【you+】欠点を味わいに変えれば個性になる
私が会社員だった頃の話です。中村文昭という講演家の話に魅せられていました。そして、中村文昭氏が山口県の近くで講演会をすれば話を聴きにいきました。最後には自分が主催者となってセミナーや講演会を開くほどの入れ込みです。今日はそんな話を書こうと思います。
■中村文昭氏との出会い
ずいぶんと前の話です。血糖値が高くなったので、朝と夜はウォーキングしていました。その時、ちょうどポッドキャストが流行っていて、「中村文昭のみるみる元気がわいてくる」という番組を聴きながら歩いていたのです。
そんな時、私の住んでいる街で中村文昭氏の講演会があり、聴きにいきました。はじめてお会いしたのはその時です。ご縁というのはつながるもので、その講演会の主催者と友だちになり……。
その数年後に、さらにコアな世界に入ることになるのです。
■ご縁紡ぎ大学に参加・主催へ
鳥取県の米子市で中村文昭氏が校長をする「ご縁紡ぎ大学」というセミナーが開催されました。半年間・6回のセミナーです。そこで私は生徒代表に選ばれました。そんなご縁があり、地元、山口県に「ご縁紡ぎ大学」を持って帰ろうと思ったのです。
大人たちはみな、山口でそんな10万円に近い高い講座の集客はできないと言いました。そして、私の経験値は0。そして、私は自動車で走り回って、チラシを配り、Facebookで情報発信をし、できることはすべてしました。
その年は東京を含め全国で8校のセミナーが開催されたように記憶していますが、全国で山口校だけ定員オーバーという状況。それを4期までやりました。
■そこで出会った仲間たち
私のセミナーには200人近い参加者が受講してくれました。「吉田さんに会えてよかった。人生が変わりました」といってくれる人も少なくありません。しかし、私自身は複雑な想いです。
■自分を変えたい?
こういうセミナーをして感じるのは、「自分を変えたい」と思っている人が多いことです。そして、自分を変えるチャンスとして、講座にやってくるのです。私もそんな気持ちで参加しましたからよくわかります。そして、「自分を変えたい」という人は自己肯定感の低い人が多いことも知りました。
理屈は通ります。自己肯定感が低いから、自分を変えたいのです。
私が講座で仕掛けたのは、最後に次のことに気がついてもらうことです。
「自分を変える必要はない。今の自分で十分だ。短所は持ち味に変えれば個性になる。ありのままで修正をする程度でも十分」
自動車にたとえると、まっすぐ走っている車の進行方向を急ハンドルで変えることは危険ですよね。自分の人生をすぐに変えたいという人は、これに近い行為をしているのです。中には急に全身から180度方向変換をしようとする人もいる。
だから、まず、自分を認めてあげて、次に少しずつ方向を変えるのがいいのです。自分が欠点と思っていることも、他人から見るとあなたらしい要素かもしれません。
■出会いを通して自分に出会う
中村文昭氏は講演会で「出会いを通して自分に出会う」とよく言います。数多くの仲間は財産です。そこにいて自分がいるだけでも価値があるとわかると思います。
学歴がどうだとか、仕事がどうだとか、年収が……とかは、自分の価値に比べたら取るに足らないもの。そもそも、あなたが生きている人生はあなたのもので、あなたが幸せになるように生きることが目的なのです。
あなたの人生の中で、あなたに価値がないことはあり得ない話です。とはいえ、自己肯定感の低い人はたくさんいます。欠点があってもいいんです。人間だもの。
人との出会いで人生は変わる時がたしかにあります。あの時が人生のターニングポイントだったと気がつくこともあると思います。あの本を読んだからというのも。
しかし、それらはキッカケのひとつです。瞬間だけです。その後に人生が大きく変わったとするならば、その後にあなたが何かを継続したからでしょう。
■自分に出会う
話は脱線したのですが、私は「自分は自分のままでいい。欠点があってもそれは人間らしいことだ。持ち味にして武器にできる」と思っています。
話は脱線を続けているのですが、あなたの人生はどこで感じていますか?
あなたの目で見て、耳で聞いて、感触を感じて……。これらはすべて幻想と思ってください。なぜならば、視覚も聴覚も触覚もすべて微弱な電気信号で脳に伝えられ、脳で合成された世界なのです。
つまりあなたの人生はあなただけのもの。あなたが主役。
そんなこと言われても、簡単には思えない。そういうでしょう。そのために多くの人に出会ってください。その多くの人の中に「自分」がいるのです。「出会いを通して自分に出会う」これが私のyou+
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