若いうちは歯を食いしばって、しっかり貯めよう!? ~あなたはアリかキリギリスか?
イソップ童話のアリとキリギリスのお話は、子供のころ誰でも一度は聞いたことがありますよね?
・楽しいことばかりして浪費し続け、将来の備えをしておかないと、あとあと惨めなことになる。
・未来に備えて貯蓄をすることが大事で、アリは賢くキリギリスは愚か。
という文脈で覚えているのではないでしょうか。
ただ、このお話を現代人の人生に当てはめてみると、ちょっと突っ込みたくなるところもあります。
キリギリスが夏の季節をエンジョイしている間、アリは遊ぶことを我慢して、来るべき冬に備えて、ひたすら働き続けていたんですよね。人生に例えると、青春時代の体も心も元気で楽しいはずの時期に、歯を食いしばって働いて、せっせと貯蓄し続けるということでしょうか。
以前ベストセラーになった、”DIE WITH ZERO(ゼロで死ね)”の著者ビル・パーキンスによると、圧倒的に多くの人が、自分では使いきれなかったお金を残してこの世を去っているそうです。若い頃の楽しみを犠牲にして、老人になったときに少しのお金があったとして、人生を終えるときに、「あぁ、いい人生だった」と思えるでしょうか。
若くて、自分も自分の大切な人々も元気なうちに、よい思い出を作るためにお金を使うというのは、けして間違った浪費ではないと思います。
お金だけではなく、私たちは、とかく未来のことに心を奪われすぎて、かけがえのない「今」を楽しみきれないことがある、ということも心にとめておきたいことです。
とはいえ、キリギリスのように老人になってからお金に困って、古い知人にお金の無心に行くというのも避けたいですから、私たちは、もう少しバランスがよくて賢いアリとキリギリスを目指したいですね。
追記:
ところで、あらためてアリとキリギリスのお話を調べていると、冬になって、食べ物がなくなり困ったキリギリスから食べ物を分けてと頼まれて、「あのときに、自分のことを馬鹿にしたじゃないか!」と断ってしまうのか、キリギリスに同情して、優しく食べ物を分けてあげるのか、アリの行動には2パターンあるようですが、どうも前者の「断る」ほうがオリジナルで、それでは可哀そうで教育上も悪いということで、後から優しいアリに改変されたみたいですね。
さらに調べていくと、衝撃の事実を発見!もともとは「アリとセミ」というお話だったのが、伝わっていく中でセミがキリギリスに変わったらしいんです。えっ、セミだったら、そもそも冬まで生きられないんだから、やっぱり夏のうちにエンジョイしなきゃダメじゃん!
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