さてここで問題です。2,4,6ときたら…【思考の穴】読書感想文
今回はこちら。
まずもって、秀逸な表紙だなーと思います。この黒い穴。
思わずジャケ買いしちゃいましたよ(ジャケ買いって死語?)。
私たちは、色々なバイアスに支配されている
というのが全体を通したメッセージだと解釈しました。
非常に多くのバイアスのパターンが出てくるのですが、
一例をあげてみると、
頭の中で簡単に処理できるものは自分でもできると思ってしまう
誰かが難なくやり遂げていると自分もできると思ってしまう
原因と結果は似ていると思ってしまう
1つのことが分かると、他の可能性を除外してしまう
しなかったことよりも、したことのせいにしてしまう
ポジティブな情報よりもネガティブな情報を重視してしまう
自分が正しいと信じていることが否定されかねない情報には目を向けない
自分が真実だと思っていることに沿うように新しい情報を解釈する
自分以外の人も自分と同じようなものの見方をすると思い込んでしまう
いかがでしょうか。
上記はほんの一部で、これらのことが具体例とあわせて解説されています。
確かになー、と納得してしまうことがありませんか?
そんな中でも、特に面白いなと思ったのが
2-4-6問題
です。では、みなさんもやってみましょう。
これから3つの数字を提示します(2,4,6なんですがね笑)。
その順序に隠された法則を見つけてください。
法則はあくまでも数字の順序、つまり3つの数字の関係性を表すものです。
みなさんが見出した法則にのっとった3つの数字を僕に言ってください。
僕は法則に当てはまるかどうかを答えます。この確認は何回でもOK。
法則が分かったと確信したら、回答してください。
それではいきます。
2,4,6
とくると、皆さんは 「4,6,8」って言いたくなりませんか?
もちろん、それは法則に「当てはまります」となると、
「2ずつ増えていく偶数」って思い込んでしまう…。確かに。
でも、「違います」。
では、「3,5,7」とか考えちゃいません?2ずつ増えていくけど、
偶数ではないパターン、ということですよね。
これも「当てはまります」。念のために「13,15,17」。
これも「当てはまります」。「2ずつ増える数字!!」
「違います」
「-9,-7,-5」「当てはまります」
「1004、1006、1008」「当てはまります」
「2ずつ増える数字!!」「だから、違います」
これまで回答者が並べた3つの数字に当てはまる法則は、
実は、あげていくときりがない程たくさんあるのです。
さて、みなさんは答えが分かりましたか??
ググってみてください笑。
という感じで、認知のバイアスに埋もれていることを実感できます。
ただ、もちろん対策についても触れられています。
2-4-6問題についていえば、「質問の切り口を反転させて問う」
ということが考えられます。
あとは、例えばいつも行っているレストランで、
「これまで頼んだことのないメニューを注文する」とか
日々の生活で色んな可能性、選択肢を広げていくことです。
ゼロベースで、客観的に、否定的に(卑屈にならない範囲で)、物事を捉えていけるよう、トレーニングすることが大事かな、と。
いかがでしたか?ちょっとでもこの本の面白さが伝わっていれば
幸甚です。ではまたの機会に!
※「DIE WITH ZERO」も読み終わっているので、
読書感想文がたまっております。やばいやばい。