トランプゲーム大貧民(大富豪)

 トランプゲーム大貧民(大富豪)は、一般的にはトランプゲーム大富豪(大貧民)と呼ばれている。1972年ごろに最初に[大貧民]と名付けた。2006年に[大貧民]を忘れて、[大富豪(ド貧民)]とメモをした。そのため、関東で[大貧民]、関西で[大富豪(ド貧民)]と呼ばれるようだ。

【目次】


 ゲームの概要、7歳から[大貧民]をやる時、作成年、発祥地、考案者(作者)、人数、敵年齢、カード、[出せるカード]の種類と強さ、ルールとやり方、トランプゲームの歴史(作成年)、著書一覧、ウィキペディアへの感謝、こぼれ話、ひとりごと、メモ。

【ゲームの概要】


 数の大小でカードの強さが決まり、「1枚」「ペア」「3枚組」などカードの出し方に特徴のあるゲームである。大富豪と大貧民がカード交換するために、大富豪のままでいる時間が長い。しかし、それを打ち破るのが「革命」である。以上のルールでやって来たが、考案者が知らないうちに、ローカルルールが数多くできていった。ローカルルールはやったことがないので、申し訳ないがここでは載せられない。

【7歳から[大貧民]をやる時】

 7歳からは、まずAが1番強いと教える。ぼくの作った[戦争](2>A)を知っている人は本来のルールのままで良い。同じマークの連番のカードが出せるのは、教えなくても良い。次に一番重要なカードの出し方を教える。革命は最後に教える。1つのルールを十分に楽しんだ後に、次のルールを教える。ローカルルールは教えなくても良い。ぼくが初めて革命をやったのは、平成のおわり。ローカルルールはやったことがない。子供たちには、あきるまでやらせればいい。つぎは[ページワン][セブンブリッジ]。ゆくゆくは[ナポレオン][ツーテンジャック]。本当にあきるまでやらせたので、[ページワン]と[セブンブリッジ]は甥っ子たちとはやることがなかった。今はやっと1番好きな[ナポレオン]を楽しんでいる。
 [戦争][大貧民][ナポレオン]のことになると熱が入るので冷静になって話すと次のようになる。
 甥っ子たちは小学生低学年までは、七ならべ、豚のしっぽ、[スピード]などのトランプを一通り遊んだ。ぼくが一緒に遊んだのは[戦争]が多かった。[大貧民]はそれ以降になる。そして、ぼくは[大貧民]以外は参加することが多くはなかった。中学高校生の時は[大貧民]をすることが多かった。[ナポレオン][セブンブリッジ][ページワン]は下の甥っ子が大学生に成ったころに初めて教えたと記憶している。

【作成年】

1972年ごろ。

【発祥地】

東京都板橋区。

【考案者(作者)】

化学部の長老(著者)。

【人数】

3~6人。

【敵年齢】

7歳から。

【カード】

ジョーカーを含む54枚。

【[出せるカード]の種類と強さ】


 [出せるカード]の種類は[1枚のカード]、[ペア]、[3カード]、[4カード]、[ストレートフラッシュ]3枚組以上がマークに関係なく出せる。カードの強さはマークに関係ない。(ストレートフラッシュとは同じマークの連番、トランプゲームの[ポーカー]に由来する。)
*[1枚のカード]
 ジョーカー>♢2>♣A>♢K>♠Q>♡J>♢10>♣9>♣8>♠7>♡6>♢5>♣4>♣3
*[ペア]
 {♢2・♣2}>
 {♢A・♠A}>
 {♡K・♢K}>・・・>
 {♣4・♠4}>
 {♢3・♣3}
*[3カード]
 {♢2・♣2・♡2}>
 {♢A・♠A・♣A}>  
 {♡K・♢K・♠K}>・・・>
 {♣4・♠4・♢4}>
 {♢3・♣3・♡3}
*[4カード(革命成立、次に出せるカード)]
 {♠3・♡3・♢3・♣3}>
 {♠4・♡4・♢4・♣4}>・・・>
 {♠7・♡7・♢7・♣7}>・・・>
 {♠K・♡K・♢K・♣K}>・・・>
 {♠A・♡A・♢A・♣A}>
 {♠2・♡2・♢2・♣2}
*[ストレートフラッシュ3枚組]
 {♢2・♢A・♢K}>
 {♠A・♠K・♠Q}>
 {♡K・♡Q・♡J}>・・・>
 {♣6・♣5・♣4}>
 {♢5・♢4・♢3}
*[ストレートフラッシュ4枚組(革命成立、次に出せるカード)]
 {♢3・♢4・♢5・♢6}>
 {♠4・♠5・♠6・♠7}>
 {♡5・♡6・♡7・♡8}>・・・>
 {♡J・♡Q・♡K・♡A}>
 {♣Q・♣K・♣A・♣2}
*[ストレートフラッシュ5枚組]以上も同様。
*(注意)[ストレートフラッシュ2枚組]は出せない。
 (例){♡7・♡6}{♠9・♠8}{♢A・♢K}
*(注意)[出せるカード]の中の、1枚または2枚をジョーカーに置き換えることが出来る。
 (例)
 {♢9・♠9}={ジョーカー・♠9}
 {♣4・♠4・♢4}={ジョーカー・♠4・♢4}
 {♣6・♣5・♣4}={ジョーカー・♣5・♣4}
 {♡K・♡Q・♡J}={♡K・ジョーカー・♡J}
 {♣4・♠4・♢4}={ジョーカー・ジョーカー・♢4}
 {♣6・♣5・♣4}={ジョーカー・♣5・ジョーカー}
*革命後はジョーカー以外の[出せるカード]の強い順番が逆に成る。
[1枚のカード]
 ジョーカー>♢3>♣4>♢5>♠6>♡7>♢8>♡9>♣10>♣J>♠Q>♡K>♢A>♣2
 以下[ペア][3カード][4カード][ストレートフラッシュ]も同様。そして、革命は何回もできる。
*[上がり]に対する禁じ手は、最強の手では上がっていけない。
(例)[1枚のカード]では、ジョーカー、通常時の「2」、革命後の  「3」。ペアでは、通常時の「2」のペア、革命後の「3」のペア。

【ルールとやり方】


1.   全部のカードを、全員に裏向きに配り手札とする。運なので枚数は気にしない。
2.   時計回りで順番にカードを出す。
3.   革命。[4カード]が出た時か、[ストレートフラッシュ4枚組]以上が出た時に、革命が成立。以降、ジョーカー以外の[出せるカード]の強い順番が逆に成る。
4.   平民[スタート]。最初にカードを出せるのは、♣3を持っている人が、♣3を含む[出せるカード]から出せる。
5.   次のカードは、直前と同じ種類の[出せるカード]で上位の強いカードを出せる。
6.   出せない時や出したくない時はパスする。
7.   パスが1周したら、最後にカードを出した人が、[出せるカード]から最初に出せる。
8.   手持ちのカードが無くなった人が[上がり]です。上がった順番に、6人の時「大富豪>富豪>平民(2人)>貧民>大貧民」、5人の時「平民1人」、4人の時「平民なし」。
9.   再[スタート]する前に、カード全部を全員に配る。大貧民から大富豪に、強いカードを2枚差し出す。そのあと、大富豪から大貧民に、いらないカードを2枚差し出して交換する。同様に、貧民と富豪の間で、カードを1枚交換する。(ジョーカーは、カード交換しなくても良いというルールもある。)
10.  再[スタート]は、大貧民が最初にカードを出す。[出せるカード]から何でも出せる。
11.  再[スタート]は、「9.」と「10.」をやらずにカード全部を全員に配って、カード交換なしの平民[スタート]でもいい。

【トランプゲームの歴史(作成年)】


 以下のゲームの考案者はすべて化学部の長老。
・1969年ごろ[戦争]、別名トランプ[52][54]。
 「戦争」というと、年配の方が嫌がるので、別名を付けた。
 「発祥地」東京都板橋区。
・1970年ごろ[スピード]。
 「発祥地」東京都板橋区。
・1971年ごろ[アメリカンページワン]、別名[ページワン]。
 「発祥地」東京都板橋区。
・1972年ごろ[大貧民]、別名[大富豪]。
 2か月後「革命」ルール誕生。
 「発祥地」東京都板橋区。
・1975年[セブンブリッジ]。
 「発祥地」東京都板橋区。
・1978年春[ナポレオン]。
 その年冬「よろめき」ルール誕生。
 「発祥」都内の高校の化学部。
・1979年春[ツーテンジャック]。
 「発祥」都内の高校の化学部。

【著書一覧】


トランプゲーム戦争
トランプゲームスピード
アメリカンページワン
トランプゲーム大貧民(大富豪)
セブンブリッジ(トランプゲーム)
トランプゲームナポレオン
ツーテンジャック(トランプゲーム)
トランプゲームナポレオン秘話
 

【ウィキペディアへの感謝】

                           
 このゲームが有名になり、繁栄したのはウィキペディアのおかげです。
 最初にウィキペディアへ投稿した人は、考案者の2006.07.31のメモをみて投稿したと思われる。ただし、[大貧民]は1972年ごろから遊んでいたので、この投稿者より前にウィキペディアが記事にしている可能性もある。
 ウィキペディアでは出典が問題になるので、投稿者が参考にしたとおもわれる、考案者のメモを下記する。

【こぼれ話】


 1972年(小4)ごろに、6人でやるトランプゲーム[大貧民]を作った。一度勝ったら滅多に負けない様に、カード交換のルールを決めた。名称を大富豪、富豪、平民、貧民、次はどうするか。そのころの辞書に、「大貧民」の言葉が無かった。小貧民ではおかしい。富豪から大富豪なるから、貧民から大貧民なればいい。いろいろ考えて、[大貧民]と名付けた、愛着あるゲームだ。はじめて児童館でゲームをやった。その2ヶ月後に、「革命」として、4カードやストレートスラッシュ4枚組以上カードがでるのは珍しいので、カードの強さが逆になるのは面白いと思って、ルールを決めた。
 カードは全部配らないと、3カードや連番等の役が公平に出来上がらない。当時から5人でやるときは、カードの枚数をどうするか?考えていながらも、全部のカードを配っていた。今は、運だから、1人の枚数に関係なく全部のカードを配っていいと思う。
 2006年ごろ、ワード使ってメモを書くようになった。メモには、「大貧民(大富豪)」と書いておくべきだった。しかし、メモを書いた当時、「革命」を思いつく以前の自分に戻ってしまっていた。メモに「革命」が無かった。「革命」は、考案者本人は平成の終わりまでやたことがない。「大貧民」ということばを忘れていた。このため、「大富豪(ド貧民)」とメモしてしまった。そのために、面白いことがわかる。このメモを渡した関西の人が、「大富豪(ド貧民)」を関西にもたらしたらしい。関西で「大富豪(ド貧民)」、むかしから関東(東京)で「大貧民」という世間の謎が、解けるような気がする。
 この関西の人が、このメモをもとに、ウィキペディアに投稿したものとおわれる。しかし、ウィキペディアで「大貧民」を検索すると、はじめのころより「大富豪」に転送されて表示された。よって、ウィキペディアは百科事典として、「大富豪」以外にも、「大貧民」としての、「ことば」の蓄積もあったことがわかる。ウィキペディアの記事登録は「大貧民」が先なのか、「大富豪」が先なのか分からない。「大貧民」がトランプゲームとして先に生まれたのに、「大富豪」を優先している為に、「大貧民」が少数派になりつつある。誠に、悔しい。
 [大貧民]では、なぜAより2が強いのか。最初作ったトランプゲーム[戦争]が、「2>A」の為である。その流れに乗りAより2が強い。その為当時から、余計なルール説明「Aより2が強い。」が必要な手間のかかるゲームだった。今は、特に説明が必要なローカルルールが、数多くあるようだ。しかし、Aより2が強いというルールが、良く今まで何の変更なく続いたものだ。

【ひとりごと】


 考案者が命名したトランプゲームは、[戦争][スピード][大貧民][大富豪(ド貧民)][セブンブリッジ][ナポレオン][ツーテンジャック]トランプ[52][54][あずさわ]以上。[アメリカンページワン]は考案するも命名せず。

<久しぶりにひとりごとに書くと>
 7歳から大貧民をやる時を書き終えた。書き足りないことを書く。
 ぼくと家族は基本的には甥っ子たちの遊び相手である。夏冬休みに泊まりながら遊びに来る、ほんのたまに週末も。甥っ子は2歳違いなので、受験の時期が大変だった。それで[ナポレオン]を教えるのが遅くなった。高校生の時はほとんどが[大貧民]だった。受験のまっただなかに、息抜きに[大貧民]をやりに来た時もある。
 遊びなのでトランプは自分が好きな[戦争][大貧民]を主にやっていた。今は[ナポレオン]が一択である。今は実際に[大貧民]をやりたいという言葉は誰からも聞かない。
 [大貧民]のローカルルールはやったことがない。それで甥っ子たちは中高生の時代を過ごし、楽しみが[ナポレオン]に変わった。一般の人にとって、ローカルルールは長く[大貧民]を楽しむスパイスなのかもしれない。
 幼い時は飽きっぽいので、ゲームもいろいろ用意すればいい。その中にぼくの作ったゲームが含まれていれば嬉しい。本当に一つずつのルール、一つずつのゲームを十分に楽しんでください。

<追記> 
 [大貧民]はゲーム名を忘れたので、メモの「ド貧民」を考えなければならなかった。「ド」はド級戦艦の「ド」である。

<追記2>
 アメリカンページワンの追記を書き思い出したことを書く。
 こぼれ話に『余計なルール説明「Aより2が強い。」が必要な手間のかかるゲームだった。』と書いたが、本当の当初の記憶しかないが、実際のところを書く。実際はぼくと幼馴染は説明をしていない。ゲームをしている時に「Aより2が強い!」と児童館のみんなに驚きとともに迎えられた。みんなが説明をしてくれていた。それから2か月経ったころに「革命」のルールを思いつく。「革命。4カードとストレートスラッシュの4枚組以上が出た時は革命。3が一番強くなる。」と告げたのが始まり。「革命」はルールとして平成の終わりまでやったことがない。やると楽しかった。「革命」をやれる時は必ずと言ってもいいほどやっていた。ローカルルールもやればどうだったか。

<追記秘話について>
 トランプゲームナポレオン秘話はトランプゲームのシリーズの終わりに書いたものです。ナポレオン秘話を是非とも読んでください。
 
<トランプゲーム一覧>
 [戦争][スピード][アメリカンページワン][大貧民(大富豪)][セブンブリッジ][ナポレオン][ツーテンジャック]。[ページワン]=[アメリカンページワン]。[52][54]=[戦争]。
日本発祥のトランプゲーム。
 
<追記3>
 思い出はやはり辞書で「大貧民」を探していたこと。いくら探しても良い言葉がなかったので、自分で作った。十年ほど前に、甥っ子のスマホでウィキペディアを検索すると、たくさんのローカルルールが出てきた。ルールは自由に変えて楽しんでほしい。

【メモ】

(2023.11.25フロッピーデスクより復元。2006.07.31現在のメモ。誤字脱字ありの乱文のメモであるがそのまま下に記す。)
大富豪(ド貧民)
 
ジョーカ(Jk)を2枚含む54枚のカードを、6人に9枚づつカードを配る。
『出せるカード』の種類(強い順番)。
1枚のカード(マークに関係なく)。
 
♢2>♣A>♢K>♠Q>♡J>♢10>♣9>♣8> ♠7>♡6>♢5>♣4>♣3
 
【Jk>♢2>♣A>♢K>♠Q>・・・>
♢5>♣4>♣3>(Jk)】
 
1ペアのカード(マークに関係なく)。
 
{♢2・♣2}>{♢A・♠A}>{♡K・♢K}>・・・>{♣4・♠4}>{♢3・♣3}
 
3カード(マークに関係なく)。
 
{♢2・♣2・♡2}>{♢A・♠A・♣A}>  
{♡K・♢K・♠K}>・・・>
{♣4・♠4・♢4}>{♢3・♣3・♡3}
 
4カード。
{♠2・♡2・♢2・♣2}>
{♠A・♡A・♢A・♣A}>
{♠K・♡K・♢K・♣K}>・・・>
{♠7・♡7・♢7・♣7}>・・・>
{♠4・♡4・♢4・♣4}>
{♠3・♡3・♢3・♣3}
 
3枚以上のストレートフラッシュ(マークに関係なく)。
 
{♢2・♢A・♢K}>{♠A・♠K・♠Q}>
{♡K・♡Q・♡J}>・・・>
{♣6・♣5・♣4}>{♢5・♢4・♢3}
  【ストレートフラッシュ4枚組み】
{♢2・♢A・♢K・♢Q}>・・・>
{♡K・♡Q・♡J・♡10}>・・・>
{♡9・♡8・♡7・♡6}>・・・>
{♣6・♣5・♣4・♣3}
*ストレートフラッシュ5枚組み以上も可能。
 
(注)*『出せるカード』の中の、1枚または2枚をジョーカ(Jk)に置き換えることが出来る。
{♣6・♣5・♣4}={Jk・♣5・♣4}
{♣4・♠4・♢4}={Jk・♠4・♢4}
(注)*{♡7・♡6}、{♠9・♠8}、{♢A・♢K}などの、ストレートフラッシュ2枚組みは、出せない。
 
最初にカードを出せるのは、♣3を持っている人が、♣3を含む『出せるカード』の種類の中から出せる。
次のカードは、直前と同じ『出せるカード』の種類の上位で強い、カードを出せる。無い時や、出したくない時は、パスする。
パスが1周したら、最後にカードを出した人が、『出せるカード』の種類の中から再度、カードを最初に出せる。
手持ちのカードが、無くなった人が勝ちです。{勝った順番に、大富豪>富豪>平民(2人)>貧民>ド貧民}
《再スタート》する時、ジョーカを2枚含む54枚のカードを、6人に9枚づつカードを配る。
ド貧民から大富豪に、強いカードを2枚差し出す。そのあと、大富豪は、ド貧民にいらないカードを2枚差し出して交換する。同様に貧民と富豪の間で、カードを1枚交換する。
(ジョーカは、何にでもなれるカードであり、1番強いカードでもあるが、1番弱いカードでもあるという解釈もあり、カード交換しなくても良いというルールもある。)
《再スタート》は、ド貧民が最初にカードを出す。『出せるカード』の種類の中から何でも出せる。
 
10.《平民スタート》、「8.」と「9.」を行わず。再スタートの最初にカードを出せるのは、♣3を持っている人が、♣3を含む『出せるカード』の種類の中から出せる。

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