(アメリカ経済)学会会長を務めた。
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