ソフトウェアデファインド(SD)でDXを!
前編:SDxの定義とレベルは?
再考!SDとDX
ソフトウェアデファインド(SD)はSDxの定義とレベルは?で紹介したように、ソフトウェアで対象の機能やさらにその価値を定義することです。ソフトウェアによって柔軟に定義でき、その結果、アジリティが向上します。これがSDの醍醐味です。
デジタルトランスフォーメーション(DX)はそもそもDXってなんなの?で簡単に紹介しているように、持続的な収益向上などの目的のために、デジタル技術によって、製造工程や製品、サービスなどの対象を変革することです。変革を持続的に実施することがDXのキモです。
SDとDXの共通点
SDとDXには共通点が多くあります。ソフトウェアを端的に言えば、デジタルデータを処理するものです。SDの鍵はこのデータになります。一方、DXも同様で、その鍵となるのがやはりデジタルデータです。変革するための一番の材料はデータです。このようにSDとDXの鍵となるのが両者ともデータです。
SDでは定義が、DXでは変革が本筋になります。定義は以前の定義を新たに再定義することであり、ここには変化することがあります。その変化が大きければ変革と言っていいでしょう。この意味では両者は変革への同じ道を歩んでいます。
そしてSDはソフトウェアで対象を定義することで、機能だけでなく、価値そのものを再定義することになります。この価値定義がSDの眼目です。一方、DXではデジタルで対象を変革することで、新たな価値を創造することが眼目です。このように両者は価値再定義や価値創造という面で共通の目的を持っています。
以上の3点「データ」「変革」「価値」以外にも、両者には共通のものがあり、もちろん異なる部分もあります。このようにSDとDXは共通している部分とそれぞれ異なる部分があるので、両者のどちらを主体的に捉えるかで、一方は制限されたもので考えるようになります。
ここではDXを主体的に捉え、「DXの手段のひとつとしてのSD」というように関係を考えていきます。
SDでDXを!SDDXのススメ
このようにSDとDXは多くの共通点があり、SDはDX推進の施策として有効なものになるでしょう。SDそのもの、そしてSDの考えでDXをやっていきましょう。このSDがDXの羅針盤になるでしょう。
ソフトウェアデファインドでDX、これをSDDXまたはSDXと呼ぶことにします。SDDXはSDを念頭に、DXの変革対象または周辺のものをソフトウェア定義して、DX推進をしていくようにします。これで決まりです。
ということで今日の結論。「SDでDX!」以上です。