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ボディブローのように響いてくるBrexit
2020年1月31日にイギリスはEUから脱退しました。いわゆるBrexitです。
実際には移行期間があったので、本格的なEU離脱の影響が出始めたのは昨年2021年から。
ちなみに、すぐに明らかになったのはイギリス人がEU圏内に入国する際はパスポートが必要になったこと。以前👇のnoteで紹介しました。
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その後、Brexitの影響が徐々に明らかになったのですが、最近EU側に住むイギリス人の間で話題になっているのが「銀行口座」だそうです。
EU離脱交渉の中で、イギリスが守りきれなかったのが金融業界における「単一パスポート」の権利というもの。
イギリスとしては、EU圏内の単一パスポートを認めてもらい、イギリスの銀行や金融機関がこれまで通りEUで金融サービスを提供し続けることを目論んでいました。
でも離脱交渉で、単一パスポートを得ることができなかったため、イギリスの金融機関がEUで金融サービスを提供するためには、EU各国であらためて認可を取らないといけなくなってしまいました。
一般的に、金融サービスの認可申請は厳しく大変なもの。イギリスの大手銀行がどう対応するか、注目が集まっていましたが、どうやら大手の多くは手間がかかる個人向けの銀行口座サービスを提供し続けるのを断念したようです。
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インパクトが大きいのは、EUに住んでいるイギリス人。
多くの人はイギリスの銀行口座を所有したままEUに住んでいたようなのですが、Brexitのためイギリスの銀行はEUに住んでいる人に対して金融サービスを提供することができなくなりました。
そのため、欧州大陸側に住んでいるイギリス人には続々と「銀行口座の解約通知」というものが届いているそう。なんと、数ヶ月の猶予期間の後にイギリスの銀行口座は閉じられちゃうみたいなのです。
一応、代替策はあるようですが、手数料が高い口座に切り替えないといけなかったりと、これまでとは使い勝手が変わってしまうようです。
それにしてもBrexitの影響はボディブローのようにゆっくりと響いてくるんだねぇ・・・。
やっぱりイギリス人にとってBrexitはマイナスな点の方が多かったんじゃなかろうか。どうなんだろう。
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