アトピー考 その26 ーアトピーはデトックス
言わずもがなだがアトピーは皮膚病である。皮膚の病である。皮膚が異常な状態である。
今回触れる内容はデトックス。であるが、身体の内部に溜まった老廃物や毒を排泄して身体を綺麗にしましょう。そのためにはデトックスが必要です。の、デトックスではない。(それはそれで大切なことではあるが。)
アトピーそのものがデトックスだと自分は考える。
身体の中にある毒。健康で正常な人はおしっこ、うんち、皮膚呼吸、皮膚から出す汗で身体の外に排出する。
腸に異常がありおしっこやうんちで毒を排出出来ないアトピーホルダーは皮膚からその毒を排出する。アトピーの患部から排出する。特に、浸出液はその典型だと思う。皮膚がただならない状態になりそこから吐き出されるものが異常に見える。異常に見えるからそれを押さえ込もうとする。患部に何か薬を塗る。しかし、これは逆効果だ。
例えて言えば、熱を出している人が解熱剤を飲むことに似ている。身体の中にある何か異常なものを身体の外に出そうとして発熱している。なのに薬を飲んで身体が本来持っている治癒力を信じずに真逆のことをしている。薬で熱を下げて自然治癒の邪魔をしているのである。
皮膚の患部に薬を塗る行為も同じことだ。薬を塗ればいったん見た目は良くなる。良くなるから薬を塗って治ったと考える。しかし、それは解熱剤を飲んで熱が下がったと考えるのと同じことだ。何故発熱したかを探らなければならない。単純に発熱したから熱を下げれば良いのか、それとも発熱すること自体が正常な身体の反応なのかを確かめねばならない。せっかく皮膚から内にある毒を外へ出そうとしているのに薬を塗ってしまう。薬を塗る行為は無理矢理毒を身体の中に留めておこうとすることにつながる。身体の中に毒を溜め込み黄色ブドウ球菌が蓄積されることになる。
浸出液が出る皮膚はその患部はもちろん正常な皮膚ですら蚊に刺されない。蚊が皮膚にとまることさえない。匂いからだろうか。蚊ですら嫌がる毒が皮膚から出ているからではないだろうか。
腸の異常により毒が排出出来ないと書いたが正確には身体の毒には2種類があると思う。
身体の中に取り入れた毒と身体の中で作られた毒である。取り入れた毒は当然食べ物や飲み物である。砂糖や添加物などの化学物質はその典型になる。では身体の中で作られた毒とはどんなものか。自分にとっては食物アレルギーがその答えになる。正常な人が食べると何の問題もない食べ物がアレルギーの人が食べると体内で異常反応を起こす。何らかのメカニズムで毒に変わるのだと言える。炎症がその症状として現れ浸出液となって外に出てくる。その浸出液はそのまま外に出してあげないと身体に溜まってしまう。むしろ積極的に外に出してあげる。それが身体のためであり身体が示すサインに従うことになる。
全くの私見であり医学的な根拠はないがアトピーの人は癌になりにくいのではないだろうか。皮膚から異常細胞を吐き出しているので身体の中に溜まることがない。もちろん薬を塗ってしまえばその効果そのものが消えてしまう。
見た目に異常な反応をしているから薬を塗るという対処療法に頼ってしまう。その心理は理解出来なくもない。しかし、身体本来持つ自然治癒力を信じたら信じられたらどうだろう。きっと別のやり方、対処の仕方が見つかると思う。つまり、自分を信じようということになる。
見た目の異様さと反比例してアトピーは身体の正常な防衛反応である。なのでアトピーの人、アトピーホルダーの方々は自信を持ってください。身体を大切に大事に扱ってください。