【動画あり】柔軟性とRowing:上手い人は、そもそも動ける人:20240825
もう何年もコーチをやってきて、
以前から重要だと思ってはいたけど、
「それほどかな?」と油断していて、今更ながら
めちゃくちゃ重要なんじゃないかと思い始めたこと。
柔軟性。
どうみても、
柔軟性が高い選手ほど、
可動域が大きい選手ほど、
上達するスピードが速い。
そして
柔軟性が高い選手ほど、
どんなクルーに乗せても上手くいくことが多い。
柔軟性でエルゴが回るかについては、
乗艇の上達スピードに比べれば
そこまで大きな影響はないように思うが、
柔軟性が高い選手ほど、
すぐ上手くなる印象です。
一方で
柔軟性が乏しい選手ほど、
なかなか上手くならない。
もしかすると、
求めるレベルの柔軟性を獲得するまで
乗艇禁止にしたほうが良いかもしれない。
なぜなら、上手くならないから。
それぐらいのレベル。
股関節が硬いと。
ユニフォーミティーの問題
例えば、
「セットの姿勢を取りましょう」
と言ったところで、
そもそも股関節が固くて前傾姿勢が取れない選手にとっては、
セットの姿勢をどう頑張っても取ることはできないでしょう。
「膝を結構曲げれば、セットの姿勢をとれます」という選手はいるけれど、
じゃあ、セットを取るためにフォワードの半分を使ってよいのか?
という話になる。
クルーボートにおいて、
セットの姿勢を脚をほとんど伸ばしたまま取れる人と、
膝をかなり曲げないとセットの姿勢が取れない人が混在した場合、
ユニフォーミティーの問題(ここで言うならフォワードを合わせること)はかなり深刻になるように思います。
逆に言うと、
シングルスカルの場合は関係ありません。
その中の最適で、エルゴが回れば充分戦えます。
問題は、クルーボートの時です。
ドライブの問題
股関節が硬い選手は、前傾姿勢が取れないので、
上半身の開きを使えず、基本的に脚だけのドライブになります。
脚と股関節の開きでドライブが成されるのに、
脚だけしか使えないのであれば、それだけで不利になります。
どれだけ上半身を使おう、振ろうと指導しても、
そもそも股関節が固くて動かないのであれば、
どれだけ乗艇練習を重ねても柔軟にはならないので
脚と上半身の連動性が良くなることはならないでしょう。
「硬い中での最適化」が為されるだけであって、
それ自体は最善ではないと思っています。
セットをするには、セットができる柔軟性が必要。
背筋を使うには、腰を折るための柔軟性が必要。
当たり前なんですが、恥ずかしながら
見落としていました。
肩甲骨周りが硬いと。
ドライブの問題
ドライブ後半においては
腕を引く必要があります。
肘が胸より後ろに余裕でくる必要があるのですが、
肩甲骨が硬い選手ほど、
上半身の真横にくることになります。
これではどう頑張っても
最後の腕引きで船を加速させることは難しいでしょう。
背中を使えないので非常に難しくなります。
結果、途中でドライブを切る、
レンジを短くすることになって、
これもまた、「その硬い中での最適化」を求める練習になってしまい、
最善なRowingとは程遠いものになってしまいます。
肩甲骨周りが固くてそもそも自分の腕を
思い通りに動かせないのであれば、
どれだけ腕漕ぎを練習したところで
肩甲骨が適切に動くようにはなりません。
当たり前なんですが、恥ずかしながら
見落としていました。
動けるようになってから、
Rowingの練習をしないと、
そもそも動かせないので
中々上手くいかないのです。
ユニフォーミティーの問題
こちらもまた、
最後まで腕で加速できる人と、
それとも腕が動かない(背中が動かない、肩甲骨が動かない)ので
途中でドライブを切る人が混在した場合、
お互いあまり快適なRowingにならないことが予想されます。
クルーで戦うなら、
柔軟性というそもそもの土台を合わせておきたいところです。
Rowingにおいて重要なのは股関節と、肩甲骨周り
この2つさえ、自由に動かすことができれば、
このストロークの場合は、こうやって漕ごう、
このクルーの場合は、こうやって漕ごう
など、様々に調節、適正化ができると思います。
腕が自由自在に動かせること、
そして股関節を自由自在に動かせること。
それがいろんなRowingへの対応力に繋がり、
クルーとしての成功可能性を上げてくれるのではないかと思います。
今まで気づかなくてすみません。
どれだけの柔軟性が必要か?中野の柔軟性について(動画あり)
どこまで必要かはわかりませんが、
とりあえず中野の柔軟性がどこまでかは
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中野の股関節の可動域
だいたいここまで深くとれます。
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